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肛門が裂ける!?治ってもまた裂ける!永遠に続く排便時の激痛!便秘や下痢が引き起こす切れ痔の特徴

便秘や下痢は、切れ痔を引き起こします。

きれ痔(裂肛)は、肛門の出口付近の皮膚が切れた状態。

便秘による硬い便の通過
下痢便の強い勢いなどで、肛門の出口付近が切れることで発生します。
また、肛門付近の皮膚の血流が悪くなり皮膚の柔軟性や強度が低下した時にも起こります。

肛門付近の皮膚は、肛門内側の粘膜と違い、痛みを感じる神経が通っているため、
強い痛みが伴います。

切れ痔の症状

切れ痔の主な症状として、排便時の痛みと出血があります。

排便時の強い痛み

強い痛みがある時は、すぐに安静にするのが大切。 身体の力を抜くことで、痛みを強くしている硬直を解くことができます。 身体が硬直していると、肛門に力が入ってしまい、痛みが強くなるのです。


痛みを和らげる安静の方法

布団の上などで横になり、膝を軽く曲げた姿勢で横向きに寝ます。
全身の力を抜くために、腹式呼吸を行います。その時に、おしりに力を入れてはいけません。
そのままリラックスして痛みが和らぐのを待ちます。

痛みを和らげるために

お尻を温めるのがポイント

・お尻にシャワーを当てて温める
・半身浴でゆっくりと温める(湯の温度は40℃のぬるめのお湯でゆっくりと)
・痛みで入浴ができない場合は、蒸しタオルやカイロでお尻を温めるのも良い。

出血:出血は少量で、鮮血色の血液がトイレットペーパーに付きます。

入浴やシャワーで下着が汚れないように、お尻にコットンなどの柔らかい素材を当てます。

切れ痔を治療する生薬は、『紫根(しこん)』

紫根(しこん)とは、中国・朝鮮・日本に分布する多年草『ムラサキ』の根を乾燥させたもの。
紫根に含まれるシコニンは、

抗炎症作用を始め、殺菌・傷口の治癒を早める効能があります。
また、患部の血流を良くするので、他の痔の症状にも効果的です。

きれ痔は女性に多い

ダイエットなどで食事量を制限して便秘になってしまう事が原因です。
無理なダイエットの食事制限により、水分不足と食物繊維不足により固くなった便は、肛門を通る際に、肛門付近の皮膚を傷つけていくのです。
また、ダイエットの栄養不足により肛門付近の皮膚は、弾力性と修復力が低下しているので、より切れ痔を発症しやすい状態になっています。

また、生理周期によるホルモンバランスの変化によっても便秘が起きやすく、特に生理の前は便秘になりやすく、切れ痔のリスクが上がりやすくなります。

このような便秘気味の方では、きれ痔が慢性化して悪化する傾向があります。
きれ痔は強い痛みが走ることから排便をがまんしがちになり、便秘を引き起こします。そして、また切れ痔が悪化する悪循環が起こります。
 肛門は、通常大人で排便時に直径2cm開く事が知られています。しかし、切れ痔を繰り返しているうちに肛門の皮膚が固くなり、ひどい人だと肛門が1cmしか開かない人もいます。狭くなった肛門に固くなった便が通ると、やはり肛門の皮膚を傷つけ、切れ痔を発症します。
 また、切れ痔を繰り返しているうちに、最悪の場合皮膚が修復できなくなり、手術で切除しなければならない場合もあります。

切れ痔にならないためにまずは、便秘を解消

便が固くならないためには・・・腸内細菌の善玉菌を増やす。

便の固形成分の3分の1は、善玉菌の死骸です。善玉菌の死骸は、便を柔らかく保ち排便時の肛門付近の皮膚への負担を減らします。
 食物繊維を摂る事も必要ですが、注意しなければならない事もあります。ゴボウやセロリなどの繊維質の強い野菜を取りすぎると便は、かえって固くなります。

 理想としては、ヌルヌル成分(海藻やオクラなどのヌルヌル)をしっかり摂ることで、善玉菌が増えやすい環境を造り出し、便の滑りも良くなって便がスルっと出ることができます。

肝臓の疲労を取り除く
門脈での血液の渋滞は、肛門付近の皮膚の腫れを引き起こして皮膚の弾力を失わせ、切れ痔を起こしやすくなります。
切れ痔に悩んでいる時は、まずお酒は控えましょう。そして、刺激物の摂取を控える必要があります。
唐辛子、生姜、ネギ、カフェインなどは控えると良いでしょう。

直腸には、門脈と言う身体にとって重要な血管が通っています。門脈は、直腸を始めとして消化器系から吸収された成分を肝臓に運んで処理する為の大切な血管です。
しかし、肝臓が疲労していると門脈から運ばれてきた血液を処理する能力が落ちてしまいます。すると、門脈で血液の渋滞が起こってしまいます。

切れ痔は、肛門付近の皮膚だけの問題ではない。

激しい痛みと少量ですが出血を引き起こす切れ痔は、肛門付近の皮膚だけの問題ではありません。その背後には、便秘や下痢、肝臓の疲れなどの原因で引き起こされている場合があります。
塗り薬だけの対応ではなく、身体のサインも受け止める事が大切です。


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