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川北 義則 『「20代」でやっておきたいこと』

著者は終戦より10年早くお生まれになり、2013年の初版発行の時点で既に78歳。どんな体育会系な言葉が来るかと思ったが、意外に私の考えにも沿う事が多かった。

当たり前のことを当たり前にする。そして自立のためにお金をやりくりする。そのうえでがむしゃらに、自分のために挑戦を続けようという話。二足の草鞋を履きひとつだけの職にしがみつかず、柔軟かつ身軽に様々な道を同時に進んで行こうという教えは7年後の2020年、今の時代を予見していたかのようだ。「先輩に何が何でも付き合い……」などということは書かれておらず、その頃の20代の事も考え、受け入れやすいように書かれたのだと思う。抽象的なことも具体的なこともたくさん書かれており、有益だ。

出世を求めなくていいなどという言葉が書かれているとは思いもしなかった。要するに「マナーなどの、社会の常識となっている基本的なことは20代のうちに会得し、その上で、今後何をしていくか自分で考えて挑戦していくことが大事なのだ」と書かれているように思った。物は考えようだ。人とのことも様々な面から見て、どう使うか、どう役立てていくか、学んでいくこと、考え続けること、そのために考える力を養うこと――
yakushadenai

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