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手のお手入れ学校って何?
大学在学中にネイルスクールとネイルサロンを立上げ、その後複数店舗を増やしてきました。
求職者支援事業でネイリスト養成コースを開催したり、大学や短大や高校、専門学校でネイル検定の実施、指導員、講師としての活動も行ってきました。
その中でずっと悶々として気持ちを抱いていました。
その理由を端的に表現すると
「ネイルアートやデザインばかりで本当に大切なことが見えない」
この一言に尽きます。
私たちの業務は消費者あっての話です。この消費者に対してどうアプローチをするのか、どう説明を行うかという点が抜け落ちてしまっているように感じていました。
ネイル業界は特に閉鎖的で「オーナーが●●というブランドが好きだから●●のみ取り扱う。他のブランドは取り扱わない」
などという話を何十回と耳にしたことがあります。
当然取り扱う理由の一つとして「好き、扱いやすい」は含まれると思いますがそれよりも消費者に対してどういった提案ができるのか?という消費者視点が欠落しているように感じてきました。
どちらかというとメーカーは「ネイリストにいかに売るか」が主軸となっており、例えばジェルネイル一つで例えても「浮かない、リフトしにくい、安い」というワードでネイリストの興味関心を引き付けているように感じます。
そういった手法ではなく、私は消費者が満足する技術と消費者と施術者の信頼関係が構築できる商材力と繋がりを提案したいと思うようになりました。
そこでオリジナルのジェルネイルやコスメティック、ネイル用品の企画開発をスタートさせたのが大学3年生。
とは言っても自分の想いとは裏腹に「利益重視」に走ってしまったことも数知れず。
楽天市場、アマゾン、ヤフーショッピングに出店していた当時はそれはそれはもう「売る事だけ」しか考えられない状況が続きました。
あまりにも忙しすぎたからです。
従業員の管理も大変、会社経営も大変、数字を冷静に見返す時間なんて全く取れませんでした。
そんなこんなで「自分が壊れる前に会社を一度リセットしよう」と決意し、当時動いていた事業を一旦全てストップさせ、「本当に伝えたい想いは何なのか」を徹底的に考える時間を作りました。
忙しい現代人の僅かな癒しの時間を尊重したい。
だから時短にこだわるアイテムを開発しています。
ネイリスト、マニキュアリストの方たちに ダブルワーク、トリプルワークとして是非世界中の施術者に「ネイルサロン」ではなく「手のお手入れサロン」として活動してほしい。
ネイルサロンはネイル施術を行う場所。
手のお手入れサロンは「ネイル施術も当然のことながら、お手入れの大切さとお手入れから互いに繋がる関係性」を重視しています。
手のお手入れサロンとして活動していくために、受講生の方は手のお手入れ学校に入学されています❀❀
じゃあ何故、ネイルスクールではなく手のお手入れ学校なのか?
ずっと後悔していることがあるからです。
求職者支援、大学、ネイルスクールで「本当に大切なこと」を伝えられなかったことを。
ネイルのやり方だけを指導し、お手入れとはどういったことなのかという一番大切なことを指導できなかったことを。
手をお手入れすることは、自分を労ることと同じです。
手を労ることで、肉体的にも心理的にも両方でプラスの面があり、自律神経のバランスを整え安眠の土台も作ってくれます。
手の手入れによって緊張している現代社会、感じていない程のストレスと戦うあなたにとって手を労ることは非情に大きなプラスです。
手のお手入れをすることは、人生最大のパートナーになりうる理由を手のお手入れ学校では学んでいきます。
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