台湾の日常にある薬草文化
台湾に行っていつも楽しみにしていることがある。それは青草文化(薬草文化)に触れること。台湾の青草文化には古くからこの島で先人たちが積み上げてきた野草に対する深い知識と知恵があり、それが日常に浸透していて生活と共にある。
台湾の青草店で売られている薬草と漢方との大きな違いは、薬草のほとんどが台湾に現存する野草である一方、漢方の多くは海外からの輸入品であること。乾物もあるけれど薬草の多くは新鮮な野生植物であり、自然の中からや薬草を栽培している農園から採集し運ばれてくる。
青草は外用して炎症を抑えたり、お茶や料理をして内用したり、薬酒、薬浴、厄除け、瘴気払いをしたりと様々に利用されている。台湾中どの町にも青草店、青草ジュース屋台があり、気軽に日常に薬草を取り入れた生活が出来る。
今回は台北、龍山寺近くの青草街と老濟安というお店に行ってきました。龍山寺と青草巷は古くから深い関係があり、その昔病気に罹った人は龍山寺へお参りをし、薬箋を頂き、お寺の近くに立ち並んでいた青草屋台で薬草を買い求めていました。このことが由来となり今なおこの地には青草店が数多く存在しています。
老濟安は個々に合わせたオーダーメイドの青草茶を調合してくれる珍しいお店。アンケートに答えて、問診してから青草を調合してくれるので、自分の体調に合わせた青草茶を頂くことが出来ます。
なるほど~と新鮮な体験でした。
出来立ての青草茶を頂きながら、色々な興味が湧き、青草に対する質問をたくさんしました。若い店主は柔らかで人柄良く、居心地の良い時間でした。
■老濟安 Healing Herbar
住所:台北市萬華區西昌街84號
※個々に合わせたオーダーメイドの青草茶は要予約となります。
店主が最近は青草文化が衰退していると言っていたことが、少し気になりますが、それでも今日の青草文化を下支えしている野草に対する知恵の豊かさには学ぶことがいくらでもあって、毎回台湾を訪れる度に青草と呼ばれる薬草たちに興味が湧き続けています。身の回りにある自然の豊かさに気づき、利用し、暮らしに根付いていることはやっぱりすごい!私たちの暮らしにももっと取り入れていきたいと思います。
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