Radikoのあぷりスクリーンリーダー対応に思うこと
2022年を振り返って記録に残しておきたいこととして表題について記します。
今後何かしらの改善要望をする再の参考にしていただければ幸いです。
敬意
Radikoのスマートホンアプリは2016年10月に聞き逃した番組を1週間聞くことができるタイムフリーのサービスを開始しました。
ちょうどこのタイミングからAndroidとiOS双方のアプリで選局画面でスクリーンリーダーが放送局名を読み上げなくなりました。
この問題は多くのスクリーンリーダーユーザにより開発元への改善要望があったにも関わらず中々修正されませんでした。
ようやく2022年4月にiOSが、遅れて11月にAndroidのアプリが修正されました。
中の人に直接伝えた。
議員を通して要望した。
デジタル庁の偉い人に伝えた。
など色々なアクションがあったと聞いています。
僕も抗議の意味を込めて専用アプリのリリースを試みましたが、審査を通過できずこれに関連してRadikoと何度もやりとりをしました。
中々改善がされなかった背景
これは予想にはなりますが、不具合や改善要望にたいして、Radikoからはほとんど返信がありませんでした。
仮にあったとしても定型文を用いた形だけの物でした。
貴重な意見として今後のサービス改善に役立たせていただきますのような。
風向きが変わった瞬間
今年に入って問い合わせに対し定型文ではない返信がありました。
更にこれまでと違う点として送信者の名前が記載されていました。
それまでの返信には一切記載がなかったことを考えると大きな一歩でした。
改善につながったポイント
今回の改善がなされたポイントは2つあると考えています。
1つは問い合わせに対し定型文ではない返信が担当者名と共に送られて来たこと。
これは少なくとも機械的に扱われたのではなく、人の目で確認がされたということと判断できます。
これについて、どうすれば人を引っ張り出せるか、頭を悩ませました。
もう1つは数字を示したことです。
僕はTwitterで呼びかけ賛同いただける方にはいいねを、それと同時に多くの方に知っていただくためにリツイートをお願いしました。
どうしてもスクリーンリーダーを使用する人口は全体からすると少なく要望をしても他の一般的な要望に埋もれてしまいがちです。
1人よりは2人、2人よりは3人と同様な使いにくさを感じていることを伝えることが重要と考えました。
予想ではありますが、この2つが重要な要素だったように思います。
まとめ
残念ながらアプリにせよホームページにせよ、アクセシビリティがじゅうぶん担保されている物は多くないのが現状です。
なんとか使える
がんばれば使える
は健全な状態とはいえません。
Radikoのように中々改善いただけないこともありますが、黙っていても何も変わりません。
中々動いてくださらないケースに関してこの教訓が参考になればうれしいです。