離乳食最大のギモン・・・本やパンフレットの内容にエビデンスはあるの?大切なのは少しでも楽しめること

妻のショウガです。
今回は、離乳食のギモンシリーズの最終回、もっとも私が納得できなかった(今もできていない)、離乳食のエビデンスに関するメモです。

離乳食最大のギモン 科学的エビデンスは存在するか?

離乳食について調べれば調べるほど気になったのが、提唱されているこれらの手法や作法、細かすぎるルールに、科学的なエビデンスはあるのか?という点です。
本当にここまでの厳密な決まりごとやスケジュール感が必要でしょうか?

もちろん、(エビデンスのあるなしに関わらず)経験則からより良いと考えられる方法が採用されている部分があること、初めて子育てをする人が迷わないように詳細なガイドラインになっている、という側面も理解しています。

しかし、これら多くの細かいルールの意味付け、説明のためにも、基本的にはエビデンスに則って提唱されるものであってほしいと考えます。

そもそも離乳食ってなんだろう?(おさらい)

離乳とは、成長に伴い、母乳又は育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、その時に与えられる食事を離乳食という。(https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf)
※授乳・離乳の支援ガイド(2019年度版)から抜粋

つまり離乳食とは、母乳やミルクをやめるため、というよりも、母乳やミルク以外の食品(固形物)からも栄養を取り入れ、幼児食に移行する過程の食事のことを指すようです。

離乳食の考え方とガイドブックの指導内容が矛盾している

離乳食とは、母乳やミルクでは栄養が足りなくなる赤ちゃんに、エネルギーや栄養素を補完するための食事であるはずなのに、効率的な方法が提唱されているとは言えず、あるのはいたずらに細かいルールです。
例えば・・

・月齢に応じて細かく指定される食材や、新しい食材に挑戦すべき順序
・月齢や食材に応じて決められた食事量、またはその回数
・とにかく初期はどんな食材でも水でのばして薄めること

(この辺の疑問をまとめているので、よかったらのぞいてみてください)

離乳食の目指すものと指導内容が矛盾していると感じ、自分の中でどうしても納得できず、いろいろと調べた結果、我が家ではWHOの提唱する補完食というものを知ることになりました。(ざっくり補完食についても書いています)

自分たちの頭でよく考え、折り合いをつけよう

離乳食に関連する書籍や、行政から配布されるパンフレットなどを読み込んでいて感じたのは、ここに書かれている内容を遵守するのは現実的でないということです。
神経質なのではと感じるくらい、繊細さや慎重さを求められるし、正直、こんなに工数のかかることやってられないです。

間違いが起きないよう、1から10まで全てルールで縛るやり方なのかもしれませんが、個人的には行き過ぎのように感じるし、これを守ろうとするがゆえに切羽詰まっている家庭が多い、というのが実情だと思います。

現実はなかなか厳しいもので、予定通りに食事が作れないことも、作った食事を子どもが食べてくれないこともあります。食べるのが好きな子、苦手な子もいるし、アレルギーの有無も人それぞれです。

離乳食の書籍やパンフレットの内容が必ずしも理想的な食事とは限らないし、正解を示しているわけでもないですよね。しかも、エビデンスがあるとは言い難い・・。
スマホで検索すれば、いくらでも情報にはアクセスできるけれど、私たちに求められているのは、自分たちでしっかり考え、取捨選択していく力なのかなと思います。

食事って本来その家庭ごとの個性が出る

実際に目の前の我が子と向き合い、日々の食事をこなしていくのは私たちです。離乳食もよく「子どもの個性に合わせて」と言われるけれど、本来、食事そのものが家庭ごとの個性が出るものなんじゃないかな、と思っています。

そもそも食事をどれくらい重要視するか、価値を置くかも家庭によってまちまちだし、それに応じて手作りや食材にこだわりたいかも変わってきます。「家庭の味」って家庭ごとに違いますよね。

だから、仮にそれが離乳食であっても、家庭ごとの個性があって当然なんじゃないかなと思うんです。

大切なのは、離乳食の細かいルールにとらわれることではなくて、どうやったら無理なく日々の食事を楽しめるのか、ということではないでしょうか。

我が家は補完食をベースに進めているけれど、家庭それぞれで違った形になるだろうし、そうなって当たり前だと思える社会の雰囲気が作られていくといいなぁ、と思っています。

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