yama

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

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ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

最近の記事

【特別編】Baby’s Request 「バック・トゥ・ジ・エッグ」もコンセプトアルバム

今回は【ゆめ参加NAブログ】で知り合ったお仲間、ABBYさんからのリクエストにお応えします。 1968年にビートルズが発表したアルバム「Sgtペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブバンド」は50年以上経った現在でも高い評価を得ている。 架空の楽団が演奏するというロック初のコンセプトアルバム(概念、構想、演出の統一)に起因するところが大きいようだ。 あくまでも自論なのだが、ウイングスのラストアルバム「バック・トゥ・ジ・エッグ」も同様にコンセプトアルバムだと思う。 以下の通り、ラ

    • 【番外編】Winter Rose/Love Awake ウイングス解散の原因は?

      大阪で開催されている【ポール・マッカートニー写真展】で出会ったMIMI様からのリクエストにお応えします。 映画「ワンハンド・クラッピング」を観た。映像は1974年に撮影されたもので、成功の絶頂期にあったウイングスのレコーディングセッションを収めている。 楽曲の素晴らしさは勿論のこと、演奏テクニック・コーラス・結集力、改めてウイングスの実力を感じた。 何故こんなに良いバンドが解散してしまったのだろう? 以前、解散理由は以下との記事を読んだことがある。 ① ポール大麻所持逮

      • In my life ジョンの思い出

        今回は小説家であり、noteライターでもある H・S様のリクエストにお応えします。 ジョンは1940年にリバプールに生まれた。船乗りだった父は不在がち、自由奔放な母は落ち着いた生活に縁がない。そんな環境を危惧した叔母ミミと叔父ジョージが瀟洒な住宅街にあるふたりの家、通称「メンディップス」にジョンを引き取ったのは彼が5歳の時だった。 厳しくも愛情深い叔母と優しい叔父の下での暮らしをジョンは「笑いが絶えない幸せな子供時代だった」と回想している。 後にジョンはヨーコとリバプール

        • Do You Want to Know a Secret ジョンの秘密

          今回はビートルズが縁で知り合ったお仲間、トレイシーハイドさんのリクエストにお応えします。 本作はウォルト・ディズニーが制作したアニメーション映画『白雪姫』に登場する楽曲で、ジョンが幼少期に母親に歌ってもらった「I'mWishing」の影響を受けている。 「I'm Wishing」は映画の最初に登場する楽曲で、白雪姫が鳩の群れに「Wanna know a secret? Promise not to tell?(秘密を知りたい?言わないって約束してくれる?)」と問いかけると

        • 【特別編】Baby’s Request 「バック・トゥ・ジ・エッグ」もコンセプトアルバム

        • 【番外編】Winter Rose/Love Awake ウイングス解散の原因は?

        • In my life ジョンの思い出

        • Do You Want to Know a Secret ジョンの秘密

          Hey Jude 元祖 応援ソング

          今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。 「LIVE BAR」での演奏がんばって。今度、一緒に演奏しよう! ビートルズが設立したアップル・レコードからの第1弾シングルとして68年8月に発売。この曲がビートルズのシングル中最も売れ、全世界で1,300万枚のセールスを記録した。 本作は、ジョンがオノ・ヨーコと交際を始めた事をきっかけに、ジョンとシンシア夫妻の離婚が決定的となり、精神的に不安定な状態にあったジョンとシンシアの息子ジュリアン・レノンを慰めるためにポー

          Hey Jude 元祖 応援ソング

          I Feel Fine フィードバック奏法って何?

          今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。 ポール来日が決まったら、また一緒にライブ行こう! ギターのフィードバック奏法が初めて使用された楽曲として有名。 レコーディング中、偶然ジョンがギターのボリュームを下げることなくアンプに近づけたことによりフィードバックは発生した。 フィードバックを使用することは、EMIスタジオの厳しいレコーディング方針に違反するが、ジョンはこれを曲頭に使用する事を提案したそうだ。 フィードバックの解説動画はこちら ジョンは1980年

          I Feel Fine フィードバック奏法って何?

          With a Little Help from My Friends リンゴの人生を唄った曲

          今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。 そういえば、リンゴの曲を解説するのは初めて。 リンゴが架空の歌手ビリー・シアーズ(Billy Shears)に扮し歌うというコンセプトのもとで書かれた楽曲。 基本的にポールが作曲。歌詞の一部をジョンが手伝ったようだ。 高音が苦手なリンゴのキーに合わせて作曲され、正式タイトルが決まるまで「バッド・フィンガー・ブギ」と呼ばれていた。 どの辺りがバッド・フィンガーなのか定かでないが、後にアップル(ビートルズが作った会社)

          With a Little Help from My Friends リンゴの人生を唄った曲

          You Won't See Me ポールの失恋

          今回は「ゆめ参加NAブログ」で出会ったお仲間、Kitさんからのリクエストにお応えします。 ポール来日、実現してほしいですね。ぜひライブで聴きたい1曲。 『ラバー・ソウル』収録曲。目立つ曲ではないが、コアなファンには人気が高い。 ポールは本作について「いつもはギターかピアノを使ってコードから曲を作るんだけど、この曲はたったの2つの音から生まれた。ギターの2本の高音弦の組み合わせでね」と語っていた。 このコメントを聞いても意味が分からなかった。しかしライブでギターを弾きなが

          You Won't See Me ポールの失恋

          WINGS「JET」 実はポールが義父に向けたメッセージ

          今回は「ゆめ参加NAブログ」で出会ったティーンエイジのお仲間、R君のリクエストにお応えします。ポールの南米ツアーが発表されました。 ぜひ、日本にも来て欲しいですね! 1973年発売のアルバム『バンド・オン・ザ・ラン』収録曲。ウィングス結成後、音楽的には不評が続き、このアルバムの大ヒットで挽回した。ポール起死回生の一撃! 時代はハードロック。 「ジェット」は力強いブラスセクションとそれにシンクロした歪んだギターがサウンドの中心。こういったギターの音色はビートルズ時代にはなか

          WINGS「JET」 実はポールが義父に向けたメッセージ

          Hello Goodbye ドレミファソラシド♬

          今回は【ゆめ参加NAブログ】で知り合ったお仲間、「NAドリ」のマッキーさんからのリクエストにお応えします。 1967年5月、ビートルズは世界初の試みとなる24か国で同時放送された衛生中継特別番組『OUR WORLD 』にイギリス代表として出演した。番組のための楽曲として、ジョンは「愛こそはすべて」、ポールは「ユア・マザー・シュッド・ノウ」を提供。 結局、番組では「愛こそはすべて」が採用され、ポールはたいそう落胆したそうだ。 この頃、アメリカではサマー・オブ・ラブというヒッ

          Hello Goodbye ドレミファソラシド♬

          Here comes the sun ジョージにとっての太陽とは

          今回は「夢参加NAブログ」で出会ったティーンエイジのお仲間、琉斗君のリクエストにお応えします。現在、Here comes the sunのギターを練習中との事。ガンバって! ジョージは退屈なアップルの会議をサボって友人クラプトンの家を訪ねた。そして、クラプトンのアコースティック・ギターを借りて庭を歩きまわっている中、その年初めての春らしい日差しを感じて、本作の歌詞とメロディが頭に浮び、この曲を書き上げた。 ビートルズのメンバーでいる事がストレスになっていた中、ジョージにとっ

          Here comes the sun ジョージにとっての太陽とは

          ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

          今回は「夢参加NAブログ」で出会ったお仲間、ABBEYさんのリクエストにお応えします。 本当にジョンは「ジェラス・ガイ」(嫉妬深い男)だったそうだ。 ライブツアーの為、ジョンは家を空ける事が多かった。 自分の留守の間に妻のシンシアが浮気をしているのではないか、という妄想に取りつかれて書いた曲だと言われている。 歌詞は I got something to say that might cause you pain If I catch you talking to tha

          ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

          ビートルズ曲解説 Drive my car

          レコード店でゴールド(パーロフォン)レーベルのモノラル盤『プリーズ・プリーズ・ミー』を聴かせて頂いたことがある。しかし残念ながら、さほど違いを感じる事はなかった。 それでも前向きにビートルズを語ります! 今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。 同名の映画「ドライブ・マイカー」、当初ビートルズの楽曲とは関係ないと思っていた。 しかし映画を観た後、歌詞を読みなおし関連性があるように思えてきた。 ドライブ ・マイカーの歌詞は以下の通り。 「私は有名になりた

          ビートルズ曲解説 Drive my car

          ビートルズ曲解説 Hey Bulldog

          はたして私には「ビートルズを語る資格」はあるのだろうか? そんな事を考えながら、今回は「エアポート'80様」からのリクエストにお応えします。 曲を聴いた後、オノ・ヨーコはジョンに次のように尋ねた「なんでブルドックなん?」 実際は関西弁でないと思うが、単純に疑問に思ったのだろう。 本作は当初「ヘイ・ブルフロッグ(ウシガエル)」というタイトルで作曲され、リハーサルが行なわれていたが、ポールが犬の吠え声を真似たコーラスを入れることにより、「ヘイ・ブルドック」に改題する事になった

          ビートルズ曲解説 Hey Bulldog

          ビートルズ曲解説 Something

          今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。 娘さんが「サムシング」のベースを弾いてライブデビューしたそうだ。 おめでとう! 大御所フランクシナトラもこの曲をカバーしており、インタビューで次のように話していた。 「レノン&マッカートニーの曲の中で、サムシングが一番好き!」 ジョージの曲なのに、、、 1970年にアイヴァー・ノヴェロ賞の最優秀ソングを受賞し、多くのアーティストによってカバーされ、ビートルズの楽曲では「イエスタデイ」に次いで2番目に多くカバーされ

          ビートルズ曲解説 Something

          ビートルズ曲解説 Paperback Writer

          ビートルズに出会って40年。 1曲づつ曲解説を書いています。 今回は「水ようかん様」のリクエストにお応えします。 PVではポールの前歯が欠けている。どうやらモペット(小さなバイク)で事故を起こしたらしい。また、上唇を切ってしまい、傷跡を隠すために口ひげを生やしたとも言われている。 歌詞は手紙のスタイルをとっており、小説家を志望する人物が自身の作品を本(ペーパーバック)*(1)として出版してほしいと訴えかけるというもの。叔母から「どうしてラブソングばかりなの?」と問われたこ

          ビートルズ曲解説 Paperback Writer