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私はこんな漢方薬局を開きたい。

薬学部の学生の頃、なんとなく思いました。「漢方カフェを開きたい。」
漢方薬局の傍で、漢方のお茶が飲めたらいいな。

しかしながら法律で薬局とカフェは同じ部屋では営業出来ないと知り、やるなら入り口も部屋も分けないといけない、それは一人でやるのは難しいなと思い、その時は諦めました。

諦めたつもりでしたが、いつかお店をやりたいな、という想いはふとした時に蘇ります。

台湾に旅行した時に、屋台で薬草入りのカラフルな飲み物が売られていました。あぁ、こんなのを日本の薬草でやったら楽しそう!
毎日の健康維持のために、漢方薬より気楽に毎日美味しく飲めるもの!


憧れのお店は、長野県の、蓼科ハーバルノート・シンプルズ
ここに来るだけで癒しになる、そんな場所。
私は山梨に住んでいた時、車で40分以上かかるのですが、心がしんどくなった時に、よく訪れていました。
お店の横にはハーブと日本の草花が仲良く咲いているお庭と、小さな小川。お庭でゆっくりできるようにと置かれた木の椅子と机。生き生きしたハーブの苗が並び、お店の入り口には季節ごとのとても良い香りがするお茶のサービス。店先にはさりげなく置かれた木の実や草花。

お茶をガラスのコップにいただいて、お庭の椅子に座って自然の中に溶け込む。
最近辛かったことを振り返り、深呼吸して、お茶をいただくと、また頑張ろうと思えました。

お店に入るとハーブや精油の良い香りがふわっとして、ハーブの瓶が壁に並び、さまざまなハーブティーや、素敵な雑貨たちが並んでいる。
古い建物で、歩くと軋む音がしたり、森の中で昼間も薄暗いのだけど温かな明かりが灯っている。
体の悩みなどを相談すると、自分に合う精油を選んでくださったり、アドバイスをしていただける。
店主・萩尾エリ子さんの、やさしい笑顔、やわらかな話し方。でも時にはズバッと言ってくださったり。そしてエリ子さんの文章がロマンティックで素敵。
スタッフの方々も、とても丁寧で、優しい。

私も漢方、生薬でこんなお店がしたい!と強く思いました。
従来の漢方薬局のイメージではなく、もっと気軽に入りやすいお店。
行くことが癒しになるようなお店。

京都でお庭のある店舗は無理かもしれないけれど、店先には薬草やハーブの鉢を置きたいな。
木の温もりある内装、古い家具、壁にはハーブやスパイスの瓶を並べて、気軽に買える量り売りにしたい。
照明は白熱灯にしたいな。
調剤室には私が選んだ生薬や漢方薬を並べて、本格的な漢方相談を。
座り心地の良い椅子と木のテーブルを用意して、喫茶店で友達やマスターと話すようにお客様の相談に乗りたい。
毎朝、季節ごとに考えた薬草茶を作って、お客様に飲んでいただきたい。

一度手放した漢方。手放して分かった、自分はやっぱり漢方が好きだ、という気持ち。
漢方をまだ知らない方に伝えたい。もっと気軽に買えるようにしたい。そして、漢方を次の世代に伝える役割を担いたいと思います。

がんばっている人が疲れた時に、ほっと出来る場所、ちょっと相談できる場所を作りたいです。

まだ何も決まっていませんが、今年オープンさせたいと思っています。
オープンまでの道のりも、何か報告できることが出来たらnoteに書いていこうと思います。
見守っていただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。




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