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ココログ20周年に思う
※ 扉絵は「玉手箱を開けるかわりに、コンピュータの電源を入れたら、白い煙が出てきて、あっという間にお爺さんになってしまった浦島太郎」です。
ココログ20周年
Nifty が運営しているココログ がこの 12月で 20周年なのだそうです。僕はそのココログで、この note とは別に、 18年半ぐらい自分のブログを書いています。
で、今思うのは「あれからもう 18年も経ったのか」でも「18年なんてあっと言う間だな」でもなくて、「たかが 18年でどうして誰もみんないなくなっちゃうんだろ?」ということです。
ブログが大流行し始めたころ、僕としょっちゅう相互トラックバックをしていた人たちはもう完全にいなくなっているんですよね。
トラックバックって、ご存じですか? もう知らない人のほうが多いか。
誰かのブログで面白い記事、共感する記事、あるいは参考にしたい記事を読んだら、そこから自分のブログにトラックバックして、それに関連した記事を自分のブログに書くんです。あるいは、先に自分の記事を書いてしまっていて、あとから見つけた他人の記事に後付けでトラックバックすることもできます。
そうするとトラックバックされた記事のトラックバック一覧に僕のブログ記事の URL が表示され、それを辿って僕のところに読みに来てくれる人もいるという仕組みです。
僕と同じように映画鑑賞記録を書いている人と相互によくトラックバックし合ったものです。
当時そんな人たちが 20人ぐらいはいたかな。でも、今ではアカウント自体がなくなっているか、ある時点以降全く更新することなく放置されているかのどちらかなのです。
いや、さすがにみんながみんな、僕みたいにしつこく書き続けるだろうとは思っていません。でも、20人もいれば1人ぐらいは僕と同じような人がいても不思議ではないのにな、と思うのです。
僕のネット生活約20年
僕は一旦始めたことは割とやめずに続けるタイプです。
最初は Nifty にホームページを開設したのですが、その約4年後にココログでのブログを差別化しながらスタートしました。ホームページは 17年やって閉じましたが、ブログはまだ続けています。
世の中には新しく出てきたメディアに次々と乗り換えて発信している人もたくさんいます。でも、そうすると自分の書いたものがあちこちのサイトやサービスにバラバラに残る、と言うか、散ることになります。
僕はそれが嫌なんですよね。同じジャンルのものは整理して一箇所に置いておきたいのです。
だから、閉鎖したホームページの記事のうち、ジャンル的に親和性があると考えたものは、新たに筆を入れた上で、ブログに移したり、note に記載したりもしています。これも整理して一箇所に置いておくための方策です。
メディアの特性を考える
世の中には次々にいろんなメディアが登場してきますが、それぞれのメディアで特性が違うじゃないですか。
ブログというものは字数制限なく自由に書けるのが利点だと思います。それに対して、twitter (X)には、最大140字という制限を楽しむ醍醐味があるじゃないですか。
facebook はもっぱらリアルの知り合いとの、基本的にクローズドで一過性のやりとり。それに対してブログは不特定多数の人たちへのスローなアプローチという違いがあります。
また、テキストがメインだったメディアに対して、Instagram は写真での表現だしYouTube や TikTok なら自らのパフォーマンス能力や映像表現の技量が必要になってきます。
僕の特性を考える
僕にはそれら特性が異なるメディアをうまく渡り歩く自信がありません。でも、もし新しいメディアを使うのであれば、違うメディアであるからには違う形式で、つまり複数のメディアで並行して、違う表現による違う投稿をして行きたいと思うのです。
だから、「あれが流行ればあれ、これが流行ればこれに乗り換える」ということは基本的にやらないし、どんなに流行っても自分がやりたい表現、できそうな表現でなければ飛びつくこともしません。twitter のツイートをそのまま facebook に自動転載するようなこともしたくありません(たまに両方に同じ記事を載せるくらいなら構いませんが)。
そして、何よりも、自分の作品を一箇所に貯めておきたいのです。映画評を、昔はココログのブログに載せていたが今は note に書いている、みたいなことをして分散させたくないのです(だから、昔ホームページに書いていた書評は1本残らずブログに移しました)。
そういうことを考えると、何のこたぁない、僕は決して何かを発信したいのではなく、自分が書いたコレクションをただ守りたいだけなのかもしれません(笑) そう、書くことよりも見返すことが好きなのかも。
ま、そんな人はあまりいないんでしょうね。でも、そんな人はあまりいないということに喜びを感じるのが僕ですからね。
いずれにしても、僕は絶滅危惧種なのかもしれません。果たしていつまで生き残れるかな(笑)
ココログさん、少なくとも僕が死ぬまでは、お願いだから突然サービス停止したりしないでくださいね。
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