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カンクンに家族旅行に行ってみた

アメリカに引っ越して5年が経過するので、記念に家族旅行に行ってみよう!ということでカンクンに行ってみた。

ちょうど2年ほど前に、グリーンカードが取れた記念という名目でロス・カボスに遊びに行って、綺麗なビーチやオール・インクルーシブのホテルでのステイが最高に快適&楽しかったので、今回もカンクン周辺であれこれ楽しんで、最後にオール・インクルーシブのホテルでのんびりしてから帰ってこよう考えた。

日程は9日間で、Alaska AirのマイルとCompanion Fare (2人目のチケットが$99になる権利)や、Chaseのクレジットカードのポイントを最大限活用して、できるだけコストを抑えつつ家族で楽しめるように計画を立てた。Cancunと言ったら外せないと思われたChichen Itza(マヤ遺跡)と、Cenote(地下水の天然プール)を訪問しつつ、会社のボスがお勧めしてくれたXcaret(シカレ=大自然をそのまま使った遊園地のような施設)に行き、さらにLos Cabosでも行って好印象だったHyatt Ziva(オール・インクルーシブのホテル)での3泊を盛り込んだ。

最終的な日程は以下のような感じ。

  1. 移動日。San Diego経由で夜にCancun着。レンタカーを借りて空港近くのホテルに滞在

  2. Chichen Itzaから至近の歴史的なホテルHacienda Chichenに移動して(2H)、Cenote Ik Kilを訪問。

  3. 朝からChichen Itzaを観光してPlaya Del Carmenに移動(1.5H)

  4. Xcaletで1日中過ごす

  5. Hyatt Zivaに移動して(1H)、のんびりする

  6. ホテルでのんびり

  7. ホテルでのんびり

  8. 午後にホテルを出て、空港の近くのホテルに滞在 (レンタカー返す)

  9. 移動日。朝の飛行機でPortland経由で帰宅

Day1

UberでSFOに移動して早朝のフライトでSANへ。3時間+のトランジットだったので、Priority Passで使えるラウンジに入ってブランチを食べてから昼過ぎのフライトでCANへ。CAN到着は夜の8時過ぎだったので、レンタカーを借りて空港から10分くらいのホテルにチェックインして宿泊。歩いていけるところにコンビニOXXO(オクソと読むらしい)があったので、適当に食べるものを買うなどして夕ご飯にして睡眠。…と思ったらレンタカー屋から連絡があり、車の登録が切れてて違う車に変えてくれというので、さくっと空港に戻ってチェンジ。JeepのWangler (Safari)に無料でアップグレードしてくれた。ラッキー♬

翼よあれがカンクンの灯だ

Day 2

普通に起きてホテルを出発。Chichen Itzaの近くのホテルに泊まる予定で、元気があったらTulum遺跡を見物したりGran Cenoteに寄ったり…と思ってたけど、子どもたちが病み上がりで調子がよくなさそうなので、直接Chichen Itza方面へ。2時間少々の単調な高速道路で飽きる道のりだけど、ウェブで調べるとよく出てくる悪徳警察に遭遇する心配はないのはありがたい。スペインの侵略時代に作られたPlantationの跡地に建つHacienda Chichenは、その当時オーナーだったアメリカ人が主導したChichen Itzaでの初めての学術調査の本部があったという歴史を感じられるホテル。昼前後に到着してまだチェックインはできなかったので、そのまますぐ近くのCenote Ik Kilへ。

Hacienda Chichenは素敵度の高いホテル

入場料は現金のみだったので、昨晩ホテル近くのATMで下ろしておいたペソがここで役に立った。高速道路の通行料でもペソを使ったので、思いの外現金がなくなってやや焦る。ランチ付きのチケットにして、ひとまずセノーテへ。すでに水着に着替えてあったので、ライフジャケットを借りて、ロッカーの鍵をもらって荷物を預けて、シャワーを浴びて、セノーテへと続く階段を降りていく。地表から18m降りたところにあるセノーテは、ちょうど上にぽっかり丸い穴が空いたような自然のプール。プラットフォームから水面までは1mくらいあるので、出入りには木製のハシゴを使う。プラットフォームや、高くなったところ(高低差5,6mくらい?)から飛び込むこともできる。

Cenote Ik Kil。なんと水深は48mもあるらしい

次男と一緒にダイブすると、恐怖感に駆られた次男がずっとセミのようにしがみついてくるようになってしまった。もう一つの有名なGran Cenoteは水の透明度が有名だけど、Cenote Ik Kilは透明感というよりも上を見上げた時の不思議な景色や、巨大な自然プールで泳いでいる開放感が素晴らしい。プラットフォームから階段を登った高いところからダイブ(水面まで3-4mくらい?)できたので、試しにダイブしてみたけど適度にスリルがあって楽しかった。

腹の調子が悪い長男のために一旦上に上がってトイレに行ったりしつつも、セノーテをそこそこ楽しんで、着替えてランチへ。ここのビュッフェは一列に並んで盛り付けてくれる人にあれをくれこれをくれとリクエストしていくスタイル。肉も野菜もなかなか美味で、しっかり腹を膨らますことができた。妻はもっとセノーテで遊びたかったようだけど、チェックインの時間になっていたし、長男も調子が悪そうなので車でホテルへ移動。

Hacienda Chichenは部屋が全てコテージになっていて、我々の部屋はロビーやレストランのある建物から離れていたのでちょっとした散歩気分。古い建物・設備だけど、ジャングルに囲まれた周りの環境がなんともユニークで、のんびりと滞在することができた。この日は大晦日だったので、会社のボスにお勧めされていたChichen Itzaの夜のショー(ピラミッドにプロジェクションマッピングして歴史とかを説明してくれる)がやってなかったのが残念。さらに、ホテルではNew Year Eveのスペシャルディナーしかレストランでやっておらず、結局部屋で適当なものをパクつく形になってしまった。

Day 3

ホテルのレストランで朝食。とても優雅な雰囲気で、スペイン植民地時代的な世界観で美味しい食事を楽しめた。食後はさっさと車に乗ってChichen Itzaへゴー。朝の早いうちはまだ露天の人たちも店を開いておらず、入り口のすぐ横の駐車場にもサクッと入れて便利。事前にチケットを買っておいたのだけど、そのままエントランスを突破できる訳はなくて、アプリのQRコードを読んでもらった後に子供向けのチケット的なものを発券してもらい、さらに謎の手続きをしてからようやく入ることができた。この手のシステムを連携させるのはメキシコ屈指の観光地といえどもあんまり進んでいないようだ。

Chichen ItzaのEl Castillo。うまく手を叩くと甲高い反響音が返ってくる

Chichen Itzaはたいした下調べもなく「ピラミッドとサッカー場っぽいやつがあるんでしょ」的なノリで来たけど、ジャングルの真ん中に立派なピラミッドや神殿、それにサッカー場やその他の遺構が残っているのは確かに見応えがある。残念ながら腹が絶不調な長男は売店のそばにあるトイレの近くからあんまり離れることができなかったものの、マヤ文明の雰囲気はそれなりに楽しむことができたと思う。

ホテルに戻り、パッキングしてから部屋の外でちょっとのんびり。フレンドリーな次男は隣の部屋のメキシコ人家族と仲良しになって楽しそうにしている。チェックアウトして車で出発し、高速道路を走ってからPlaya del Carmenへ移動。元気があったらCenoteに立ち寄って遊んで…とか思ったけど、翌日は一日中Xcalet!で過ごす予定なので、今日は少しのんびりして明日に備える作戦に変更。途中でWalmartに寄って整腸剤や食材を適当にゲットし、キッチンのついてるホテルにチェックインしてアメリカから持ってきた食材で食事。

せっかくなのでPlaya del Carmenに遊びに行ってみたけど、なかなか賑やかな繁華街があったりして面白い。美味しいタコス屋さんがあるので食べれるかな…と期待したけど、New Yearだからか営業はしておらず。ホテルに戻って就寝。

Day 4

ホテルの朝食を食べてから水着に着替えてXcalet!へ。車で10-15分くらいで到着して、案内されるままに駐車場に車を止める。すでにオンラインでチケットを買っていたので、チケットカウンターでリストバンドをもらって入場。例によって、システムがすごくしっかりしていて物事がスムースに運ぶかな…と期待させられたものの、結局あれこれ謎のペーパーワークが発生する運用で、ちょっと時間がかかってから入場。

入園してすぐの場所にフラミンゴがやってきた

入っていくと、カラフルなインコやらフラミンゴやらがいてなかなか楽しい雰囲気。最初に地下水道を泳ぐアクティビティーをやっておこうと思っていたので、スタート地点を目指して進む。馬のショーとか、あれこれ面白そうなものが多くて目移りする。軽く迷子になりながらもスタート地点に到着。購入したチケットにはロッカーの使用権利も入っていたものの、ロッカーの運用などがよく分からずドタバタ。最終的にはアクティビティーのゴール地点に荷物を運んでもらえるサービスでバギーとバッグをドロップして、いざ入水ポイントへ。

Xcalet!名物の地下水道アトラクション。通称「どんぶらこ」

ジャングルの中を歩いていき、入口で3つある入水ポイントを選ぶ。係員の人に子供向けはどれかと聞いて、適当に選んでゴー。水は割と暖かく、水路の脇には常にロープが張ってあるのでなにかあればこれをつかめば安心。芋洗いというほどではないものの、そこそこ周りに人はいるので、注意しながら流れに水をまかせて先に進む。長男がどんどん前に進みたがるので、次男を掴みながら泳ぐ。トンネルに入って暗くなったり、広くなったり、浅くなったり、ジャングルっぽくなったり、鹿がいたり…と変化に富んでる。ボケーっと何もしなくてもゆるゆると進んでいく、この感覚は独特で楽しい。

地下水道を抜けると海

途中で何回か水から上がってアクティビティーを終了できるポイントがあるものの、荷物は出口ポイントに行ってしまっているので、歩いていくのも大変なので緊急脱出用と考えた方がよさそう。1時間くらいかけて無事にゴールまで泳いで(浮かんで?)、タオルで身体を拭いて荷物を受け取る。ゴール地点のすぐ先は海で、ハンモックがたくさんあってのんびりできるようになってる。長男の腹痛が再発しかけていたので、日向ぼっこしてからのんびり海沿いを散歩。人工的なタイドプールになってる場所もあったりして、さらに先に行くとシュノーケルできるポイントもあったりして楽しげ。

一通りあっちこっち歩いて、水族館っぽいエリア、猛獣(ジャガーとか)がいるエリア、遺跡のエリア、回転逆さ吊りのパフォーマンス、などなどを適当に見て回る。午後に入ってお腹が空いてきたので、海に近いエリアにあるEl Manglar restaurantでランチ。Xcalet!の目玉であるところの夕方のショーは遅い時間になるので、できるだけ遅い時間のランチにして腹を持たせようという作戦。ビュッフェの食事はあんまり期待してなかったせいか、全体的に悪くない。

Xcaret! Plusのチケットに含まれるビュッフェ。多くを期待しなければアリ

ランチ後は広い敷地を適当に歩きつつ、先住民族風のパフォーマンスとか乗馬のパフォーマンスを鑑賞。Xcalet!は敷地がかなり広くて全体像を把握するのは大変なのだけど、目的地が分かっていればそのエリアに向かう色のラインに沿って歩いていけばたどり着ける仕組みで、なかなかよくできてる。まだ行ってないアトラクションも多かったけど、長男の調子も悪かったし、そんなに欲張ることもなくメインのショー(ESPECTACULAR)の会場へ向かい、おやつを頬張りながら2時間のショーを最後まで楽しんで、ホテルへ帰る。噂通りあれやこれやとてんこ盛りなショーで、「あれを見るだけでも行く価値がある」とXcalet!を推してたボスが言うだけあるなと思った。

Day 5

Hyatt Zivaへの移動日なので、ホテルで適当に朝食を食べて、チェックアウトして、車で出発。1時間少々の道のりだけど、道沿いにはNickelodeon系の遊園地(ホテル?)から動物園、アクアパーク、Cirque du Soleil、それに豪華ホテルのあれやこれや…と圧倒される。後から知ったことだけど、ここCancunは1970年代までは人口100人程度の漁村だったのを国を上げたリゾート化プロジェクトで大規模開発した場所、ということらしい。途中から右に曲がって海に囲まれて細くなってる区間に入ると、ここもホテルだらけ。

Hyatt Zivaに行く前に、Xcaret!の入場者は無料で入れるというタワーに行ってみる…と思ったら、ちょうどタイミングがうまくあわなかったでまた来ることにしてHyatt Zivaにチェックイン。昼前の到着だったけど、すでに部屋に入れるということで助かった。イルカのいるプールの目の前の部屋で、ホテル内のあれこれにアクセスも良好で助かる。

Hyatt Zivaの前のビーチは簡単なシュノーケリングも楽しめる

荷物を下ろして部屋ですこしくつろいでからホテル内でダラダラ。長男は復活気味なので、プール遊びやらビーチでのシュノーケリングなども楽しむことができた。あんまり魚は多くないけど、少し先まで行ったところにあるポイントにきれいな魚が集まるスポットがあったので、小学生での気軽に楽しめるのはよかった。

Day 6

今回の旅行でお世話になりまくった電解水ドリンク

次男が腹を壊して熱が出たので看病しながら遊ぶ。イタリアンのレストランがとても美味であることに気づく。ここまで順調だった妻も腹を壊してぐったりし始めた。長男にも与えていたElectrolitというそこら中で売ってる電解水ドリンクをゲットして飲んでもらい、二人の体調不良はこの1日だけに抑えることができた。メキシコの旅行では、水が合わなかったり香辛料によって腹を壊すリスクがるので、そこからのリカバリーは非常に重要であることを学んだ。

Day 7

子供を預けられるKids Club。ただし、親はホテルの敷地内に滞在してなにかあったらいつでも引き取れるのが条件。

この日もホテルでまったり。子どもたちはキッズクラブに預けることにしたところ、長男はゲームやらサッカーを楽しみ、次男はプール遊びやお兄さん・お姉さんにたっぷり遊んでもらってエンジョイした模様。両親はひたすらプール脇などでダラダラ。ディナー後はホテルの外に散歩にでかけて、お土産屋さんなどを冷やかす。

Day 8

Hyatt Zivaの最終日。と言っても翌日の朝のフライトのために空港近くのホテルに泊まる予定なので、午前中まではプール遊びなどでのんびりしてから、チェックアウトを済ませた後ものんびりランチ。自家製ビールを出してくれるバーで、ハンバーガーを食べたり、長男とプール(ビリヤード)をしたりして遊ぶ。

車で出発して、行きそびれていた展望タワーへ。ここは回転しながら高さ80mくらいからカンクンの全体像をみることができるアトラクション。きれいな海、マングローブの森、そして立ち並ぶホテル…というカンクン模様を目に焼き付けることができた。

ぐるぐる回る展望タワーからの景色

好奇心旺盛な妻をMercado 28(カンクン市内にある市場)にドロップし、男3人は空港近くのホテルへ。ここは一泊目に泊まっているので気が楽。悪いホテルじゃないけど、Hyatt Zivaでのリゾート気分からするとかなり現実に引き戻される感じだけど、子どもたちは特に気にしていない模様。妻は例によってMercado 28をなかなか楽しんだようで、夕方になって店も閉まり始めているのにもめげずに最後までショッピング。お迎えに行ったときにちょっと散策したけど、ローカルな面白いものから、「いかにも」なお土産品、そして飲食店などもあってなかなか楽しい。

東南アジア的世界観のMercado 28

ホテルに戻って夕食を済ませてから空港でレンタカーを返却。今回乗ったJeep Wangler、意外にも普通の乗用車っぽく乗れて、なかなかよかった。ホテルのシャトルバスに乗せてもらってホテルに戻って就寝。

Day 9

朝のフライトなので、さっさとパッキングを済ませてチェックアウト。シャトルバスで空港に移動して、荷物を預けてチェックインを終わらせる。セキュリティーを通過してしまうとまだ時間があったので、ラウンジで時間つぶし。軽食とドリンク、そして何よりも子供が遊べるスペース(狭いけど)があったのはとても助かった。

PDX経由でSFOへ

帰りはポートランド(PDX)経由。おしゃれに改装されたポートランド空港でランチを食べて、SFO行きのフライトに乗り込んで帰宅。なかなか充実した旅であった。

雑感

2年前に行ったロス・カボスも楽しかったけど、カンクンはより見どころの多い旅行先で、またじっくり訪れてもよいなと思える場所だった。日本に住んでいたときは比較的近い東南アジアの国に遊びに行くのが好きで、子供が生まれてからもタイやベトナムに行ってた。アメリカ西海岸からだと、東南アジア的なカオス感と美味しい食事を楽しめる旅行先が近くにないなー(アメリカの都市はどこ行っても良い意味でも悪い意味でもアメリカだし、田舎は自然しか見どころがない…)と思ってたけど、次はメキシコシティーや、中南米の都市(子どもと行っても安全っぽい範囲で)に行ってみたいなーと思った。

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