#屋久島野菜徒然日記 3月
気づけば3月もおわり。
この連載もはじめて1年になりました。
拙い文章ですが、日頃向き合っているお野菜たちと会話をするように文章をつくるのは、わたしにとってすごく貴重な時間です。
お付き合いいただきありがとうございます。
さて、そんな1年のお野菜たちを振り返っていたのですが、屋久島のなかでわたしの特に大好きなお野菜をご紹介していない!ということに気づいてびっくり。
それは"山芋"なんです。
屋久島に来て、その美味しさに驚いたお野菜のひとつ。
こちらの山芋は、やくとろという固まらない種類のものもありますが、多くはかなりねっちりしてて、すってお鍋におとすだけですぐに固まる、とてもしっかりとした性質。
プリッとした食感がたまらない!
このかんじは、長芋や大和芋とはまた違って、ワイルドさと繊細さをあわせもつ、なんともいえない美味しさなのです。
わたしはこの山芋をすって揚げ物にしたり、葉もので巻いて蒸してみたり、焼いてみたり。
おせちの伊達巻もこの山芋をメインでつくります。
そんなふうにいろんなかたちで使えますが、おうちでするならホワイトソース代わりに使うのがおすすめ。
すって少しの豆乳でのばし、美味しいお塩をあわせれば、それだけで簡単ホワイトソースのできあがり!
お野菜炒めてグラタン皿にしいたら、上からとろっとかけてパン粉をぱらっと。
美味しいベジグラタンのできあがりです。
いろんなアレンジができますよ🎵
楽しんでみてくださいね。
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富山 美希/とみやま みき
a heavenly kitchen主宰、菜色料理家。
神奈川県出身、屋久島に移住して7年。 屋久島の大地から生まれる自然の恵みに魅せられ、その彩りと遊ぶことをこよなく愛する屋久島野菜愛好家。
宿の料理人、出張料理家などを経て2021年12月に高平の高台に自身のアトリエ兼小さな予約制レストラン“a heavenly kitchen 天空カフェ“ をオープンした。