看護助手のお仕事
掛け持ちバイトで始めた看護助手の仕事はもうすぐ4か月目となります。
病院とは無縁の人生だった為、何の知識もないにも関わらず始めた理由は1500円と高時給だったからです。1日5~6時間(休憩別)勤務なので、日給7500~9000円は魅力的でした。
病院によっては、介護士や看護師の様に身体介助するところもあるようですが、yamaの病院は募集要項に身体介助がないとあったので、応募する事にしました。
看護助手の仕事は看護師の補助です。大学病院なので迷子になるくらい広いのですが、頼まれた薬や輸血を取りに行ったり、検体を持って行ったり、患者さんを車椅子でレントゲン室に搬送したり、物品の補充、食事の配膳下膳、尿器交換、清掃、ベッドメイク、患者さんの買い物などなど、覚える事が山の様にあり終始動き続けます。
4か月経っても未だにそれ初耳です、って事もあり、夜はベテラン看護助手はいないので一人奮闘しています。
高齢の方が多い病棟なので、看護師がおむつを取り替える姿を毎日目にします。助手は取り替える事はないですが、ゴミの回収をするので汚物を目にします。初めはうわっ!と思いましたが、毎回の事だと人は慣れていくのだなと分かりました。
時間の経過で良くなる患者さんと悪くなっていく患者さんがいます。感じの良いおじさんが、手術後に様子が変わり頻繫に、助けてー!!と病室から叫ぶ事があり驚きました。
看護師さんは慣れっこなので驚いていませんでしたが、認知が入っていく方も何人か見ました。
お喋り好きのおばさんは、寝ている時間がどんどん増えているなと思っていたら、休み明け出勤すると亡くなっていました。
「ありがとう」をよく言葉に出している方は印象に残っています。愛されている方の様な気がします。
時々叫ぶおばさんがいますが、安定している時はありがとうとよく声をかけてくれます。こんなところにいるのが寂しいと声を掛けられる事もあります。
元気に暮らす些細な毎日は幸せだなと、当たり前にできる事ができなくなったはがゆさを見て感じます。
色々衝撃を受けながら仕事も少しずつ覚え、これからも続ける予定ですが、とにかく足がだるい仕事ではあります。
看護師には椅子がありますが、看護助手はずっと立ちっぱなしです。ロッカーではみんな足が痛い、膝が痛い、疲れると言ってます。
この仕事が楽しい~とは思えませんが、淡々と仕事をこなしていきます。看護師が多過ぎて未だに名前が分かる人が少ないです。
看護師は新人に近い人は擦れていないので優しく笑顔も可愛くて好きです。ベテラン看護師は顔つきや物の頼み方も好きになれません。ストレスでそうなっていったのかも知れませんが。
ベテラン看護助手から、看護師は助手を下に見ていると聞きましたが、まさにそんな感じです。
コロナで看護助手の枠が増えて高時給で働く事になりましたが、終息した時に仕事がなくなるんじゃないの?と助手の間で噂になっていて、この仕事がいつまでできるかは分かりません。
家の近所で高時給というところがメリットですが、働くにあたって人間も大事と再確認しています。
ちょっとした返事でもぶすっとした表情であったり、返事をしない看護師もいます。ほぼ関わる事なく仕事をしますが、いい気分はしません。
病院は特殊な世界なのか、当たった病棟が微妙だったのか分かりませんが、今後も黙々と作業に没頭していきます。