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Blood - Execution =始まりの鮮血=
『純血というのは生まれた地から離れない、優秀な者達の中で育つんだ。
混血はその逆、地から離れた能力のない奴がさらに下等なのと交わって獣
になった奴。なんていえばいいか……そう、雑種。犬と同じ価値のない
奴等なんだよ。』
この工場で何度も見た奴の笑顔は、昔とは違っていた。
2025年、突如世界規模で謎の病原体によるパンデミックが起こり、世界の首都は壊滅した。
感染すると首の円周状に皮下出血が初めに確認され、首を中心に徐々に出血範囲が拡がり、全身に行き渡ると皮膚が剥がれ、血の塊になり死んでいくのだ。
しかし、ある田舎の地域で、生存例がでる事になる。
全ての始まりだった。
「なら雑種に心臓刳り貫かれるテメェは、さらに価値がねぇって事だな。」俺はそう吐き捨て、自分の首に手をかける。
『純血制御』《血脈認証開始、Jawohl》
「混血解放」【血脈認証開始、OK】
二つの血溜まりが噴き上がり、《紅》と【黒】の鎧が相対した。
【to be continued……】