隠れNG食材に注意！花粉症を悪化させる意外な食品5選
間もなく立春。春の訪れとともに、花粉症の季節がやってきます。毎年くしゃみ、鼻水、目のかゆみ… 悩ましい症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか？
「花粉症だから仕方ない」と諦めていませんか？ 実は、毎日の食生活が花粉症の症状を悪化させている可能性があるんです。
今回は、薬膳の専門家である私が、花粉症を悪化させる意外な食品5選と、その理由について詳しく解説します。
花粉症、その原因は食生活にも？
40代～50代の女性は、更年期の影響でホルモンバランスが乱れやすく、免疫力も低下しがちです。そのため、花粉症の症状が出やすく、悪化しやすい傾向にあります。
さらに、食生活も花粉症に大きく影響しています。特に、症状が出ている時は、花粉症の症状を悪化させる食べ物を避けることで症状の緩和ができる可能性があります。
中医学では、花粉症は「風邪（ふうじゃ）」と「湿邪（しつじゃ）」が関係すると考えられています。体のバランスが崩れたり、余分な湿気が溜まっていると、花粉に対して過敏に反応しやすくなります。そのため、まずは症状を悪化させる食べ物を避けることが重要です。体を強く温める食材は、炎症が起こっている時には症状を悪化させる原因となるのです。
花粉症を悪化させる5つのNGフード
具体的にどのような食品が花粉症を悪化させるのでしょうか？ 5つのNGフードとその理由を見ていきましょう。
1. ナッツ類
健康食品として人気のナッツ類ですが、実は花粉症の方にとってはNGフードです。
ナッツ類は、気を上に持ち上げる作用があります。そのため、顔や頭部に症状が出やすい花粉症の方にとっては、症状を悪化させる原因となるのです。
2. コーヒー
朝の一杯に欠かせないコーヒーですが、こちらも花粉症を悪化させる可能性があります。
コーヒーに含まれるカフェインは、交感神経を刺激し、体を興奮状態にします。これにより、炎症反応が促進され、花粉症の症状が悪化する可能性があります。
3. カカオ、チョコレート
チョコレートやココアに含まれるカカオも、花粉症の方にとっては注意が必要です。
カカオには、ヒスタミンというアレルギー反応を引き起こす物質が含まれているため、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。
4. スパイス類
料理に風味を加えるスパイス類も、花粉症を悪化させる可能性があります。
特に、辛味のあるスパイスは、体を強く温め、気を上に持ち上げる作用があります。そのため、顔や頭部に症状が出やすい花粉症の方にとっては、炎症症状を悪化させる原因となるのです。
5. アルコール
お酒好きな方には辛いかもしれませんが、アルコールも花粉症を悪化させる原因の一つです。
アルコールは、血管を拡張し、炎症反応を促進する作用があります。また、体を温める性質もあるため、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。
花粉症に良い食材について
NG食材はわかったから、花粉症に良い食材を教えて！という声が聞こえて来そうです。
花粉症は症状が出ている時と、症状が出ていない時期とで分けて対応しなければなりません。
出ている時は少しでも症状を緩和させる食材で、出ていない時は原因となる「湿」（要らない水分）を溜めないようにしておくことが対応になります。
症状が出てしまったら対処療法になり、症状が出ていない時は体質改善・根本対策です。
症状が出ている時は、鼻がつらいのか目がつらいのか、鼻は詰まるのかサラサラで透明な鼻水が出るのか等により、冷えているのか熱をこもらせているのかで全く別の食材が必要になるため、一概には○○がおすすめですと言うのはあまりに乱暴です。
どんな症状でも共通することは「湿邪」対策と胃腸（五臓の脾）の調子を高めておくことです。
なぜなら、胃腸の状態が乱れていると「湿」を体に溜めやすいため。
胃腸を健康に保つためにおすすめなのは、ぬか漬けやキムチなどの食物性の発酵食品です。
腸内環境を整えておくことで余分な水分を溜めず、水巡りの良い身体にしておきましょう。
まとめ：食生活を見直して花粉症を乗り切ろう！
今回は、花粉症を悪化させる意外な食品5選をご紹介しました。
これらの食品を控えるだけでも、花粉症の症状が緩和される可能性があります。ぜひ、ご自身の食生活を見直してみてください。
「でも、何を食べていいかわからない…」
そんな方は、ぜひご相談ください。体質や症状に合わせた薬膳や養生法を提案させていただきます。
一緒に食生活を見直して、花粉症を乗り切りましょう！
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