公民館関係者研修会【考察】
『公民館』とはなんでしょうか。
辞書的には、市町村等に、住民の教養・健康・生活などの向上のために設けられる集会所のことを言います。
平野公民館はどうでしょうか。利用者は限られて、活用方法はさほど多いようには感じてきませんでした。
館長になって200日、ずっと違和感がありました。公民館がどうして社会教育課の管轄なのか。
公民館は避難所として利用されます。社会教育課よりは生活環境課か建設課じゃないかと。
しかし、前のnoteに書いたように、戦後の経済成長に従う構想の一部でメインは住民活動なのではないでしょうか。コロナ禍において頻躇に見られる社会変化にあっては、その活動を変化させて適応させるいい機会になりそうです。
「人がひと所に集まって何かをする」のは、避けられていますが、公民館構想を継承できると思います。
例えば、社会教育、村の茶の間、親睦友好を深める、産業振興、民主主義の訓練、文化交流、郷土振興は公民館の中でやるのではなく、外に出たり、オンラインで繋がったりすることで実践をしていくことができるのです。
■田んぼであそぶ(仮)
過日、区民から田んぼをやらないかと提案がありました。子どもから高齢者まで、平野集落の田んぼを耕し、植え付け、収穫した稲を使って餅をつき、平野神社大祭でお供えにして、食べ、藁で正月飾りを作り、鬼火焚きで燃やす。いろんな伝承ができる企画だと思っています。
オンライン公民館の欠点は、個人によってつながることができない人が出てしまうことです。特に、高齢者層でインターネットを駆使できる人の割合が低いことには留意・工夫が必要です。
■防災対策
正直、平野区の災害対策は不十分です。『防災計画』を再構築しなくてはいけないのは明らかです。
昨年、コロナ対策として公民館にテントを購入しました。まさか、区長になることを想像すらしていませんでしたが、屋久島に”未曾有の台風”と呼ばれる暴風雨が襲来した際、公民館に一泊してみました。プライバシー確保や食料調達、電気供給、ネット環境などが課題になりそうです。
これから防災計画をたてていくのですが、公民館の図面がありません。公民館関係者には怒られるかもしれませんが、保管がなく、町役場にもないそうです。これから実寸計測をすることからはじめます。
収容人数と非常電力計画、非常食の備蓄もあった方が良いと思います。
その以前に大掃除をしなくてはいけません。不要になったソファーが大きな顔で小会議室に居座っています。
不要になった家具などを善意でお持ちいただくのですが、非常時には収容人数を下げてしまったり、障害になる場合があります。