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9月8日からの白露(はくろ)

二十四節気の暦では秋とはいえ、まだまだ日中は35度と大阪は本当に暑いです。
その中でも、朝晩の風が少しずつ涼しく感じられ、日没時間も徐々に短くなってきて、季節が移ろいでいるなと感じます。

草木に露がキラキラ白く光って見える、そんな時期が白露(はくろ)です。

そして9/9は五節句の一つ「重陽(ちょうよう)の節句」がありました。あまり聞きなれない節句ですが節目の日。

五節句とは季節ごとに神様へお供えをしてお祝いをする行事の一つです。
1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽)


菊花茶



5節句の中でも重陽の節句は、中国ではとても縁起が良い日とされています。長寿を願い、菊の花を浸した菊酒(きくざけ)を飲むのが習わしで、「菊の節句」とも言われています。
「重陽の節句」は、奈良時代に日本にも伝わり、平安時代には、宮中行事に「重陽の節句」があったそうです。また、江戸時代には菊酒は庶民にも親しまれたようです。

日本では、中秋の名月・十五夜という呼び方がありますね。同じ意味なのかな?と
混同しがちなので、ここで少し整理すると
中秋の名月:2024年の中秋の名月は9月17日の火曜日となり、秋分の日(9月22日)の5日前のこと
十五夜:新月の日から数えて15日目の夜を十五夜と呼ぶ

白露にある秋らしいイベントを楽しみながら「秋」を満喫したいですね。

前置きが長くなりましたが、白露の時期の養生についてのお話です。




白露の陰陽

陽気と陰気の移り変わり

白露が終わると秋分で、陽気と陰気が中庸(バランスが保たれる)になります。その一つ前の白露は、陽気の方が少し多い時期です。
ただ実感としては、まだまだ陽気旺盛な気がします。

そしてこの時期は台風や突然の雨が多く蒸し暑く感じる日が多いのも特徴的ですね。日々の気温や湿度に合わせて、秋の養生だから「潤す」ことを意識しながら、湿度が高い日には、水はけの良い食材(小豆、大豆、冬瓜、ハトムギ、白魚など)をうまく取り入れて、体の余分な水分を出していきます。

秋は乾燥が気になる季節です。
乾燥した気候は肺に影響を与えます。
ちょうどこの時期から肌の乾燥やアレルギーが出るという方も増えてきます。
肌の乾燥が気になる方は、トマトやマコモ、じゅんさい、豆腐、豆乳、梨、梨)などを取り入れてみてはいかがでしょうか?


秋のメンタル

出典:Freepik

秋は「悲しい・憂う」気持ちが現れやすい季節
自然を愛でていても春は気持ちが外へ向きますが、秋の景色をみると憂いを感じやすいですよね。
空を見ても木々を見ても、晴れやかなのにどこか寂しさを感じるのは不思議ですが、陰陽で見ると、自然界の気が陰に傾き、「悲しい、寂しい、心配」といった陰の感情が出やすくなってきているからなんだと理解できます。
そんな秋には、悲しいドラマや映画などは控えめにして、気持ちが明るくなるものがおすすめです。

何気に物悲しさを感じた時には、少し立ち止まって、今日自分の気持ちが「楽しい」「よかった」と感じたことを3つピックアップしてみませんか?
物悲しい、寂しい、などの一般的にネガティブと呼ばれる気持ちは、本能的に危険を回避する脳の機能なので、深入りせずに、楽しいことに眼を向けて、心が穏やかになる工夫を見つけてみるのも秋の養生です。


秋は収斂の季節

出典:Freepik

春=生 夏=長 秋=収 冬=
と一年を通して生長収蔵のサイクルがあります。これは万物共通にあるサイクルです。
秋は、収斂(しゅうれん)の時期で、「成熟したものを内側に収める」季節です。
動物たちは冬眠のためにしっかりと食べて栄養を蓄えます。
それと同じように、私たち人間もエネルギーを体に収めて、外からの侵入(ウィルスなど)から身を守ります。
日中と朝晩の気温差が大きく体調が崩れやすい時期です。こまめに洋服で体温調整を行い、自律神経に負担をかけない工夫が必要です。

ヨガやストレットはゆっくりとした動きなので秋におすすめです🎵



今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回は「夏疲れ」について書いていきたいと思います。

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