yama cafe
思考のメモ。 雑多な考察。
どこかに向けて綴るような、そうでもないようなもの
心の旅路
素材の味を活かすなら和食でいい 素材の味を最大限に引き出す足し算の料理がフランス料理 (とある漫画より) 何を書くか迷っていたけれど、それは和食でしか考えてなかったからかもしれない もう少しいろいろ探ってみようと思う
人は感情に蓋をする せっせと蓋をして埋めていく 心の欠片をしまい込み ただひたすら埋めていく 箱はやがて意思を持ち 開けてくれと手を伸ばす 忘れた人は気づかずに 箱の楔に縛られる 嗚呼、哀しきかな 人の心は縛られる
答えは心が知っている 本当は、すべてわかっている それは隠されたまま 命のゆりかごの中で 眠ったまま 目覚めよ心 痛みの中で 荊のゆりかご さぁ起きて 微睡むままに 血を流す その手の中に 鍵はある 鍵は導く 心のままに 夢見ていても 抗えぬ その指針に 情動に 道は 目の前に
あなたはあなたのままでいい 大丈夫、大丈夫だから あなた以外のものに、なろうとしないで
「やっほーおじさん!」 「おじさんじゃない」 女子高生の制服を着た太陽は、僕の存在を完全になかったことにして、彼に駆け寄った。 対する彼は、苦虫を噛み潰したような顔をしている。 そうえいば、苦虫って何だろう。 よくわからないけれど、チョコレートの中に知らずにコーヒー豆が仕込まれていたら、そんな感じなのかもしれない。 目の前の状況が理解できなさすぎて、思考が明後日の方向に飛んでいく。 鬱になりかけた思考は、見事に一緒に飛んでいった。 「じゃあパパって呼ぶ?」 「それはも
自分を愛するということは 自分が、自分の絶対的味方でいるということ 今まで、できていただろうか
自分を大切にするということは、自らの快適性を自ら整え続けるということだ。 上辺だけではなく。これが最重要。
「え、っとー…」 行き交う人をひたすら眺め、観察するというのは、楽しい、のだろうか? 自分にはわからないが、そういう趣味なのかもしれない。 彼はひたすら趣味の時間を楽しんでいるだけなのかもしれない。 もしかすると、いや、もしかしなくても、そこに話しかけた自分もまた、観察対象として楽しまれていたのかもしれない。 悪い人ではない。 が、これは絶対変な人だ。 自分はこれ以上、この人に関わっていいのだろうか? 興味と不安がせめぎ合う。 「…ご趣味、ですか?」 戸惑いまみ
「あなたは、何なんですか」 泣きすぎて空っぽになった心に浮かんだのは、ただそれだけだった。 自分の質問の意味もよくわからないが、ただそのまま口にしていた。 泣いていた間ずっと、こちらを見ないまま待っていてくれた彼は、ため息と共に煙を吐き出して、顔を上げた。 何も言わずに差し出してくれた、どこかの広告の入ったポケットティッシュについて先にお礼を言うべきだったろうか。 思案するように、何度か火のない煙草を口元に運んでは、下ろす。 そんな彼をぼやっとした頭で眺める。 天を見
ココアの缶を両手で握ったまま茫然としていると、彼は頬杖をついてこちらをまじまじと眺めていた。 「お前、よくその状態で来たな…」 律儀すぎるだろう、とぼやくその目を見ることは、まだできなかった。 なんだか、怖い。 彼は何も悪くないのに、なぜか、怖いのだ。 「まぁ律儀だけで来たわけじゃねぇな。 俺に会いに来たんだろ。 と言っても、その状態じゃしゃべれないか」 思考が停止した頭に、恐怖の感覚だけが警鐘を鳴らす。 彼が何を言っているのか、理解すらできない。 彼の吐く煙だ
落ち着け、落ち着け、なんか今の状態はおかしい… と思うと余計に落ち着かない。 そうだった、落ち着かなくていいんだった。 思いっきりそわそわしておけば、そのうち落ち着くから。
「なんだ、また来たのか」 変わらない声に、変わらない姿。 まったく興味がなさそうなその目線に、安心感を覚えてしまうのは自分だけなのだろうか。 妙に久しぶりに会うような気がした。 座ったままの彼に、缶を差し出す。 「この前のお返しです」 ココアをまじまじと眺めた彼は、缶を受け取りそっと自身の横に置いた。 律儀なやつだな、という呟きと共に、目線はすでにいつもの場所へ注がれていた。 気付かれないようそっとため息をついて、僕も彼の横に座った。 本当に、この人はまるで僕に興味
暖かい甘い飲み物とは、これほど心に優しいものなのか。 知らなかった感覚に、怒りも嘆きも、どこかに追いやられたようだった。 「ココアは鬱に効く」 急にぼそっと呟かれた言葉に驚き、顔を上げる。 男はまた、通行人を観察するスタイルに戻っていた。 「そうなんですか」 掠れた声の返事は、自分でも間が抜けているように聞こえた。 彼はこちらを見ないまま、独り言のように続ける。 「カルシウムは神経の興奮を抑える。 テオブロミンはセロトニンの働きを助ける。 ポリフェノールはあまり
noteを書かなくていい、と思うと、書いてもいいかな、と思う。 私はとてつもない天邪鬼なのかと思っていたが、単純に、自分に許可をするということがとてつもなく下手なだけなのかもしれない。
「なんだお前、また来たのか」 顔を上げると、昨日と同じ姿をした男が、呆れたような顔で立っていた。 自分でもよくわからず返事をしないまま固まっていると、男は何の断りもなく隣に座ってきた。 そのまま、ふぅ、と煙を吐く。 「好きにするといい」 それだけ言うと、男は組んだ足に頬杖をつき、昨日と同じ姿勢で通行人を眺めて静止した。 その目だけが、歩く人々を追いかける。 不思議な雰囲気の人だった。 パンク系、と言うんだっただろうか。 必要のない場所にチャックやチェーンの装飾がつい
久しぶりに、昼まで寝てしまった気がする。 どんよりとした心は変わらない気がするが、夜よりはマシになったかもしれない。 カーテンを開けると明るい陽射しに照らされ、ほんの少しだけ、心が晴れた。 働かない頭で遅い朝食を摂る。 とにかくしばらく休めるなら休むよう、医者に言われた。 疲労の蓄積は心に悪いらしい、というのは、確かに今体感している。 実家には連絡できないでいた。 きっと父も母も心配するだろう。 できれば、連絡しないまま回復して、社会復帰できれば… 急に、胃に入れた