上司が咳で悩んでいる!
質問です!!
今日上司から コロナ にかかってから咳が止まらず、夜中苦しいのも嫌だし、なによりも接客業なのでお客様の目もあり売り場に出られへんねん。と言う相談を受けまして、
せっかくなので漢方でと思ったんですが
本人は 乾いた咳なのかなにか詰まってる咳なのか微妙。1回出ると止まらない。との事で、なにかコロナの後遺症的な咳に、有効な漢方薬いくつかわかる方あれば教えて欲しいんですが!
上司にはせっかくだから一旦ここに持ち帰ってちょっとみんなで議論してくると言ってあります笑
あ、ちなみに寝転がると止まらないらしいです✋
乾いた咳に聞こえたので麦門冬湯かなぁと思ったんですけど、もう少し何かあった気がするなぁと持ち帰りに至りました。笑
回答:
なるほど。コロナになってしまってるので下手に薬は追加しづらいところですが、
「夜に悪化する発作的な咳」
「息苦しさを伴う」
ということなので、これにプラスで顔が赤くなっていたりするなら麻杏甘石湯か五虎湯が合うかもしれません。
麻杏甘石湯は「麻黄湯の冷やすver」とイメージしてもらえればOKで、喘息系のゼーゼーする咳に使えます。
ただ、既に処方された併用薬があると事情が変わるのでハッキリとした回答は難しいです。
生活習慣的なものでハチミツもありかもしれません。咳止め効果が意外とあります。
続きです)
長引いている場合は漢方薬ではなく喘息の吸入薬が必要かもしれないので呼吸器科の受診を勧めてください。
「あ、コロナ終わってます!コロナからは復活してるんですけど咳だけ止まらないらしいです。薬は一切飲んでないそうです。 」
「麻杏甘石湯 と五虎湯 詳しく調べて見ます!
忙しく病院にかかる時間がないとも言ってました笑
なにか薬やハチミツなどで対策をしても続くようなら受診するよう勧めます!ありがとうございます!!」
「連投してすみません。
高血圧のため、降圧剤だけ服用してました。
これは追加の疑問なんですが、高血圧や甲状腺疾患の方は〜 の注意書きって
問い合わせがあった時にいつも困ってしまうんですが、勉強するに当たってどこを抑えておけばいいんですか??」
「わかります!
プソイドエフェドリン含有薬は降圧剤服用の方には禁忌ですが
じゃあ麻黄は…?
と思ってしまって
漢方製剤に弱いので(故にこちらにお世話になっているのですか)、そちらへのアプローチができずにおります」
「甲状腺疾患もしかり、ですよね」
「私もコロナの急性期を過ぎてから1ヶ月程乾咳と軽い倦怠感が続きました。
柴胡桂枝湯、麦門冬湯を自己判断で試しました。
麦門冬湯飲んで少しの間だけ何となくマシになったような気がするような??って感じでした。」
「私も結局不安でしたら受信を勧めますという曖昧なことしか出来ずにいます💦
会社の雰囲気として 困ったら受信進めとけばなんとかなるからみたいな空気があって、何のためのセルフメディケーションだよ!!何のための登販だよ!と思うところがありますw」
「私自身が甲状腺疾患で、そっちの方は 自分が大丈夫ってお医者さまに言われたやつは大体大丈夫っていう基準ですw そういう曖昧な基準しか無いのがあかんのですけど...笑」
「母がコロナの後空咳が続いていたので麦門冬湯を服用していたのですが、合っていたようで比較的早めに効果が出てました。」
「私も迷います。職場では、してはいけないことに記載がなければとりあえず問題ない的な判断でいいと言われますが怖いですよね💦麻黄はもしかしたら処方量にもよるんでしょうか?🤔」
「みなさんの症状は、最初の咳をトリガーとして何回かむせ続けてしまうような咳でしたか???
やはり乾いた咳ということで麦門冬湯か
喘息に似たような咳だと 麻杏甘石湯という感じですか💦
調べて考えれば考えるほど分からんくなってきてしまうww」
「私の母の場合だとコロナの頃から空咳はあったのですが、一度咳き込むとコンコンと渇いた咳が続いてしまうような感じでした。お風呂に入るとおさまるそうで、潤うと緩和される症状だったので麦門冬湯が合っていたのかもしれないです」
「こんばんは
しゃしゃり出ます。
普段、僕が中医学の視点で対応しているときに考えていることを一部だけ書きます。
これが正解という訳ではありませんので、考える参考にしていただけると幸いです。
まず、「コロナの後遺症の咳にはこの漢方薬」といった物は基本的には無いという考えをしています。
その方の症状、体の崩れ方を判断して、それに合わせていくという対応になります。
これは対応する方の考え方なので、中には「後遺症の咳に効くのはこの漢方薬だ!」と断言されている方もいらっしゃいます。
さて、書かれている情報を整理すると…
1)コロナは治っているのに咳の症状が残っている
2)夜中苦しい(これは咳が出て眠れないということ?)
3)咳に痰が絡んでいるかどうかは不明
4)1回出ると止まらない
このあたりかと思います。」
「麻黄含有製剤は「相談すること」になっているんですよね
わたしも含有量なのかな?と思ったりも、します
キタさん先生はYouTubeにお出かけですので(笑)後ほどのご教示を待ちます👍」
「これはいいのか悪いのか分かりませんが、上司は勉強してるんかぁ!勉強になるならなんでも飲むで〜👍との事で 笑
みんなで議論して出した答えのお薬、服用後の症状もきっちりお伝えします笑
受診はきっちりと勧めますが。笑」
「タコ先生!
こんばんは!
とても勉強になります
わたしはコロナに罹患された後の症状のお客さまに対しては、受診勧奨をしています」
「夜苦しい と言うのは 1回咳が出るとむせ続けてしまうので寝苦しいということだと思います!
痰が出るかどうかですが、痰になりきらない何かはいる気がするけどどちらかと言うと咳は乾いているとの事です!!」
「1)コロナは治っているのに咳の症状が残っている
コロナに罹っていたというのは置いておいて、風邪ひいた後に咳の症状だけが残っているという相談はよくあります。
風邪などの感染症に罹った時は、「自分と自分に悪さをしにきているヤツ(風邪などの原因)がドンパチ戦っている状態」のイメージです。
今の情報では、そのドンパチ戦った後なので「自分自身がボロボロで消耗しているため、自分を立て直していくことが出来にくい状態」とイメージすることが多いです。
そうすると…
・自分を立て直すためのパワーやエネルギーのようなものが必要?
・自分を立て直すための材料が必要?
ということを探っていく必要があります。」
「パワーやエネルギーと言うのは 体力 という認識ですか?? ? 」
「2)夜中苦しい
花さんが追加の情報をくださっているので。
そちらは…
・咳が出始めると止まらないから寝苦しい
OTCにある、クラシエの竹茹温胆湯の効能効果は以下のようになっています。
体力中等度のものの次の諸症:かぜ、インフルエンザ、肺炎などの回復期に熱が長びいたり、また平熱になっても、気分がさっぱりせず、せきやたんが多くて安眠が出来ないもの
今回の場合、「せきが多くて安眠が出来ない」という部分は当てはまりそうですね。
しかし、花さんの追加情報の…
・痰になりきらない何かはいる気がするけど、咳は乾いているほう
なので、ちょっと「むむむ??」っと悩みどころです。」
「上司に何回か確認したんですけど いや、でもやっぱり痰ではないんだよなぁ....でもスッキリした咳でもないんだよなぁ... と。
私が喘息持ちで、喘息発作のような咳やアレルギーの時に出る咳似てるなぁと思いました。
本人曰く、花粉症の時に咳が止まらなくなることがあるみたいなんですが、その時の症状にかなり近いそうです。
上司に話を聞きながらなので一気に情報を出せずすみません💦 」
「3)と4)はちょっと複合的に考えます。
3)は痰はありそうだけど、咳は乾燥しているほうということなので。
4)1回出ると止まらない
日本漢方の「口訣(くけつ):師匠が弟子に伝えていく漢方薬の使い方」で麦門冬湯はこんなものがあります。
===
一度、咳が出始めると止まらず、顔を真っ赤っかにするくらい咳き込む。しかし乾燥しているためか、例え痰の音がしていても出てくることはない。
===
原文をかなり変化させていますが、こんな感じです。
これはなんか当てはまりそうな雰囲気はありますね。
咳を考える時は「乾・湿」の方向性をよく考えます。
分かりやすいところでは「カー、ッペ!」っと吐き出す、あの痰の有無で判断していきます。
・痰がある→湿
・痰がない→乾
です。
今回は「乾」の方に偏っていそうだけど…中には「え?!でも、なんかいる気がするって言ってるの気になる〜」っていう方もいらっしゃるかもしれません。
そういう方は、この情報で判断することはグレーのままにしておいて、他の情報で判断するのもありますよ。
乾の他の参考情報
舌の苔がほぼ無い、舌の苔はあるけどカサカサしている、唇の乾燥、鼻や喉の粘膜の乾燥感、便が硬くなりやすいなど」
「乾 湿 の考え方!!!めちゃくちゃ分かりやすいです!!!!」
「夜分遅くに「お前誰やねん!」ってヤツがしゃしゃり出て、長文をつらつらと申し訳ありません。
これで最後です。
新しい情報がきましたね。
上司の方の詳しい情報が分からないため、一般的な考え方や教科書的な考え方になりますので、そこはご了承くださいね。
喘息、アレルギー性の咳などには、麻黄が入った漢方薬をよく使用します。
上に出てきている、麻杏甘石湯や五虎湯も使う機会はあります。
ただ、僕はまだまだ未熟者なのでここの情報のみでは、麻黄を持ってくるかどうかの判断はいたしかねます。
ごめんなさい。
他の方が書かれている柴胡桂枝湯、麦門冬湯、麻杏甘石湯、五虎湯はどれも可能性はあります。
しっかり勉強されていて、「この漢方薬をどういった方に勧めていくのか」いいイメージを持たれている証拠だと思います。
ご理解がある方でしたら、一つずつ試していただいてその変化を学ばせてもらうことも良いかもしれませんよ。
この場合は、「訴えの全部にアプローチ出来ていなくても、ここには効いてくれそう!」って考えてください。
個人的な意見としたら、花さんが考えられている「麦門冬湯」から試されて大丈夫だと思います。
この判断をしたのは、もし判断ミスをしていたとしても大きな体調の崩れ方をしなさそうだからです。
上司の方の症状が良くなって、喜んでもらえるといいですね〜。
ちょっと小難しいことを書くと、中医学の教科書では咳を「咳嗽・哮証・喘証」と分類しています。
西洋医学の関連だと
咳嗽:かぜ、気管支炎、肺炎など
哮証:気管支喘息など
喘証:COPDや心不全などの肺機能不全や心機能不全に関連する疾患など
に相当します。
もし興味がある方は、こういったところも参考にされるといいのかなぁと思います。
あ、パワーやエネルギーというのは体力という認識ですか??
についてはまた明日少しお返事を書かせていただきます。」
きたくん
「古武さん、ありがとうございます^ - ^
すいません、YouTubeからただいま戻りました(*`・ω・)ゞ」
「めちゃめちゃ勉強になってます!!タコ先生、隠しても明らかに先生すぎるのです、先生が全身からもれてます( ˙꒳˙ )
今後もお世話になる気満々です。ありがとうございます!!( ˙꒳˙ )
みなさんも貴重な意見ありがとうございます!参考にします!
理解ある上司なので色々飲んでもらおうか...なと思ってます笑ちゃんと受診は勧めます。笑」
「あ、きたくん先生おかえりなさい笑
盛り上がってしまいました笑」
きたくん
「「やばい!チャットめっちゃ溜まってる!!」と思いましたが古武さんがほとんど解決してくれてました(笑)
ありがとうございます^ - ^」
「タコ先生ありがとうございました!
漢方的、中医学的な視点というものが全く分からない状態なのですが、分かりやすく丁寧なご説明をして頂いて勉強になります!
このような考え方で見ていくのだなぁ、と素晴らしい学びを頂きました!」
きたくん
「ありがとうございます^ - ^
すいません、今ざっと流れを読み返しましたが、ほとんど解決した感じで大丈夫ですかね?( ` ・ω・ ´ )
まだ未解決のことあれば答えます(^^)」
「一応解決というか、試していただこうかなという薬は
2つになりました。
麻杏甘石湯と麦門冬湯です。
その薬についての詳しい解説を簡単にでも頂ければ嬉しいです!!
またこの方、降圧剤を服用しています。その注意点も知りたいです!」
きたくん
「降圧剤であればやはり麦門冬湯が無難にはいきそうですね。
しいていうなら
麦門冬湯は潤す薬なので
⇒痰の量が多くなってきたり咳がコンコンではなくゴホゴホ・ゲホゲホするときには他の薬を検討する
麻杏甘石湯は炎症性の症状向けなので、逆に寒気やお腹の冷えがある人には向かない
とかがあります。」
「降圧剤であれば〇〇という
この判断ってやっぱり知識として覚えるのがいちばん早いのでしょうか。
これだけは禁忌 というのは覚えてますがなんせ漢方となると難しいなぁと思うところです。
麻杏甘石湯は 喉や気管支が荒れていて咳が続くとかそういうイメージですか??
麦門冬湯に関しては結構理解深まってきてます!!!ほんとにありがとうございます!!」
きたくん
「降圧剤というよりは血圧が高い人や心臓の病気がある人に麻黄剤は原則使わない感じです。
少しぐらいは使ってもいいケースもありますが、なるべく避けた方が無難です。
麻杏甘石湯はそのイメージで問題ないですが、麻黄湯と似ていて負担も大きい薬なので、あくまで短期使用です。喘息みたいな咳が2週間とか続く場合は呼吸器科への受診勧奨がベストです(^^)」
「麦門冬湯と麻杏甘石湯への理解が深まりました
ありがとうございます
漢方製剤に関しては、丸暗記というより漢字の意味する物や温冷、乾湿のイメージで勉強してきました
表面的なうっすらしたものですが、わたしにはしっくりしたインプット法になっています
こちらでそのイメージをより深め、他の製剤との違いについて学んでいきたいです
麦門冬湯の「冬」→乾燥する季節→乾いた咳に作用、潤す作用
麻黄→魔王→強力なので、それに耐えうる健康な身体の持ち主に瞬発的に作用する
というイメージでインプットしています」
「身体のどこに作用するのか、滞留するのか巡るのか、そういった知識がまだまだ浅いので、そういう部分を重点的に学び、漢方製剤を俯瞰的に眺められるようになりたいです」
きたくん
「この動画は今の段階で出すと難しくてこんがらがるかなぁとも思ったんですが、花さんの悩みにはドンピシャだと思ったのでシェアしておきます(^^)
麻杏甘石湯や麦門冬湯、清肺湯などまとめています。
咳に使う漢方薬7選:風邪の喘息の咳や痰に効く漢方薬はどれ?
https://youtu.be/9DBYiZCHsOw」
※この動画の竹筎温胆湯の解説が少し間違ってるので後日また動画出します!
「本当にちょうど今、見てました!!!!!!ありがとうございます!!」
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