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仙人のヒゲを持つ、センニンソウ。

鴨川は今出川通りで賀茂川と高野川に分かれます。
分れた川の東側、高野川を歩いていると、良い香りがしてきました。

白い十字の花、センニンソウです。他の植物などにからみついて成長します。

なぜ仙人草というかと言えば、種になった時に仙人の髭のような綿毛になるからだそうです。まだ実物を見たことがないので、今年は忘れずに見たいです。

センニンソウは有毒植物に分類されます。この草の汁が皮膚につくと赤く腫れて、火傷の時のような水疱ができます。

民間療法では、わざと水疱を生じさせて扁桃炎を治す、というものがあります。

使用方法を「信州薬草百科」より引用します。

葉を一枚摘んで軽くもみ、手首の内側で指三本分くらい下の真中のくぼみに貼り付け、十五〜三十分後にはぎとる。その後局所は赤く腫れあがり水腫を生ずるが、そのころから扁桃炎の症状が軽くなるという。水腫は消毒した針で滲出液を出し、一般の手当をする。

センニンソウの根は、生薬の威霊仙(イレイセン)の代用品として用いられたことがあります。

威霊仙には鎮痛効果があり、神経痛などに用いられる疎経活血湯(そけいかっけつとう)や、五十肩に用いられるニ朮湯(にじゅつとう)などに配合されています。

センニンソウの別名にはウシノハコボレ、ウマノハオトシなどがあります。怖くてとてもかじれません。
鑑賞だけにしましょう。




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