見出し画像

ビラを集めるのって、ものすごく大変です。

 2月19日の朝日新聞デジタルに、「東大闘争のビラなど、資料計6500点を東大に 当時の学生が収集」という記事が出ています。

 「1960年代末に東京大で起きた東大闘争(東大紛争)のビラなど資料約6500点が昨年、東大文書館に納められた」という話題ですが、ビラって集めるのが大変なんです。
 街頭で配っているビラやチラシを受け取った時、普通はそのまま捨てちゃいますよね。多くの方はそうする可能性が高いので、資料として残りにくいんです。
 また、ビラって作成日時が明確でないものも多く、いつどこで作られたのか、1枚だけだと分からないので、主義主張が明確なのにもかかわらず、資料としても利用しにくいので、今回のように他の関連する資料と一緒に収集されると、そのビラの意義が分かるので、活用しやすいと思います。

 東大闘争は当時の学生運動の中心的なものとして語られていますから、50年以上経った現在、歴史としてきちんと研究をしていく必要がある出来事です。
 今回、約6500点もの資料が東大文書館も入ったということは、ある意味本格的な歴史研究の対象になってきたということです。

 昨年文書館に入ったということで、記事に「ビラなどの文書。電子データ化されたものを印刷して撮影した」として写真が付いているので、もう公開されているということでしょうか。
 東京大学文書館デジタル・アーカイブの資料目録で、「東大闘争」で検索をかけると、本郷本館と柏分館の両方に収蔵されている資料が94件ヒットしましたが、この中に今回の資料が入っているのかな?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?