できていると思っている人ほどできていない講座作りの前にやるべきこと
去年から、薬膳講師として仕事を軌道に乗せたい人のサポートをしています。
ご相談される内容の多くは、
✅思ったようにお申込みいただけない
✅自分のやりたいことがまとめられない
✅どのSNSを使えば良いのかわからない
✅近くいる少し前に仕事を始めた人が言うとおりにしているけれどなんだか違う
✅パソコンが苦手
等がほとんどでした。
みなさん、ご自身で他の同業者と比べた時に、自分が苦手だからできないのだと思われがちです。
ですが、このお悩みは末端でしかありません。
もっと、重要で最初にやるべきことがあるのに、そこには気づかず苦しんでいる資格取得後3年未満の講師が多いのです。
最初にしなければならないのは、もっと根幹になることです。
薬膳に興味はあるけど、誰から受けたらよいのかわからないのが受講したい人のホンネ
とある、SNSに、複数の薬膳講師が同じ時期に同じ内容の講座募集をしているのを見かけました。
違うと言えば、
■その季節の薬膳だと言う料理の実食があるのか、レシピ付きなのか。
■対面なのかオンラインなのか。
■対面なら場所がどこなのか。
■受講料はいくらなのか。
もちろん、誰が講師なのかが一番違う点ですが。
これだと、「薬膳、興味あるな~」という人も実際に習ってみたいと思っている人も、申し込む予定で探していたのに分からなくなって止めてしまうことだって考えられます。
例えば、靴を探していたとします。
特に目的は無く、素敵な靴があったら買おうかなというレベルでデパートの靴売り場を見ています。
見る棚、見るディスプレイ、どこも同じような色使いで、同じようなデザインだったら、全部同じように見えてしまいませんか?
「これもこれも皮なのに、なぜ値段が違うのだろう?」
・・・よくわからないから失敗しても後悔のないように安い方にしよう!
・・・ちょっとデザインが違うものが出るかもしれないから、今日は止めよう。
こんな風に思うかもしれません。
皮と合皮の差があれば、皮の柔らかさやフィット感を求める人は皮を選ぶでしょう。皮は雨の日に履きたくない人は合皮を選ぶのではないでしょうか。
講座の場合、ほとんど同じなら講師はどんな人なのかを見ませんか?
そこに書かれている資格も同じ。
しかも、誰かがそれを取ると、流行なの?と思うほど、何人もが次々と同じ資格を取るのはこの業界あるあるなのかもしれません。
お申込みしようかなと思って講師を見た時、また違いが分かりません。
これって、せっかくお申込みしようとしている人にとっても不親切ですし、お申込みいただける機会を逃しているのです。
なぜ同じ講座が並ぶのか?
薬膳講座を始めた頃に、人がやっていない講座を作ることに必死でした。
特に初めてお申込みくださる方向けの単発講座はオリジナリティを出さなければ、私のところに来てもらえる可能性は低くなります。
ですが、タイトルも同じ、時期も同じ、これではそれがもし、自分で何冊もの書籍を読んだり、これまで勉強したノートを引っ張って作ったものでも、みんなと同じ。
タイトルを変えれば良いのではなく、打ち出し方が同じだからこういうことになるのですね。
どんな人に受けて欲しいのかを決めていますか?
学んだ学校では一通りの薬膳を教えてくれたはずです。
学校を卒業したら落とし込みレベルの差はあっても、例えば、美容に関する薬膳、更年期に関する薬膳、胃腸のケアに関する薬膳・・・どれも講座として作れるはずなのです。
けど、教えてもらったことをそのまま伝えているのであれば、薬膳の学校へ行ったほうがもっと専門的に教えてもらえるでしょう。
今はどこもオンラインやDVDなどを買って自分で学ぶ通信教育制度も導入しているので、通うのが難しい遠方の人でも学校で受講することが簡単になりましたね。
あなたの講座に申し込む意味は何ですか?
なぜ、学校ではなく、あなたの講座に申し込んだ方が良いのですか?
それをはっきりさせるために、どんな人に、あなたの講座を受けてどうなってもらいたいのか?を明確にする必要があります。
そこを決めずに、この季節はこの講座、初心者にはこの講座としていると例に出した靴と同じで、薬膳を学びたい人が、選びたくても選べないのです。
そして、狭いSNSの中で、受講してくださる方の取り合いになってしまいます。
薬膳に興味を持っている人なら、複数の講師のフォローをしています。
情報は講師自身より多く持っている場合が多いのです。
幹になるところを決めたら次は仕組み作り
誰にどうなって欲しいのかを決めたら、自分と自分の講座を知ってもらい、お申込みいただける仕組み作りです。
そのためには少し知識も必要なので、ここをセミナーにしている人達が多いのです。
インスタセミナー、アメブロセミナー、写真セミナー・・・
誰かがこれが集客に良いと言っても、その人とお申込みいただきたい人(ターゲット)と違うなら、適するSNSも違います。
また最近のSNSはアカウントは持っていてもしばらくログインすらしていない人も以前より多くなっています。
それで本人が知らないうちに乗っ取られることもありますよね。
男子校で、アラフィフ向けのファッションはどうですか?化粧品はどうですか?と言っても売れる訳がないのと同じで、誰にどうなって欲しいのかで,
使うSNSも違います。
新人講師が講座作りの前にやるべきこと
根幹となる、誰にどうなって欲しくて薬膳を伝えたいのか?
まずはそこを決めましょう。
沢山の人に申し込んで欲しいために、決めずに講座を開催していると、結局オリジナルにはならず、習ったことをそのまま伝えていることになってしまいます。
薬膳を人に伝えたいと思うきっかけが誰にでもあるはずです。
一度そこをじっくり考えてブレない軸を作ると、その先はおのずと道が決まって来ます。
私なら、更年期世代のアラフィフに辛い症状を少しでも早く乗り越えて欲しいので、若者が使っているTicTocは使っていません。
私が見ないからではなく、更年期世代がTicTocで情報を探している訳ではないからです。
周りを見て、少しでも早く講師としてやって行きたいと思うかもしれませんが、早くしなければならないのは具体的な講座作りではなく、薬膳講師としての活動の根幹です。
わかっていただけたら嬉しいです。
考えてみてくださいね。
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