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2022.7.2組織論振り返り
今日の組織論では、バーナードのマネジメント理論研究を、チームでストロータワーを作るプロセスを通じて体感的に学びました。
9チームに分かれ、各チームを建設会社とみなして社長を一人定め、ストローを使って出来る限り高いタワーを作ると言うゲームです。
最初、与えられた道具はストロー16本とハサミだけです。
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土台と高さのバランスが難しく、またハサミで切り込みを入れてストロー同士を接合しなくてはならない部分がとても困難な作業でした。
結果的には与えられた5分間で、9チームのうち3チームしか自立するタワーを作ることができませんでした。私達のチームもすぐに倒れて失敗に終わりました。
そして2度目のタワー建設が始まります。今度は30本のストローを使い同じく5分間で建設します。
チームで設計を思案している最中、先生から「イノベーションが起きました!セロテープが開発されました!」との連絡が教室に響き渡りました。
各チームからどよめきが!笑
そう、セロテープの発明によってストロー同士の接合作業がとても簡単になり、作業効率も飛躍的に向上したんです!
この結果、9チーム全てが自立タワーを建設することができました。
「セロテープって偉大!」と思いました…笑
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今回の授業の主旨は、バーナードという経済学者が提唱したオープンマネジメントシステムというものを疑似体験することにありました。
組織運営には
① 科学的管理法(テイラー) 生産現場の管理
② 人間関係論(メイヨー) モチベーション
③ 管理過程(フェイヨル) PDCAサイクル
以上の3つの古典的な発想があれば基本的に組織は運営できると言われています。
但し、これらはあくまでも組織の内部的な話(クローズドシステム)です。実際の組織は社会の中に存在して、そうした外部環境とやり取りしなければ成立しません。(オープンシステム)では組織と外部環境の理論をどのようにしていくか?
内部環境の話だと、よく知っている人たちとの(関係性の築けている)やり取りなので、不確実な事態は発生しにくいですが、オープンシステムにおいてはより複雑なことを検討する必要があります。
外部との間で起こることにどのように対応しなければならないか…など。
今回のゲームでは、そうした外部環境との狭間で力を発揮すべき社長の動きや指示命令、意思決定力が試されていました。
因みに私もチーム内で社長に任命されました…笑
社長が数ある設計手法からどのスタイルを採用して、作業員の意見をまとめ、効率的にチーム運営を進めるか。また、他のチームはどういう設計をしているのか?(外部情報収集)その結果をチームに還元して、より良いものを作る礎にする…など。
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この「意思決定」というのは、フラットな組織ほど現場に近い感覚で行なわれ、逆に階層組織だと現場と経営層との距離感が大きく、現場にそぐわない意思決定がトップダウンで行われてしまうことが多々あります。
これは現場で働く人のモチベーションにも影響して、行く行くは組織の低活性化にも繋がります。
どんな会社や組織でも同じかもしれませんが、上に立つ人は現場をよく知り、何が起き、顧客は何を求めて、そのためには企業経営者として何をしなければならないのか?をよく考えながら日々の活動をしていかなければなりませんね。
今日もとても為になる授業でした。
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