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アルミの食器の上の巨鯨

それは鯨の竜田揚げと鯨の串カツでした。

小学校低学年の頃の私にとっては初めて知る美味でした。

今はもう魚売り場の鯨に食欲をそそられることはありませんが、

あの頃は本当に鯨さんにお世話になったのです。

コッペと脱脂粉乳のころ、給食の主役は断然パンでした。

だから学友は病気で休んだ子の家にパンを届けにも行きました。

昭和30年代前半までの日本は、皆がお腹を空かせてたのです。

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