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やくのしま⑬

よもぎ
ご存知、万能の草、薬草です。「よもぎもち」は当然ご存知。
蓬餅(よもぎもち)は餅や団子にヨモギを混ぜたもので、団子(ねり餅)にヨモギを混ぜたものは「草だんご」とも呼ばれます。

元々は古代中国で「母子草(ははこぐさ)」という草が使われていました。

母子草

 それが日本に伝わり、よい香りで邪気を払うというよもぎを使ったよもぎもちになったとされています。 古来から春の和菓子とされるよもぎもちが、3月3日の桃の節句である「ひな祭り」の日に菱餅などと一緒に食べられるのはこの名残りからです。

屋久島では「かからん団子」としてサルトリイバラ(猿捕茨)という丸い葉っぱに包まれたよもぎ団子があります。
サルトリイバラは赤くて丸い果実がなります。これは排膿解毒作用があり、腫れ物、出来物、ニキビなどに用いられたと言います。梅毒の治療に盛んに用いられました。利水作用もあり、リウマチ、神経痛、腎炎、膀胱炎に効くといいます。また、サルトリイバラの葉っぱはカゼや解熱、膀胱炎尿道炎に効くようです。
屋久島ではその葉っぱを「かから」と呼ぶことから「かからん団子」として親しまれています。参加したことのある「屋久島一周マラニック」という島内一周100㎞マラソン大会ではエイドステーション(補給所)でも振舞われていました。最高に美味しいですよ。

マラソン草餅

ヨモギは浄血・増血作用 ヨモギにはビタミンKが多く含まれており、デトックス効果 利尿作用でダイエット・むくみの改善、腸内環境を整え、便秘を解消、美容効果、コレステロール値の改善、貧血の予防、体を温める効果、リラックス・安眠作用があると知られています。
ヨーロッパでは「ハーブの母、ハーブの女王」などと呼ばれる程広く用いられています。古代エジプトやローマではパンに混ぜたり、リキュールとして漬けたりして利用されているそうです。漢方では艾葉(がいよう)と言う名前「艾」とは「疾(やまい)を艾する(止める)」ことに由来しています。

よもぎ、、、放っておくと、その辺から生えてくる草です。
将来、あたらしくて体にうれしいお菓子を作ってみたいです。