個人事業主の契約書の作り方~受講契約書を作る時に気をつけて欲しいこと
5,000円くらいの単発講座やセミナーの場合は、特に契約書を交わすこともありませんが、高額の講座やセミナーの時、協会などを作り入会してもらう時には契約書があった方が安心です。
講座やセミナーを主催する側としては、準備を重ねていざ開講という時に「キャンセルさせてください。」と言われたら困りますよね。
開講前ならまだしも、テキストは全てお渡し済みで、すでに何コマか受けられた後だったらどうしますか?
そんなことはできないと断っても、「いやもう受ける気が無くなったので返金して欲しい。」と言われることだって無いとは言えません。
そんなことを言われたらどうしますか?
しっかり講座の内容や期間を理解して申込みしてもらうことは大切です。
けど、お互いに確認しましたよね?という意味で契約書はあった方がいいです。
個人でお教室業や講師をしていると、なんとなく今まで来てしまった場合
そこまで堅苦しいことしなくても・・・と思うかもしれません。
けど、せっかくご縁あって受講してくださる方との信頼関係、これからの長いお付き合いのためにも個人事業主の講師でも契約書を作っておくことをおすすめします。
その中でも、特にここに気をつけると良いということをまとめます。
私は法律家ではないので、法律的なことは専門家にご相談くださいね。
それを読んだ相手がどう感じるか
契約書ですから、あらかじめ決めておくことをきちんと書面で表します。
講座名や講座の形式、期間、受講料、受講料の支払い方法、支払い期限などと、講座を欠席する場合、それからテキストや講座で知ったことの守秘義務、相手の事情の守秘義務などがこれに当たります。
契約書は基本、作る側が困らないようにできているのです。
私の今までのイメージで言うと、渡されたもの、送られてきたものに指示通り署名、捺印して終わり。
家を購入した時は、読み合わせがありましたが一つ一つきちんと理解するために質問すると言うより、形式的な読み合わせで。
本当はそれではいけないのですけど、専門用語すぎてわからないのが正直なところでした。
今まで印象に残っている契約書は、全ての項目がこちら(甲である私)が従わなかった時のことしか書かれていなかったものです。
個人事業主として、契約書に署名、捺印する経験も増えて、あれは酷かったなと今だからわかります。
でね、そこにこのフレーズがありました。「いかなる場合においても」「一切これを認めず」が。
これを読んだ時、壁を感じました。『拒絶』っていう壁。
これからそういう関係でやって行くのだと感じました。
凄く冷たいものを。契約書を交わしてこれから始まる時だったのに。です。
条文のひな型通りにする必要はない
自分が契約書を作る時には、一から作るなんてできませんよね。
弁護士さんか行政書士さんに依頼して作って貰うのが一般的でしょう。
けど、ネットには契約書の無料ひな型もあります。
たぶん、それを見て自分の講座に当てはめて作る人もいるのではないでしょうか?
ひな形は、作る側を守るのが前提です。
なので、さっきのようなフレーズも当然書かれていることでしょう。
ある弁護士さんから言われました。
「相手とこの先、どんな関係でいたいかで契約書の中身は変えて良い。」
この先どんな関係でいたいか・・・考えて契約書を作る。
目からうろこでした。
契約書はトラブル回避のため。つまり良好な関係性を保つためのもの
相手とこの先どんな関係でいたいかで中身を変えるとは、こうです。
良好な関係でお互いにやってよかったと充実して幸せに終わりたい場合には、相手のことを考えて内容を決めるのです。
もちろん、講座が始まってからでも途中キャンセルしたいからと言って、それをウエルカムにするということではありません。
なんでも相手の希望通りにしてよいということでもありません。
けど、契約書を前にして私が感じたような『拒絶』という壁を感じさせない書き方や内容はあるはずなのです。
また、全く初めてで最初から相手がちょっと問題ありそう予感。
良心や常識のなさそうな場合は、さっきの「いかなる場合においても」や「一切認めず」を使うのです。
そうしなければ、相手は何をするか分からないので自分を守るために、後々トラブルにならないように双方合意の上で契約をする。
相手は、「いかなる場合においても」「一切認めず」を承知の上で契約しているので、これはこれで良好な関係でいられるのです。
ただし、腹の中でどう感じているかはわかりません(笑)
幸い、私が受けて欲しいと思う方にはこういう方は今までいません。
やり取りしている間に、何かかみ合わないと感じるとだいたいお申込みされずトラブルになることもなかったです。
メールでお問合せが来て、お答えした後、何も返信が無いとかで。
これから長くお付き合いしたい受講してくださる方との契約書
初めて契約書を作りました。
ひな形を元に作り行政書士さんにチェックしていただいたものです。
問題は無いのですが、こういうフレーズはみんな使っているからと気に留めなかった「いかなる場合にも」的なものがそのまま入っています。
全然間違いではないのです。
それでも、最初に感じたあの感覚を受講してくださる方に感じて欲しくないと感じ始めました。契約書のことがわかって来たから感じることなのです。
これが、個人事業主対法人だったらまた全然違います。
個人対個人だからこそ、これからのお付き合いを考えることが大切なのです。
これから契約書を作る時は、対個人なのか、対法人なのか、これからどんなお付き合いをしたいのかを考えた契約書にすると、契約書に作った人の「人となり」が現れます。
どんな思いで、その講座を開講するのか?
困っている方の助けになりたいからするのか?
お金をいただくことが目的なのか?
どちらもその時、その人の状況などで間違いではありません。
個人事業主の受講契約書の作り方
法律家の視点ではなく感じたことを書きました。
個人という看板を持って活動するからこそ、契約書にもその人の人となりが現れても良いのだと思います。
いずれにしても、もめたりトラブルにならないようにお互いにしっかり納得の上で進めるためにある程度の活動をするなら契約書を準備しましょう。
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