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更年期に差し掛かるアラフィフ世代は子育世代でもあります。

子供は食べ盛りでガッツリ食べたがる。毎日、肉、肉、肉は無いの?
そんな会話がわが家にもありました。

更年期世代のお母さんとガッツリ食べ盛りの子供で食べるものは同じで良いのでしょうか?

中学校の先生が太りやすいという事実があります。

それは、生徒と同じ給食を食べているからです。

もちろんこれだけが原因ではありません。一説によると職員室の机にはお菓子は欠かせないという話も聞いた事があるので。
先生は激務で、ストレスを食べることで解消してしまい、休日も部活や行事で、自分が体を動かす時間があまりないということも原因かと思います。

結論から言うと、メニューは同じで良いのです。
ただし、子どもが食べたがるからと揚げ物やこってリしたものを親世代も同じだけ食べていたら確実に太ります。

コッテリしたものを子どもの頃から食べ続けていると、それが基準の食事になってしまいます。

メニューは和食を中心に、子どもには量を多めに、親は少し控えめにすればどちらかに合わせる必要はありません。

カロリー面で見てみると子どもと同じだけ食べていたら確実に太ります


文部科学省の学校給食摂取基準で中学生(12歳から14歳)のエネルギー量 の基準値は、850kcalと定められています。

成人女性の1日に必要なカロリーは、運動量にもよりますが一日のうち、座っていることが多い場合には1400~2000Kcalとされています。

1日の総カロリーを多めの2000Kcalと考え、給食を例に挙げて考えてみましょう。

一食で850Kcalを摂ると残りは1150Kcalとなり一食当たりはその半分の575Kcalとなります。600Kcalの食事は一般的な外食ではほとんどが完食することができません(涙)

Yahooニュースに載ったショッキングな記事があります。

それは後でご紹介するとして、その記事によると外食でも600Kcalで完食できるのはコチラになります。

このメニューなら完食してもOK!
1. 生姜焼き定食
豚肉の生姜焼き、ごはん150g、味噌汁、お新香すべて完食してよし。
2. 刺し身定食
刺し身の内訳はマグロの赤身、サーモン、イカ、タイ、サンマ。
3. エビチリ定食
ごはんは150gの設定。スープと杏仁豆腐をつけても全然セーフ。
4. チャーシュー麺
具はチャーシュー5枚、なると、わかめ。スープはクリアなしょう油ベース。
1日3食を3:3:4にして、夕食は早めに切り上げる。
夕食偏重スタイルは体内時計の邪魔をする。1日の総摂取エネルギーを2000kcalとして、現実的なところで朝3:昼3:夜4のボリューム、600:600:800kcalくらいのバランスを目指す。

なぜ子供が食べたがるコッテリしたもの、揚げ物中心にしてはいけないのか

作ったものを子供が完食してくれると嬉しいものです。
え~肉は~!!!と嫌な顔をされると、せっかく作ったのにがっかりするのはわかります。

肉は貴重なたんぱく源です。
特に、スポーツをしているお子さんには中医学で言われる体の構成要素「気血津液」の血を補う赤身の牛肉を定期的に食べさせることは必要です。

でも、肉を食べるならその2倍以上の野菜を食べることを小さい時から習慣付けることはとても大切なことです。

薬膳では、消化器系は体の真ん中にあり、体が元気でいるための中心だと考えます。どんなに栄養のあるものを食べても、胃腸がよく消化して栄養に変えなければ、子供の成長に役立てることはできません。

まして、激しいスポーツをしているなら、成長以外に筋肉を使うことで血も気も使っています。

肉の消化を助け、消化器系を補う食材が野菜です。

なので、肉を食べるなら2倍以上の野菜と一緒に食べられるメニューをおすすめします。

野菜炒めや、肉じゃが、野菜を巻いた豚肉の甘辛煮、八宝菜、鍋物などですね。

油を多く使ったコッテリしたもの、乳製品たっぷりのものは消化器系を弱らせる

消化器系を弱らせないことは小さい時からとても大切なことです。

子供は大人より消化器系にあたる五臓の脾、呼吸器と体のバリア機能にあたる肺、成長発育老化と生殖関係、水巡りに当たる腎が弱く生まれます。

その点からも小さい時からコッテリしたものより、消化のよい温かいもので胃腸機能を強くすることが大切なのです。

そこには冷たいものを控えることも含まれます。

日本は湿気の多い国です。

湿気は消化器系の脾を弱らせます。それでなくても日本に生まれ育っただけで乾燥している国で育つより脾が弱りやすいのです。

なので、少しでも弱らせないようにすることが、長い目で見た時に子供の成長や運動能力、学力アップにつながると考えられます。

わざわざ子供メニューにする必要はない

子供が好きなものは、カレー、チャーハン、オムライス、パスタ、ハンバーグなどでしょうか?

焼き魚が好きとか、煮物が好きと言う子がいたら渋いね~とちょっと変わった子というイメージになるかもしれません。

でも、最初からカレーやオムライスが好きだったわけではないと思います。
スプーンで食べられるとか、あまり噛まずに食べられるというのも好きになった理由の一つではないでしょうか?

味覚は3歳までに育つとか?

真偽のほどはわかりませんが、小さい時から食べ続けているものは好きな食べ物になり成長して大人になっても、やはりそれが好きになる。その原理でファストフードは子どもから大人まで途切れなく顧客を持っているのです。

中年になり、コレステロール値が高いとか高脂血症だから、急に和食中心の食事にするよう言われても、今まであまり食べていなければ苦痛な人もいるかもしれません。

子供の時から、和食中心で、いろいろな食材を食べ慣れていることはその子の将来の健康にも影響すると言えないでしょうか?

わざわざ子供メニューにせず、大人と同じ和食中心のメニューにして、たまにお子さんが食べたがるオムライスやカレーなどにしてあげたら良いと思っています。

好きなものは変わらないが、年齢と共に胃腸が弱り、消化能力も落ちてくる

どこの国の人であっても、人は歳をとります。

中医学では、五臓が順に弱って行くと言われ、肝心脾肺腎の順に衰えるとも言われます。

消化器系の脾が弱ると効率よく出せなくて太ったり、逆に消化能力が衰えてお腹を壊しやすくなったりします。

夫の駐在で暮らしたイタリアでは、腰が曲がり杖をついた見るからにおばあさんというご婦人が、レストランでラザニアを食べていました。

イタリアには魚介類や肉のグリルもあります。
そのご家族は人によっては、パスタを食べずにメインの魚や肉と野菜とパンを食べる人もいたのです。

沢山あるメニューの中でラザニアは時間がかかるメニューでこってり系ですよね?その中でもあえて選んだのはよほどお好きなのでしょう。

年をとってもラザニアが食べられる元気な方なのでしょうが、その方の脚が所謂サリーちゃんの脚(足首が全くなく膝から下が同じ太さ)だったのです。

水はけが悪く浮腫んだ脚です。脾が弱ると要らない水分を作り出します。

子どもの頃から食べ続けた好きなものは何歳になっても食べたいものなのだと、その時に感じました。

まとめ

アラフィフ世代の親と食べ盛りの子どものメニューは、子供が食べたがる揚げ物などが中心のこってり系に合わせるより、野菜や海藻、きのこや豆をバランスよく取り入れた和食中心にすることが双方のための健康メニューです。

特に親は体力も徐々に衰えて来る頃です。
体力が衰える時に一番大切なのは胃腸のケアです。

胃腸に負担のあるメニューは体の構成要素の気(スタミナ・生命力)を使います。

食後に眠くなるのは、気を消化に使ってしまうので、もともと気が不足の人は他に使えないため眠くなって活動を休止するのです。

和食中心のメニューで消化器系のケアをすることで子供の成長や運動能力などのアップも期待できるので、家庭のごはんは和食中心で野菜多めで行きましょう!

脾が弱ると女性にとっては美容的にもマイナスですから。

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