普通のママ(40代)が【前十字靭帯損傷】した話<1>(負傷〜診断まで)
「膝前十字靭帯損傷」と聞くと、スポーツ選手の怪我として思い浮かぶものだと思います。事実、私もそうでした。
私が怪我をし「これは靭帯切れちゃってるね」とお医者様に言われたときに真っ先に「あの、スポーツ選手がなるやつですか?」と聞いちゃいました。
私は40代、夫と、6歳(小1)と3歳(保育園児)の息子と暮らしています。仕事はイベントプロモーションのフリーランス、主に在宅ワーク。これは、そんな私が、ある日【前十字靭帯】を損傷(断裂)したお話です。スポーツ復帰ではなく、普通の生活に復帰するまでの記録として書いていきたいと思います。
<負傷>の瞬間について
ある朝、小学校へ送るため上の子を電動自転車の後ろに乗せて走っていました。歩道を走っていましたが、歩いている方がいたので、一旦車道に出て追い抜いて、また歩道へ戻ろうとしたその瞬間・・・・
車道と歩道のわずかな段差にハンドルを取られ、バランスを崩してしまいました。咄嗟に思ったのが、子どもがヘルメットやシートベルトをしていないということ(普段はしていますが、5分もかからない場所で気を抜いていました)。このまま倒れてはまずいと、逆にハンドルを切ると自転車はガードレールに衝突し、自転車は歩道側に倒れ、私は車道へ放り出されました。その時の自分の様子は衝撃でわからないのですが、おそらく転ばないように左足を踏ん張り、踏ん張りきれずレールにぶつかって転んだ衝撃で左膝を強打したのだと思います。とにかく「左足が痛い!」と足を押さえてうずくまったことだけを覚えています。子どもは、無事でした。
車道で動けなくなっていましたが、車が来ていなかったことは不幸中の幸い。通りかかった近所のお友達のお父さんが助け起こしてくれ、家まで自転車を押して一緒に帰ってくれました。本当にありがたかった・・・
負傷の瞬間はとにかく痛かったのですが、そのあと割とすぐに立ち上がって歩くことができました。ただ、立ち上がった際に、膝がガクっと崩れて「痛っ」となり、「これは普通じゃない」と感じました。
しかし帰宅してから足を押したりしてもあまり「痛み」はないのです。整形外科へ向かうのに、右足は無事なので運転しようかな、と思ったのですが、一緒に帰ってきた息子に言われた一言で思い留まりました。
「ママ、その足で運転して、事故しない?」
あれ程の衝撃で転んだばかりなのですから、6歳の心配する気持ちは最もでした。子どものリスク回避能力をほめてあげたい、と思いました。怪我の度合いもわからないし、動揺した気持ちで運転するのはやめるね、とタクシーを呼び病院へ。
<診断と治療方法>
行きつけの整形外科へ到着。先生は私の膝を持ち、前後にまげてすぐに
「これは靭帯切れちゃってるね」と一言。その後、30分くらいMRI検査をし、確定診断。【左膝前十字靭帯損傷(断裂)】
「スポーツ選手がなるやつですか?」
冒頭に書いたように、そう聞いてしまいました。
私のイメージは選手生命が危ぶまれるような大怪我。
しかし、先生から続いた言葉に耳を疑います。
「このまま何もしなくても、1週間くらいで普通に歩けるようになります」
「何もしなくても??」「切れているのに??」
そう、前十字靭帯は切れていても普通に歩ける!これファイナルアンサー!
「なんで???」ですよね。
前十字靭帯は、踏ん張ったり、捻ったりするときに、膝が前に出過ぎないようにするブレーキの役割。普通に歩くときには使っていないので、負傷したことで炎症が起きてしばらく痛いけれど、普通に歩くのには支障が無いのです。半信半疑でいましたが、1週間弱は松葉杖で補助していた私も、その後は普通に歩けるようになりました。なんなら小走りくらいできます。
ここで、前十字靭帯損傷の治療について。大きく二つの選択肢があります。
①手術して、前十字靭帯を再建する
②温存(放置)し膝の筋肉を鍛えたりして気をつけながら生活をする。
私の年齢が40代、今特にスポーツをしていない状態ということで、最初に提示されたのは②温存でした。日常生活で支障なければそのまま行く人もいるよ、と言われました。
1週間後にもう一度診察予約をして、帰宅。
さて、どうしよう、、、このまま靭帯が切れたママ、じゃなくて、
切れたまま生きていくのか?それでいいのか?と考え始めるのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?