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マガジン

  • 華金&SOLOIST イベントレポート

    「華金」「SOLOIST」他、梅田サイファー周りのイベントのレポートです

  • KZロングインタビュー

    2020年9月に行われた梅田サイファーのラッパー・KZのロングインタビュー。音楽との出会いからソロアルバムの振り返り、更には未来像まで半自伝的な長編インタビュー。

最近の記事

黒衣(peko&KENT)が選ぶ3曲 そこから見えるルーツと転換点

大阪を拠点に活動するpekoとKENTの2人組、黒衣。昨年リリースされた、2nd「RISE OF(DELUXE)」が6月6日にフィジカルのみで発売開始された。本作品では配信されている通常盤には収録されていない、"WAVE(EXTENDED)","HOW WE DO feat.KOPERU&ISSEI","TWO SIDE(REPRISE)feat.チプルソ"の3曲も追加収録されている。ビギナーからマニアまで頷くようなスタンス、そして絶妙なバランスに整えられたHIPHOPの魅力

    • 「SADACA」が示すKZの現在地点

      ラッパー・KZが6月30日、「SADACA」をリリースした。18年の1st「PULP」から4年。5枚目のアルバムとなる今作は、ラッパー・KZのスタイルを再提示した形になった。 11曲を通して、KZの別名義であるONGRが生み出す一貫したビートとリスナーを優しく肯定するリリックの連続。加えて序盤では、MVも公開されている"soldout"や渋谷WWWでのワンマンを成功したからこそより説得力が増した"こえてわかりだした"など前作からの更新も伺える。終盤での"俺が死んだ日"では、

      • teppeiが「Arrhythmia」で明かしたルーツと仲間への想いとは

        梅田サイファーのラッパー・teppeiが1st Album「Arrhythmia」をリリースした。キャリア初のアルバムとなった今作で注目すべきは、何と言ってもそのトピックの数々である。 正にイントロダクションとして強く響く"19900402"からアルバムは始まる。自身のルーツである宗教二世や独特の家庭事情などの過去を明かした"Jehovah","Arrhythmia"、一昨年の梅田サイファーのツアー中にも襲った不整脈にまつわる"spo2"、更にはパニック症や借金の問題など自

        • 梅田サイファーとOSCA,「ビッグジャンボジェット」の渦中にいる心境

          →Cosaquの記事から読む  ・改めて、OSCAさんが梅田サイファーに行ったきっかけを教えてもらってもいいでしょうか? 「最初はモバゲーですね。僕がHIPHOPのサークルの管理人をやってまして。そこに参加してたKOPERUに誘われて行ったのが最初です。」 ・どこかのタイミングで現在の拠点でもある東京に行かれると思うのですが、時系列的にはいつ頃ですか?芸人を始めた時期とも関わってきますよね? 「時系列的なことは苦手であんまり覚えてなくて。ただ、芸人になったのもラッパーとし

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        • 華金&SOLOIST イベントレポート
          3本
        • KZロングインタビュー
          4本

        記事

          「ビッグジャンボジェット」を知るビートメイカー,エンジニア・Cosaqu 梅田サイファーの制作風景とは

          梅田サイファーが4月21日、4枚目となるフルアルバム「ビッグジャンボジェット」をリリースした。 "マジでハイ","トラボルタカスタム"で集団としてのヒットを生んだ"決意"以降の梅田サイファー。R-指定の活躍は言わずもがな、KZの渋谷WWWでのワンマンライブの成功やテークエムが名プロデューサー・BACHLOGICと制作した「XXM」EPの衝撃など、その勢いを各自のソロワークへと還元し結果を出している。 そこから装いを更に一新して生み出した今作「ビッグジャンボジェット」。ラップ

          「ビッグジャンボジェット」を知るビートメイカー,エンジニア・Cosaqu 梅田サイファーの制作風景とは

          去って生まれて#2 「希望というモルヒネ、絶望との二人三脚」

          才能があるから続けるのか 続けれているから才能があるのか よく"夢"に対して使われるこの表現だが人生や生死に置き換えて考えてしまっていた最近の私 生きる才能,生き抜く才能 死ぬ才能,死ねる才能 才能があるから私は生きているのだろうか 才能が無いから私は生きてしまっているんだろうか 3月22日、誕生日を迎えた 誕生日に対して"おめでとう"となぜ言われるんだろうと考えてしまっていた最近の私 私にとっての誕生日とは一年の区切りである 大晦日なんていうものより、よっぽど自分ごとに感

          去って生まれて#2 「希望というモルヒネ、絶望との二人三脚」

          去って生まれて

          それまであっけらかんと流れていた時間をグッと掴めるかのように、時が止まった事を覚えている。芸能人や政治家の不祥事や流行病の世情と共に並ぶ訃報、急逝の文字。今年は沢山の人が世を去っていく。有名、無名関係なく人が生きる選択肢を捨てていく。それこそ世情により、人と人との距離が離れる事やストレスやネガティブを解放する手段を強制的に奪われている事も関係しているかもしれない。支えを失った人は弱い。僕もあなたもそりゃ脆い。 「何で死を選ぶんだ!、死んではいけない!」「生きていると、きっと

          去って生まれて

          "未来と現実"DJ SPI-K「MARZEL」リリースインタビュー

          2020年11月、DJ SPI-KがMIX CD「MARZEL」をリリースした。個人の活動以外にも梅田サイファーの専属バックDJとしても活動しており、近年で活動の幅を大いに拡げたSPI-K。 今作の「MARZEL」はSPI-K自身のキャリアを示す様に、関わりのある周りのラッパー達の代表曲からアルバム曲までSPI-Kの琴線に触れた26曲を収録。その内の2曲は「MARZEL」でしか聴けない新曲も入っている。主に選曲されている梅田サイファーやFreak's'、DJ SPI-K周りの

          "未来と現実"DJ SPI-K「MARZEL」リリースインタビュー

          華金 Vol.53 11th ANNIVERSARY イベントレポート 12.06

           夏〜秋に移り変わる頃から関西ではイベントが現場に戻りつつあった。今年5月から配信に切り替わった華金も、会場をオンラインから通常の現場であるstompに戻して11周年を満を辞して祝うはずであった。しかし、前日に事態は急変した。世間では第3波が迫っていて、いつかの緊急事態宣言を越す世情の余波から逃れる事はできなかった。日程変更により、Draw4やTERU、KBDやWe La Worksなど本来出番のあったメンバーの変更も余儀なくされた。それでも中止を選ばなかったこのイベントに賛

          華金 Vol.53 11th ANNIVERSARY イベントレポート 12.06

          "自信から確信に" Draw4 2ndAlbum「PARADISE」リリースインタビュー

          2020年9月20日、ラッパー・Draw4のキャリア2枚目のフルアルバム「PARADISE」がリリースされた。約1年前にリリースされた、自身の視点から見えるリアルな希望や不安を歌った「Ride on Time」。前作のそのテーマも引き続き携えたまま今作では、人と人との間に確かに生まれている信頼や愛など、あらゆる流れの速度が増す現代の中でこぼれ落ちるような感情を丁寧に歌い上げている。自身が追求した音楽性が存分に現れていることも魅力だ。Draw4が人に寄り添い歌い続けることで

          "自信から確信に" Draw4 2ndAlbum「PARADISE」リリースインタビュー

          KZロングインタビューpart4 〜ソロ作の振り返り・KZの未来像〜

          何も無くても笑っとったらいいやろって思うし、その笑うってことが闘うってことやと思うから。 ・ここからはソロのアルバムの振り返りをしていきましょう。まずは1枚目「PULP」ですね。これは当時のKZさんの集大成でORIGIN的作品やと思うんですけど、リリースの背景や環境はどのようなものでしたか? 「横浜から帰ってきて、もう自分の中でバトルに自分は向いてない、勝てるラッパーじゃないって思ってて。ただ、ラップは辞めたくない。でも梅田サイファー自体は少しずつ死んでいくというか。サイ

          KZロングインタビューpart4 〜ソロ作の振り返り・KZの未来像〜

          KZロングインタビューpart3 〜横浜に向かうKZ・ONGRについて〜

          あの時のガガとドイケンとコーラには感謝してる。 ・ここからはソロ作の話をしていこうと思うんですけど、1st「PULP」以前の作品ってどういうものがあるんですか? 「フリーのEPが一枚ある。横浜行って半年ぐらいの時に出したんかな、大阪を離れる事を歌った曲とかが入ってる。あとはKZ and doikenの作品も『PULP』の前かな。」 ・横浜にはどうして行かれたんですか? 「1つは、余りにも幸せすぎて。今でもたまにあるんやけど、成功が沢山巡ってくると手放したくなる時がある

          KZロングインタビューpart3 〜横浜に向かうKZ・ONGRについて〜

          KZ2時間ロングインタビュー part2 〜KZと梅田サイファー〜

          自分がほんまにしたいことなんやったらしたらいいし、したくないことなんやったらとっとと辞めるべきやと思うねん ・梅田の中で1番衝撃,影響を受けた人は誰ですか? 「最初も最後も、やっぱりふぁんくちゃうかな。ふぁんくのラップの上手さはほんまに度肝抜かれた。抜群に群抜いてたね。 今でも思うけど、やっぱラップってどこまでいっても言葉の精度とリズムやと思ってて、そこの2つに関して、ふぁんくは日本でも群抜いてると思う。梅田サイファーのラッパーは皆ふぁんくの真似してたと思う。一個の中

          KZ2時間ロングインタビュー part2 〜KZと梅田サイファー〜

          KZ 2時間ロングインタビューpart1 〜KZの初期衝動〜

          「14歳の時の自分を救いたい」。 大阪・梅田の歩道橋から画面越しに投げかけられたその言葉や、過去の自分に対して言及した最新作4th「GA−EN」のリリックに対して私の好奇心が働いた。 梅田サイファー。クラブクアトロにてワンマン公演を見事に成功させた2020年。その翌月から流行した疫病にも負けず、場所をネットでの配信に切り替えて現在も邁進中である。 その原動力であるKZが、自身の生い立ちやキャリア、ソロMCとしての変遷を語る。その歩道橋に辿り着くまで、その歩道橋での出来事、その

          KZ 2時間ロングインタビューpart1 〜KZの初期衝動〜

          KZ ワンマン公演 『すくわれろ』 at NOON 9.19 イベントレポート

          「すくわれろ」。彼が自身のイベント名や曲名にそう名付け、そのマインドやアティチュードを表明するまでに約13年。人生として約30数年。14歳当時に引きこもった部屋や、ラップを始めた歩道橋からワンマンでNOONの約200人キャパ完売まで。暗い悲しみに帯びつつある現代で、強い光が今灯る。 大阪・梅田を中心に活動するラッパー・KZ。梅田サイファーの中心人物やバトルMCとしての活躍も目立つ一方で、ソロMCとして2018年にリリースされた1st「PULP」。以降は最新作4th「GA-EN

          ¥100

          KZ ワンマン公演 『すくわれろ』 at NOON 9.19 イベントレポート

          ¥100

          不完全なけもの

          もしかしたらこれはもっと単純な話なのかもしれない。 それぞれの旗を掲げているのがスタンダードになってから、どれくらいが経つだろう。その旗が間違ってない事を証明するために、どうしても振り回してしまう。自分と違う色の旗が目障りだから振るのを辞めてくれという人に対しては勿論、そこにたまたま居た旗すら持ってない人達にも振り回しそれまで見ていた景色を見えなくする。過去に誰かが持っていたかもしれないその旗を振り回しながら’’今、君たちが見ている物は間違いだ!どうか私の意見を聴いてほしい!

          不完全なけもの