ベタベタした体臭のある汗をかく人が食べてはいけないもの
湿度が高い時にベタベタとした臭いのある汗をかくのはイヤですよね。
これから夏向かうにつれて電車やエレベーターでも気になってしまいます。
サラサラの汗なら、臭いも無いのに(初めは)ベタベタ汗は臭ったり、白いシャツの腋の部分が黄色くなってしまったりするから困ります。
このタイプは耳垢も湿っている傾向があったり、脚の付け根の鼠径部周りにも汗をかきやすいという特徴があります。
汗の出る場所と特徴で体質がわかる
薬膳の基になる中医学では、その人の体の外に出ている物から今体の中で何が起きているかを知ることができます。
耳―腋ー鼠径部は経絡で言うと五臓の肝に関わる経絡です。
経絡とは、お灸や鍼で使うツボとツボを結ぶ見えない線路のような物です。
この肝のラインで汗をかきがちで、その汗がベタベタしていて臭いがちという場合は、体の中に余分な水分(私はこれをどぶの水と言います。)が溜まりしかも熱を持っています。
ヘドロになっているというと分かりやすいかもしれません。
どぶの水が熱を加えられて粘度を増した状態です。
こういう人は、体の中に熱があるのでよく喉が渇き口の中もベタベタ気持ちが悪いことが多いです。
血液もドロドロになりがちで、生クリームや砂糖を使ったスイーツやチーズなどをよく食べたり、揚げ物や辛いもの、コッテリした味付けが好みだったりします。
ベタベタ汗の人が控えるとよい食べ物
ベタベタ汗の人が控えると良い食べ物は、脂っこいもの、揚げ物、甘いスイーツ、コッテリした味付けの濃いもの、大量の乳製品、アルコール、激辛の物などです。
脂っこいものや揚げ物、甘いもの、味付けのこってりしたものなどは消化器系を弱らせやすいので、水はけが悪くなりどぶの水を溜めやすくさせるからです。
アルコール、激辛のもの、にんにくなどは体を強く温めるためどぶの水がヘドロになりやすくなります。
おすすめしない組み合わせは、激辛のカツカレー、うな重とビール、乳脂肪分が多めのアイスクリームや生クリームやカスタードクリームがたっぷりのスイーツ類をデザートに食べることですね。
ベタベタ汗の人におすすめな食べ物・飲み物
温度が低い氷をたっぷり入れたものではなく、常温でも体を冷やす性質のある瓜類や要らない水分を排泄させる小豆、お腹の調子を整えながら要らない水分を出す豆類やとうもろこし、はと麦などがおすすめです。
きゅうりやスイカはたっぷり含んだ水分で体の熱を冷やしながら、必要な水分を補い要らないどぶの水は出すという働きがあります。
豆でも緑豆は冷やす性質を持つ豆です。
日本ではあまりなじみがないですが、もやしには緑豆もやしがあります。
もやしについている豆の皮の部分に体を冷やして要らない水分を排泄させる働きがあるので、食べる時は豆も一緒に食べます。
お茶で言えば、緑茶やはと麦茶、ウーロン茶などがおすすめです。
これらは全て体の熱を冷やす性質ですし、特にはと麦茶は要らない水分を排泄させる働きがあり、ウーロン茶は脂肪を溶かす働きがあります。
ベタベタ汗の人が気をつける生活習慣
ベタベタ汗の人は体の中に熱がありますが、この熱を冷やす水分となる物には血液に含まれる水分もあります。
体の構成要素「気・血・津液」の血は夜寝ている間に作られます。
なので、夜更かしせずに血が作られる時間に寝ていることが大切です。
23:00~3:00に眠っていると血が再生されて五臓の肝に溜められます。
ベタベタ汗をかきやすい場所のラインは肝経絡でしたよね?
このように中医学では関係する場所、臓器、症状などが繋がっています。
ベタベタ汗をかきやすい人は
1.要らない水分を体から出す
2.溜めにくい体にするために消化器系を弱らせない
3.冷たいもので冷やすのではなく食材の性質で体を冷やす
4.体を強く温めるものを控える
5.睡眠不足に注意する
ということに気をつけてください。
それでも、たまには食べたくなることもあると思います。
そんな時には「なかったことにする薬膳」を使ってくださいね。
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