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みおの話。
社会人登山サークルに加入する際、1人では心細かったので、大学時代からの友人みおを誘った。彼女は現在、サークルの方は幽霊部員となっているが、お花見だったりグランピングだったり、アウトドアな趣味を一緒に楽しんでいる。
彼女とは、大学の子供会サークル(※小学生と公園でドッチボールなどをして遊ぶサークル)で知り合った。すでに仲良かった同じサークルの別の友人から、すごい子がいると紹介された。このすごいとは“時空の違う面白さ“を指している。
ある日、サークルの活動で鬼ごっこをやった。すると、彼女の周りでどよめきが起こった。なんだろう?と近づいたら、みおの膝上に鳥のフンが落ちたと、周りにいる子が笑い転げながら説明してくれた。
この奇跡的な話が信じられるだろうか。鬼ごっこ中ということは、もちろん彼女は走り回っていた。その左足を前に踏み出した瞬間の膝上に、見事フンが落ちたのだ。それは周囲が驚きと爆笑に包まれるわけだ、と私もめちゃくちゃ笑ったのだが、当の本人は平然としている。かなり落ち着いているのだ。
よく聞いていると、「私はよくフンが落ちるんだよね。」と口火をきり、これまでの鳥のフン被害エピソードを披露している。彼女の中では、小学生の頃友人と登校中に、たまたま立ち位置を変わった瞬間に落とされた時のことが印象的のようで、それを経験しているからには、今日のことなんてなんら大したことはないらしい。ちなみに、この小学生のエピソードはかれこれ10回くらい聞いている気がする。
これは天才だ、と実感した1日だった。
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それから彼女とはもう10年来の付き合いだが、爆笑エピソードは尽きない。
ジャガイモの芽をめちゃくちゃ怖がっていたり(食べたら死ぬと思って、真剣に取り除いていた)、お父さんと2人で行ったハワイ旅行(まずここが普通の人とは違うことをわかってほしい)では、ハワイは台風が来るような場所ではないのに、奇跡的に台風とスケジュールを共にしていたり、膝が痛いだけで医者を説得してMRIをとっていたり(結局何も異常はなかったようで自然治癒していた)。
いつも腹筋が痛くなるほど笑わせられ、時々呼吸も怪しくなる。おばあちゃんになった時に、一緒に餅を食べることだけはするまいと心に誓っている。
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ちなみに、彼女がサークルの幽霊部員になった理由は、自分の体力レベルがわからないから不安ということだ。平坦な道だったら永遠に歩いていられるんだけど…と無駄に自慢をしてきたので、「それは(山を登ると書いて)登山ではないよ」というツッコミを言うだけの体力は温存させてもらった。
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