猫との会話。猫語わからないけど、猫には人間語が通じているらしい
うちには猫が2匹いる。名前は、福太とことん。どちらも保護シェルターから引き取った。
福太は、子猫から育てた。人の姿が見えないと大げさに鳴いて助けを求めるので、猫の友達がいれば落ち着くのではないかと考えて、引き取ったのがことん嬢だ。
ことん嬢が来て、初めてのごはん時。キッチンに立った私の後ろで、自分の方が先にご飯をもらうのだとばかり、2匹が争っている。まったく。。「仲良くしないとご飯あげないよ」と言ったら、通じたらしい。急に福太がことん嬢の毛づくろいを始めた。え、言葉が通じるの? びっくりだ。以来、おなかがすくと2匹がこれ見よがしに仲良しアピールをしてくる。
一生懸命に話しかけられても、実はよくわかっていない。ことん嬢がご飯台のそばで鳴くので、食事の催促だと思いこんでいたのが、「トイレを使ったから片づけて」と訴えていたらしいと気づいたのは、同居して10年も経った、つい最近のこと。まったく申し訳なかった。
ご飯の後で、何度も催促されるのは、「うまいもん出せ」と言われていると想像しているが、これはたぶん合っていると思う。猫たちがなかなか納得しないときは、ドライフード系のおやつ、小エビのふりかけやかつお節、チュール、缶詰と、手を変え品を変えて、ようやくおさまる。
自分だけおやつをもらおうと、1匹だけで来るときもある。この時は、無言。福太はすりすり、コトン嬢は視線ビームを使う。しょうがないなと思いながら、もう1匹に覚られないように、こっそりおやつを出す。
タイミングが悪くて相手をしないでいると、いつの間にか1匹が2匹になって、プレッシャーをかけてくる。どうやって誘い合わせているのか。「私(ぼく)だけじゃ、おいしいもの出してくれそうもないから、一緒に来て」とかなんとか、言っているのだろうか? 猫同士はどうやってコミュニケーションしているのか、不思議だ。
猫語がわからないという理由だけでなく、話しかけられても相手になれないことも多い。特に、急ぎの仕事をしているときは、「はーい」とか生返事をして済ませている。心の中では、本当に申し訳なく思っているのだけれど、通じてはいないだろうな。