巡り合わせ

俺が唯一誇れるものがあるとしたら、人に恵まれているというところだ。

人間関係で悩んだり、友達作りが上手くいかなかったという人の話をよく聞く。そういう人の話を聞くと、自分もうまくいかなかった経験もあったが、恵まれている環境だなと改めて思う。

友達の中では自分と性格や価値観が違う人がいたが、仲良くすることができた。だから、良い友達という定義が緩くなった。

小学生の時にドッジボールのクラブチームに入団してから、高校や大学、リトルトゥース、職場と新たな環境で一から人間関係を作り、多くの人と交流することが当たり前になった。
そこで培われた経験によって自分と合う人を見極める能力もついてきたし、仲のいい友達であれば、なんとなく仲良くなれそうな友達の掛け合せもわかるようになってきた。

自分から話しかけに行ったことも沢山あったけど、話しかけてもらって仲良くなった人も沢山いた。
特にリトルトゥースはSNSという匿名な空間を飛び越えて、直接対面で会うというのはリスキーなものだし、変な人に絡まれる可能性も高かったが、これまで会ってきた人は個性があって面白く、尊敬できる人ばかりだ。

そんな人運だけで生きてきた自分も前職の部署はなかなか人間関係に難しかった。
ここまで距離の詰めかたが分からない場所は初めてだった。今まで生きてきた中で一番の挫折のひとつだと思う。
この経験で仕事をする時の人間関係の距離感の掴み方や考え方も学べたし、今までがいかに恵まれた環境であることがよくわかった。

昨日から新たな環境で仕事が始まった。まだ、自宅でのリモート研修だから、どんな人と仕事するかはわからない。前職のこともあって不安は大きい。
でも、一度、うまくいかなかった経験があるから、苦しい環境であってもうまく人間関係を築ける自信ができた。

そして、自分が周りの人にとって幸せを感じられる環境を作れるような人になりたいとも思う。仕事はまだ全然わからないし、余裕もないけど、いつか、そんな人になれるように頑張り続けたい。