SAKAKI
今日は朝から榊の準備です。
サカキは、モッコク科サカキ属の常緑小高木。葉は縁が曲線で先が尖り、おおぶりなのが特徴的です。春には一粒サイズの白い花を咲かせ、秋には黒い実をつけます。日本の神道においては、神棚や祭壇に供えるなど神事にも用いられる植物で、別名、ホンサカキ、ノコギリバサカキ、マサカキともよばれます。
通年で葉が落ちることがないため「栄える木」『栄木(さかき)』という説や、「神様と人の境にある木」という意味で『境木(さかいき)』という言葉から転じたなど、語源は諸説あります。
木に神と書いて榊、というほど榊は神道において神と深い関わりのある神聖な植物で古くから日本では、植物や先端が尖ったものには、神様の力が宿ると考えられていました。榊は神様が降り立つ依り代としての役割もあるようです。
榊が神事に供える植物であると認知され始めたのは、「古事記」に記載があったのがきっかけという説があります。天照大神が天野岩屋戸(あまのいわやと)に閉じこもると、人々がたくさんの勾玉や鏡と一緒に榊も供えられたと記載されています。「日本書紀」でも当時の神事について記載されている箇所に榊の植物について記載されている箇所があるそうです。
現在、市場に出回る榊は9割以上中国産ですが、我々が平野神社にお供えするのは勿論、屋久島産です。
今日は朝から役員が榊を準備です。
11月3日には平野神社の大祭を執り行います。榊は予め50㎝くらいを30本ほど宮之浦にある益救神社に納めて、当日剪定されたものを使います。
日常の神殿のお供えや、来年以降の為に、容易にこの榊を採取できるように身近な場所に植えておこうと思います。
調べると、種の採取は12月、種まきは春のようです。
挿し木の場合は、めぼしい榊の枝を見つけて15センチ前後でカット。 枝は斜めに切って切り口を水に浸し、発根促進剤を切り口に塗ります。 挿し木用の土に挿して、1ヶ月ほど待つと良いようです。この方法は珈琲の木の増やし方と似ています。