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光と影のデッサン

変化○
人への興味○
今思えば20代の頃は全くと言っていいほど
他人に興味がなかったんじゃないか○
世界と自分と1対1で対峙してるみたいな○
実態のない社会というイメージに対して暖簾に腕押し状態○

30代を前に大きく変化し始めて
やっと目の前の人を大切にできるようになってきた気がする○
そうするといつの間にか周りは大好きな人たちばかりで
これが社会じゃんってなった○
自分からほとんど情報は取りに行かないし
だから今、とても心地よい社会で生きている○

先日旅の途中で
久々に通勤時間帯の電車に乗った○
三宮→尼崎の車内○
みんなどこへ向かってるの?
どこを見てるの?
私の創作や生き方はこの車内にいるみんなと共有できるかな?
仲良くなれるかな?
と、ふと思った○
今はなんだかみんなとまでは行かなくても
何人か何十人か、仲良くなれる気がする◯
いい感じに自分という領域が広がっていっている◯

画集「あやふふぁみの島」の英訳を担当してくれて
デッサン会にも参加してくれている友人から
こんな言葉をいただいた○

表現や感覚を怖いところも通り抜けてまっすぐに深め続けるのってすごく難しいことだと私は思うのですが、
どうして山ちゃんはそこまでまっすぐにハートを開き深め続けられたのだろうと思った時に、
山ちゃんのお絵描き教室でどんなオブジェに対しても
「あぁ、そこの光のうつり方が美しいね。そこの影の形も素晴らしいねぇ。。。」と
まるで初めて対象を見るかのように感動しながら純真に生徒達の横でデッサンする山ちゃんの姿を思い出し、そこにその秘密を垣間見たような気がしたのでした。

思えばどんな対象でも見て描く時間は特別だ○
よくよく見て描いて、また見るということを繰り返していると、
そのものがだんだん話しかけてきてくれて
いつの間にか自分の一部になって
自分もそのものの一部になっていく○
美しさが見えてくる○
影越しに抜ける光とか大好物だ○
鉛筆一本、白と黒で描くデッサンが
一つの哲学になっていることは間違いない○

母が亡くなってから絵に天使が出てくるようになって
「天使はここに」という言葉がスッとおりてきた○
人の中の光○
発光している○

最近ますます人が好きだ○
お互いのことを見合うことで
あなたが私の一部になって
私もあなたの一部になれている気がする○
「私」という認識が前より広くなった○
一度ぶっ飛んで宇宙まで行ったことがあるけど
今は一歩一歩細部を味わいながら広がっている感じ○

それぞれにそれぞれの輝き○
光と影○

あなたのことがこんなに好きなのに
自分で自分を
素晴らしい人間じゃないなんて言わないで

この世界の光と影
あなたの中の光と影
美しさを見つめ続けるから

今月の一枚「緑は死の色 / 春」
F15 (652mm × 350mm)watercolor, mineral pigments, gold leaf


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