【保存版】お試し海外移住をするための海外試住ロードマップ
現在バリ島のカフェでココナツ飲みながらこの記事を書いてるヤマダです。
2022年、飲食店の時短営業が終わるか終わらないかくらいのタイミングに仕事を辞めて、海外を転々とする生活を始めて1年が経ちました。
その結果、自分の興味のある分野の勉強をしながら仕事をして、ストレスなく妻とゆったりした時間を楽しんでいます。
今でこそ何不自由なく海外で暮らしている私ですが、数年前までは「土日も仕事のことで頭がいっぱいの地方の営業マン」でした。遠距離恋愛中の彼女とのデート中ですら仕事用の携帯をチラチラ確認してかかってくるかもしれない電話に怯えてました…。
このnoteでは、2年前の私のような
「好きな海外旅行をずっとしていたい」
「ずっと仕事に追われていたくない」
「いつか海外に住んでみたい」
という人に向けて『ただの地方の営業サラリーマンが、海外で旅暮らしを実現するためにやった6つの計画と、13の準備』をロードマップ形式で全て伝えたいと思います。
▶︎なぜロードマップ形式なのか?
実は海外で生活するための準備には明確な順番があります。
順番通りに行わないと保険に加入できなかったり、家選びに失敗してしまう可能性が高くなります。
今回のロードマップを読んでいただき、頭から順番に考えていけばバッチリ海外生活が送れるようにロードマップ形式で作成しました。
「でも、海外移住なんてハードルが高すぎる」
「就労ビザとかワーホリとか難しそう」
「家庭や収入が不安だから無理かも」
という方も、安心してください。
実は私は結婚して半年で、仕事を辞めて海外に行きました。
TOEICも300点くらいだし、貯金がたくさんあったわけでもありません。
ビジネススキルが高かったわけでもなく、本当に一からのスタートでした。
それでも1年間海外で暮らせています。
なんなら日本に住んでたときよりも多少贅沢な暮らしをしてます。
海外で友達もたくさんできました。
妻との2人の時間も増えました。
これらはできない理由を一つずつ順番に潰していった結果です。
本noteでは実際に海外で暮らしてみて感じた海外生活のメリットや、やってみないとわからないリアルな問題、具体的に出国までに行った事務手続きのフローや、海外でのお金の稼ぎ方、1ヶ月の生活費や家の探し方といったリアルな疑問にも全てお答えしますので、いま旅暮らしのような生き方に憧れている方はぜひ参考にしていただければと思います。
1年の集大成として得た情報を全て盛り込んだら4万文字超えの超大作となってしまいました…。まさに卒論。
<追記>
さらに2024年3月、海外生活第2弾としてタイに住居を構えました。
2年間の情報を加筆しております。
また、今回このnoteは私の主観のみで書き上げておりません。
海外ノマドのような働き方だけではなく、
「貯金をして転職の間に3ヶ月海外で暮らしてみた方」
「留学の後、気に入ってそのまま住んでしまった方」
「国際結婚をして、二人の故郷ではない第三の土地で暮らしてみた方」など
30人にアンケートを取ってそれぞれの国の生活費を算出。
予算ごとの暮らし方×国名=1ヶ月の生活費の概算
を抽出したデータを20か国分、付録としてつけさせていただいています。
海外転出に伴う、役所での手続きフローなどは現役区役所の市民課職員の方に監修いただき内容の正誤を確認した上で記載しておりますので2024年3月現在の最も正確で網羅的なロードマップになってるのではないか?と感じてます。
このnoteのポイントをまとめると…
また、このnoteは有料記事になります。
たくさんの人に読んでもらいたいという強い気持ちがありますが、本当にリアルで生々しい情報まで書いているので完全なオープンにするのは少し気が引けて‥。
応援という形でお許しいただけると嬉しいです。
無料部分だけでも結構ボリュームがあります、海外暮らしを体験したい人にとってかなり検討材料になるかと思いますのでぜひ無料部分だけでもいいので読んでみてください。
海外暮らしまでの手順をここまで体系的に、40,000文字ものボリュームで紹介してるものは他にないと思います。
それでは本文に入りますが、その前に。
このnotoを読んだ結果、あなたが海外に行こうと行くまいと、私の人生に変化はありません。
なので正直に本音で、ポジショントークなしで海外生活のリアルを書いています。
読んでいただいた方が海外に住むための手引きとなれば、それはこの上なく嬉しいことですが、読んだ結果「私には無理かも…」と思っていただけたなら、それはそれでミスマッチを防げたということになると思っています。
本noteは背中を押す・勇気づけるためのポジティブ啓発本ではなく、データと実体験に基づいた海外試住のリアルを伝える報告書的な側面もあるということをご理解くださいませ。
途中まで読んでくれた方もぜひいいね(スキ)ボタン押してくれると励みになります。
ベトナムのおばちゃんの写真が表示されますよ。
それでは本編です。
1章.日本を出て海外で暮らすということ
日本を出て海外で暮らす方法は沢山あります。
・日本の企業に勤めて海外駐在勤務
・現地の企業に転職して現地採用
・日本の企業に勤めながら海外リモートワーク
などなど。
色々な形態はあれど、「日本を出て海外で暮らす」というのは「日本を捨てて別の人間になること」では決してありません。
もちろん海外に出れば知り合いはいなくなるし、新しい生活が送れることは事実です。ただ「逃げ」の海外生活はあまり解決に結びつかないとだけ最初に伝えておきます。
仕事がうまくいかず海外に逃げたり、犯罪を犯してしまって海外に出たり…
私が海外に出て感じたのは、「海外に出ても結局人は変わらない」ということ。
人間性や仕事への取り組み方はそう簡単には変わらず、海外に出た「だけ」でできるようになることは何一つないということです。
その上で言うと、海外に出るのは一つのキッカケにはなります。
これは確実に断言できます。
とても視野が広がり、今まで見えなかったものが見えてくるというのは誇張でも比喩でもなく事実です。
海外で暮らすことは今までのあなたの生活ではなかった文字通り別世界へ行くことなので、もちろんとてつもなく最高のメリットや、人によっては受け入れ難いデメリットもあります。
それらを体験することで少しずつ変わっていく努力はできるのではないかと1年を通じて考えました。
海外で暮らしてみてから「なんか違った」とならないように、まずは最初の章でメリットとデメリットについてフラットにお話しできればと思います。
1-1.メリット
まずは海外暮らしのメリットについて羅列します。
▶︎視野が広がる
日本の常識はあくまで日本の常識だったんだなと気づきます。海外ならではの常識を見て、「あれ?なんで日本ってこうしてたんだっけ…」と気がつくことが多いです。
▶︎日本の住民税の払い込みがない
税金の項目で後述します。
▶︎国民年金の払い込みをストップできる
国民年金の項目で後述します。
▶︎生活コストを下げられる
渡航先によりますが、日本にいた時に比べて生活コストは抑えられています。この後渡航先別の1ヶ月の生活費も20カ国分紹介します。
▶︎無駄な支出が減る
会社の飲み会や、無駄な買い物が減ります。
▶︎英語への抵抗がなくなる
ほとんどしゃべれないのですが、抵抗は無くなりました。簡易的なコミュニケーションが取れるのは嬉しいです。
▶︎世界各国の友達ができる
一緒に住んだロシア人の友達といまだに連絡を取り合ってます。
▶︎アナザースカイが増える
これは自己満足です。
ただ、今まで目に入ってこなかったニュースも目に入ってくるようになります。トルコやジョージアでの出来事はもはや人ごととは感じなくなりました。
▶︎自身と向き合う時間が増える
余計な時間がなくなった分、自分のことを考える時間が増えました。
▶︎余計な情報をシャットアウトできる
日本だと居酒屋の隣の席の会話が気になってしまいますよね。海外だと広告も会話も全て外国語なので、何を言ってるかわからず情報過多になりません。
1-2.デメリット
続いてデメリットについて羅列します。
▶︎大切な人の大切なタイミングに立ち会えない
結婚式や、事故など、会いたいと思った時にすぐに向かえないのは最大のデメリット。
▶︎日本並みのサービスは期待できない
日本のサービスの品質は最高ランクです。日本レベルのサービスは何事においても期待できません。
▶︎インフラに苦しめられる
お湯が出ない、停電、断水などはどんなに良い家に住んでても起こります。
▶︎医療体制への不安
保険に加入していても、海外で手術となったらやはり不安ですよね。日本の医療体制はトップクラスです。
▶︎アジア人差別
残念ながらあります。ヨーロッパの方では避けて通れないかもしれません。
▶︎隣国の影響を受けやすい
日本は島国なので、国境の概念が薄いですが陸で面しているとかなり影響を受けます。政治経済状況は確認すべきです。
▶︎現地語を理解できない場合のミスコミュニケーション
こちらがいくら英語が喋れても、向こうが現地語しか喋れなければミスコミュニケーションは発生します。注文通りに物が来ないなどはよくあります。
▶︎1次情報のキャッチアップが難しい
現地語で発表された一次情報を翻訳して手に入れるのは意外と難しいです。ジョージアにいたときはロシアウクライナ問題のみならずアゼルバイジャンなどの問題も絡んできて日本語では情報が錯綜してました。
メリット・デメリットはある程度避けて通れないものもありますが対策のしようはあります。
こんなことがあると言う理解をした上で海外試住を検討しましょう。
1-3.まずは「試住」をしよう
国によって常識やルールが違います。
旅行で行くだけではわからない裏側や伝統があります。
旅行で大好きだったカンボジアですが、実際に「住む」と言う視点で1ヶ月生活してみたらなんだか違ったな‥とも私は思いました。
私は物価・情勢・税制・インフラなどの観点から6カ国ほど国を絞り、それぞれ1〜6ヶ月お試しで生活しながら「本格的に自分にあってる国はどこだろう」と探しています。
試食や試着はするのですから、試住もしましょう。
一つの国に数ヶ月以上生活してみれば、2〜3泊の旅行では見えないことが見えてきます。例えばこれら。
そして1ヶ月単位の試住には、本格移住にはないメリットがあります。
それはビザの取得が容易であること。
本格的に移住するには就労ビザや永年ビザを手間をかけて取得し、お金がたくさんかかることもあります。
今回私はお試しで「観光ビザ」もしくは「ビザなし」で長期滞在できる国を選んでいます。
お試しに大金をかける必要はありません。
気に入ったら本格的に考えれば良い、そのくらい軽い気持ちで最初は考えましょう。
1-4.スタンス
日本を出て海外で生活していく上でのメリットとデメリットをお伝えしました。
それでは一体どういう心持ちで、海外生活を送ればいいのでしょうか?
実は海外暮らしは、日本とほぼ変わりません。
最も大きな違いは「気持ち」
その気持ちの部分に関して少しだけ書きます。
1年間海外生活をしてきた自分の考え、また同じく海外生活が長い方との話の中で見えてきたいくつかのマインドを共有しておきます。
結構「?」と思うこともあると思うので解説します。
▶︎日本の出来事は海外のことだと思え
海外に長く出ているとSNSで日本の情報が気になります。友達が新しくできたカフェに行ってたり、新作の映画が始まったり…それらはあなたにとって海外の出来事です。他人と比較しなくて済むのが海外のいいところなのでわざわざそちら側に飛び込んで疲弊しないようにしましょう。
▶︎何かを得るためには何かを手放すことになる
海外で自由な生活を体験するのなら、ある程度ものを手放すことになります。人間関係や、好きな趣味など。もちろん海外なので不便なこともたくさんありますが、天秤にかけて都度大切な方を選び取りましょう。
▶︎現地のやり方が正しい
海外ではレジで割り込まれがち。こっちが先に並んでたのに…と思うかもしれませんが、海外では1つなら先に入ってもいいという暗黙の常識のような物があります。こちらの常識を押し付けずに、現地のやり方に順応する考え方が必要です。
▶︎日本と比較すると不幸になる(金額や品質など)
基本的に日本のものは低価格ハイクオリティです。「こんなの100均で買えるのに…」ってものが海外では1,000円することも。日本を基準に比較してしまうとどうにも不幸になる。最初はしょうがないですが、徐々に現地基準で考えるようにしましょう。
※本noteではわかりやすくするために日本円表記にしてます
▶︎世界情勢は保身のために注視すべき
今まではあまり興味がなかったかもしれませんが、世界がどういう方向に向かってるかは注視しましょう。パリのデモはなぜ起ったか?ロシアへの経済制裁はどうなるのか?自分の身に直結するニュースなので、勉強しておいた方が良いと感じました。
▶︎現地へのリスペクト、同じ視座で見る
海外で「生活」するなら現地へのリスペクトは必要です。
(もちろん旅行でも必要です)現地の人の平均月収などを知った上でおもてなしは受けて、お互いに気持ちいコミュニケーションを心がけるのが大切です。
▶︎海外で暮らせている自分を褒める
海外でずっと仕事ばかりしてると「なんで海外に来たんだっけ…」となることがあります。人とあまり話さないタイプだと尚のことです。そんな時はまず夢だった海外暮らしができている時点で褒めてあげましょう。海外暮らしはあくまで目的ではなく手段ですが、自身の過程を褒めてテンションを保つこともたまには必要です。
2章.国内準備 計画編
お待たせしました。
少しマインド的な話が長くなってしまいましたが、
ここからは実際に、地方のただのサラリーマンだった私が海外暮らしを始めるまでにしてきた準備について書いていきます。
私1人ではなく、同じように海外で暮らしている30人の方の意見も取り入れているので再現性は高いと思います。
まず、海外に到着するまでどういった順番で考えていけばいいのかのロードマップ全体図を図解で以下の通り、わかりやすく示します。
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