年末年始行事というハレの日を過ごす

年末という行事は一年を締めくくり
正月という行事は一年の始まりを祝う

連続して行われるそれらは
日常とは異なるハレの日ということだろう


学校という場所を卒業してから
1年がいつの間にか通り過ぎることが多くなったと思う

それは、学生である間はカリキュラムがあり
区切られ限られた時間の中でこなすことがあり
常に新たなものを積み重ね
目に見える形でそれを提示され続け
1年前とは必ず違う自分を見せつけられるからだろう

関わる人間も、立場も毎年目まぐるしく変わる
それが当たり前のものとして過ごす時間は
長く感じられる

つまり、新しいものを取り入れ続けるということが
時間を長く感じるひとつのポイントになっているように思う


淡々とした変わり映えのしない日常というのは
人を鬱屈とさせる

それは人の心に陰りをもたらし
ハレとは対照的なケの日常、つまり穢れをもたらす


祭りというハレの日は、
淡々とした日常に変化という亀裂を入れる光なのだ

非日常を感じることで改めて自分の生を実感し
重ねたものを確認して今歩んでいる道を見つめることができる

そういう意味で
1年を振り返り、また新たな年を迎えるという年末年始という行事は
ハレの日として非常に相応しいものなのだろう


祭りをただの祭りとして楽しむのこともいいが
陰りを晴らす気分転換としてきちんと堪能するという意識を持って臨んだ方が
おそらく
穢れを祓いやすくなることだろう


by年末年始を風邪で過ごしてハレ感ない一般市民

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