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2月が終わった。

いつからだろうか。
日常のふとした瞬間に「いいな」と思うことがなくなっていた。

以前は、ごくごく普通の生活の中にも「あっ!」とか「これきれい!」とか思うことが多くあった。文章を書くことが好きな僕は、そうした瞬間を文字にして記録している。だいたい、「あっ、これいい!」と思った瞬間にある程度の文章を組み立てられる。頭の中で考えた展開を次々と文章に落とし込んでいくのは心地よい。

逆に言うと、上述したような瞬間がなければ、文章を組み立てるのに時間がかかるし、あまり楽しくはない。文章だって創作物だ。無理矢理つくり上げていくことは苦しい。

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3月1日の昼下がり、2月の振り返りnoteを書いている。
窓からは心地よい日差しと川のせせらぎ。

「自分自身に余裕がなかったな。」

この一言に尽きる。別にネガティブに捉えているわけでもない。いたってフラットに自分を見つめている。良くも悪くも自分はそういう状態だったんだ。日常のふとした瞬間に美しさや心地よさを感じたり、ゆっくり考えることはなかった。

僕は比較的周りの人より生きるスピードがゆっくりだ。(と思っている)
でもこの1ヶ月は見えない何かに自分のスピードを狂わされていたのだろう。見えない何かに対応する自分のキャパがなかったこともまた事実。

そんなこんなであっという間に2月が過ぎた。あっという間に時間が過ぎていく、なんて当たり前のことは言いたくないのだけれど。

あまり余裕がない毎日の中でも、いい刺激を受けたこともあった。
仕事の関係上、大学生と関わることが多くある。今はインターンシップに取り組む学生のサポートだ。一生懸命に何かに取り組んでいる姿を見ていると、自然と背中を押される。また、大学1.2年生が多いこともあって、何でもスポンジのように吸収していく。僕は21歳(大学3年)なので、たかが1つ2つしか変わらないのだが、この段階でどんな人と関わるかは非常に重要だと思っている。大学生になって自分の裁量で決められることが多くなる時期。僕自身、この時期(大学1.2年の頃)に出会った人、得た経験などに大きな影響を受けている。

誰といるか、何をするか、誰の話を聞くか、どういう選択をするか。

真っ白なキャンバスを何色に染めていくか。自分で染めるのか、誰かに染めてもらうのか。一色に染めるのか、ごちゃ混ぜに染めるのか。色合いはどうするのか。キャンバスを2つに増やすのか。そもそもまだ染めないという選択肢もありそうだ。

僕は何色に染めた(染まった)のだろう。ふと1年前、2年前に思いを馳せる午後3時。コーヒーを淹れてこよう。

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まだ早いだろ、という声が聞こえてきそうな気もするが、僕には何となく「こんな空間をつくりたいな」、「自分の周辺だけでもこんな社会にしたいな」、「こういう生活、暮らしをつくりたいな」というものがある。詳細に関してはまた別の機会に譲ることにするが、来年度(正しくは3月下旬くらい)からはそこに向かって動き出していく。
うまくいくかなんてわからない。大成功するかもしれないし、ぼちぼちに終わるかもしれないし、派手に失敗するかもしれない。そしてそんなに短期的に考えているわけでもないので、うまくいったか評価できるのはずっと先の話だ。ただ頭で考えてばかりで行動に移さないのは嫌い。言葉にするのは簡単だし、考えることだっていくらでもできる。重要なのはそれを行動に移せるか、実現させることができるか、もっと言うと実現に向けて動き出せるかどうかだと思う。「挑戦」とか「勝負」とか「夢を叶える」とかたいそうなことではないが、来年度は「ちょっとやってみる」予定。自分の人生と、一緒に取り組む友人の人生をおもしろくするためにも。

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1年後、「ちょっと試しにやってみたよ」と楽しく報告ができればいいな。

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