中医学基礎ではなぜ子宮の話が出てこないのか?
薬膳基礎講座では、中医学基礎理論からご自身の体を振り返っていただける構成にしています。
中医学基礎理論とは、陰陽論、気血津液、五行学説と五臓六腑などの働きとそれぞれの関係性、そもそも中医学の考え方などです。
弱る=バランスの崩れが起こると、実際にどんな症状が起こるのかを学べるため、ご自身の体調に落とし込んで考えることで理解しやすくなります。
一般的な薬膳の基礎講座だと、季節ごとに起こりやすい不調にアプローチ。
そのスタイルで開催していた頃に基礎理論からやった方が、受講される方のその先が楽だと気づいたのです。
全ての不調を紐解くためには、基礎理論がしっかり理解できていることが最も重要だからです。
で、落ち着いたのがこのスタイル。
詳しい内容は、ホームページよりご覧いただけます。
基礎講座を受講された方からの質問で生まれた講座
ある時、単発講座(基礎の基礎)を受講された方から最後の質問コーナーで「子宮は五臓のどこになるのか?」というご質問をいただきました。
初めて薬膳に触れられ方だったので、説明するのが難しかったのを覚えています。
中医学の考え方もまだ腑に落ちていなかったでしょうし、五臓の働きもまだ理解できていない状態です。
なので、「基礎講座が終了されたら改めて子宮の講座を開きますね。」とお約束しました。
その方は海外転勤されたご主人に付いて行かれたので、その後疎遠になってしまいましたが、いつか開催しようとその時に決めて準備していました。
なぜ、基礎理論で学ぶ五臓六腑に「子宮」が入らないのか?
それは、五臓のような働きをするのに形は(働きに名前が付けられていて実際の物ではないのですが)六腑の「腑」になるため、別枠に分類されているから。
普通と違う「腑」ということで奇恒の腑と呼ばれる一つだからです。
六腑は、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦で消化・吸収を担当する中が空洞の物。五臓は、気や血・生命力そのものの精を蓄える肝・心・脾・肺・腎の5つ。
「臓」でも「腑」でもないものとして、奇恒の腑には。脳・髄・骨・脈・胆・女子胞の6つがあり、女子胞が子宮になります。
中医学基礎理論を学ばないと子宮が分からない理由
子宮は胎児を育てる袋のような臓器です。
ですが、ここには新しい生命力を宿した胎児を抱え込み、そこには気や血が関わるため腑でありながら蔵に似ているので奇恒の腑と呼ばれるのです。
子宮の主な働きは、生理と妊娠。
これをスムーズに行うためには、五臓と体の構成要素「気・血・津液」とが関係します。
なので、五臓の働きとそれぞれの関係性が理解できなければ、子宮の説明が分かりません。
これが子宮の話が、中医学基礎理論に出てこない理由です。
先週開催した『子宮を知って子宮と仲良くなるセミナー』を受講された方のお声を公式ブログに書いています。
特に、ヘルスビューティー系サロンをされている方は、お客様へのカウンセリングやアドバイスに役立てていただけることを実感されています。
こちらからお読みくださいね。
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