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あえて都会を離れて、「ここでしかできない経験」をするのって、とても大事なことだと思います。

 3月19日の朝日新聞デジタルに、「都会を離れ島の高校へ 15の春の決断と「ここでしかできない経験」」という記事が出ています。

 都会から、この春、都立大島海洋国際高校に進学する新入生と、在学生のことを紹介して記事なのですが、そもそも都立大島海洋国際高校ってどんな学校何だろうと思い、ホームページを見たら、伊豆大島にある水産・海洋関係を学べる学校のようです。実習船があって航海実習があったり、ロープワーク、カッター漕艇、操船シミュレーター、ダイビング、栽培漁業等の実習があったりするので、船員を養成するのかと思いきや、卒業生の進路先を見ると、海洋関係の大学進学が多いのはもちろんですが、意外といろいろな学部へ進学しているようです。

 記事に出ている、この春入学する子は、「進学校」への進学も検討していたそうですが、「海の環境を守る仕事」を希望しているとのことで、都立大島海洋国際高校の進学実績を見る限りでは、この学校で十分だと思われますし、むしろこの年齢だからこそ、学校だけでなく、伊豆大島でしか経験できないことを経験することができるのは、とても素晴らしいことだと思いますし、伊豆大島という自然豊かな土地は、環境について身をもって実感できる場所なのではないかと思います。

 私などもそうですが、この子のお父さんも「偏差値社会で生きてきた」ようですが、都立大島海洋国際高校での学校生活は、大変なことももちろんあるでしょうが、おそらく若さがそれを乗り越えさせてくれるでしょうし、大変さをはるかに凌駕するような、素晴らしい経験ができるのではないかと想像すると、勉強と部活しか思い出がない私の高校時代を考えると、時代が変わったとはいえ、「うらやましいさ」を感じます。

 2月22日にも「学びの形は様々。それぞれの土地じゃなきゃ経験できないことが多くある。」というタイトルでnoteに書いていますが、都会飛び出し、地方で学ぶというのは、とても素晴らしいことだと思います。自分が地方の人間だからというだけでなく、もちろん都会にも学べることはありますが、やはり地方にはその土地でなければ経験できないことがあるわけで、それは決して都会では得られないものだと思いますので、すべての都会の子どもに地方で学べというわけではないですが、少しでも多くの都会育ちの子どもたちに、改めて日本という国土を知ってもらえる良い機会だと思います。もちろん、学校を卒業したら都会に戻るのもありですが、少しでも地方を知って都会で生活するのと、そうでないのとでは何かが違うのではないかと思っています。

 学びにはいろいろな形がありますし、これからの子どもたちは長生きすると言われていますので、いろいろなところに行って(もちろん日本以外もありです)、その土地ならではのものを見て、経験するって、絶対に大切だと思います。

 


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