負けに不思議な負けなし

はじめに
 嫌いだから書いているというわけではないという前提で見てほしいです。







今回の名古屋市長選挙は、広沢候補と大塚候補の事実上一騎打ちとなりましたが、広沢候補が早急に当確を得る結果となりました
この敗北は「大惨敗」と表現するほかありません。

私は新国民民主党の初の衆議院選挙時代からの支持者であり、2年前から党員として活動している人間です。減税原理主義者ではありません。大塚候補の参議院議員時代からその姿を見て来ました。しかし、今回の選挙では全く応援する気になれませんでした。
周囲の多くの仲間が大塚候補を支援している中で、申し訳ない気持ちもありましたが、私は冷めた目でこの選挙戦を見ていました。

①争点を提示できなかった
選挙戦で最も重要なのは、争点を明確に打ち出し、有権者にメッセージを伝えることです。 新人候補に特に求められるのは、自分の得意分野を軸に争点を構築し、相手をそこに引き込むことです。しかし、大塚候補はそれができませんでした。河村市政を評価し、その路線を継承するとした広沢候補に対し、大塚候補は対立軸を明確に示すことができなかった。候補はその土俵で戦わざるえない状況に陥りました。
さらに、大塚候補のメッセージを見ても、「名古屋市をどうしたいのか」という具体的なビジョンが伝わりませんでした。有権者が「減税支持」の多い中で、大塚候補に投票しなかったのは当然の結果と言えるだろう。

② 「元祖減税派」としての説得力不足
争点が「減税」に設定された以上、大塚候補には「増税派ではない」という明確なアウトプットが求められました。「元祖減税派」と自称しつつも、根拠としてたのは「国民民主党の公約を作った人物」というアピールや、「給食費無料化」「敬老バス無料化」を手取りアップと主張しました。
しかし、国政の公約作りの実績は、名古屋市政には直接関係ない話です。また、それを「給食費無料化」「敬老バス無料化」を「手取りアップ」と表現された際に、私は独身の労働者であることもあり、かなりの違和感を感じました。さらに過去に消費税のために賛成していた事もあり、その経緯や考え方の変化を丁寧に説明すべきだったと思います。 「どのように考えが変わったのか」を玉木代表(2016年~2019年で変わったということを語っている)のように具体的に言えば、有権者の疑念を払拭できたでしょうが残ってしまった。このような点をYouTubeやSNSなどを活用して丁寧に発信すべきだったのではないでしょうか。

③選挙戦略が見えなかった
選挙戦では、軸となる戦略が必要です。組織選挙を行うのか、地域を巡るどぶ板選挙を展開するのか、あるいはSNSやオンラインを活用した空中戦をやれるのか。すべてを求められますが、どれかに軸を置かなければてな、有権者へのメッセージは届きません。しかし、大塚候補の陣営からは、結局何を軸にした選挙戦を展開するのかが最後まで見えてきませんでした。


政策について詳しく考える論理的な大塚候補が、選挙戦で「手取りアップ」と「給食費無料化」「敬老バス無料化」を結ぶような雑に見えるところを見たのは非常に残念でした。アンケートに対する「△」のみの回答も、政策を考えるには時間があったはずなのに準備不足に見え、失望すら感じました。

結論:情熱が伝わらなかった選挙戦
 結局、大塚候補から「名古屋市長になりたい」という熱意が伝わって来ませんでした。 「この市を変えてやる」「絶対に勝つ」という覚悟や必死さが、選挙戦以前の段階からも感じなかったです。

私のような国民民主党の党員であり、実際にビラ配りや街頭活動を行っている人間が、「観察者」としてこの選挙戦を冷めた目で見ていたこと、これが答えではないでしょうか。

最後に:大塚耕平という政治家への思い
私は大塚耕平という参議院議員を高く評価しています。 彼のような安定感のある政治家が組織的に非常に重要だと考えています。今の与党との政策協議にいてくれたらと強く思いました。

 今回の選挙戦は非常に残念で悲しい気持ちになりました。政策は丁寧にされる方なのに、何故なんだという悲しいです。
今後はどういう活動をされるかは分かりませんが、大塚さんが活躍されることを願っています。


で、冷たいかもしれませんが、国民民主党の支持率に影響が出ないかを心配してます。
減税には親和性が無いと受け止められないかかなり危惧してます。103万→178万は益々引けなくなったと思います。


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