日記　2024/11/14～11/25

2024/11/14（木）
やくめの理想ってなに？って聞かれた。「好きな時に寝て、好きな時に起きて、好きな時に食べて、好きな人たちに囲まれて暮らす」と答えた。

2024/11/15（金）
重要な書類が送られてきた。仕方なく読んでみたが、「もうさｱｯ 無理だよ 難しい言葉わかんないんだからさｱｯ」という気持ちになり、途中で読むのを止めた。歳をとってくると諦めだけが早くなっていく。

2024/11/16（土）
デザインフェスタに行く。似合うかどうかわからない高い服を勇気を出して買った。帰宅後、試しに着てみたら意外と似合っていてほっとする。現実は時に僕を裏切るけど、勇気は僕を裏切らないらしい。

2024/11/17（日）
買ったばかりの服を着て散歩。足取りはいつもより軽やか。キタニタツヤのの『私が明日死ぬなら』を聴きながら。「地獄の中でたまに笑おう　あなたが明日も生きるなら」。

2024/11/18（月）
新居用の家電を買いに電気屋へ。「インターネット新規加入者には最大４万円のキャッシュバックがあります！」と店員が笑顔で勧めてきたが、「オレ、ソウイウノ、ナニモワカラナイ…」と返事して帰った。

2024/11/19（火）
メンタルクリニックへ行く。新しい薬を処方してもらった。お医者さんに「副作用に吐き気などがあります」と言われる。吐き気か。嫌だなあ。僕は子どもの頃から嘔吐癖がある。そして吐くたびに親に殴られてきた。そういった過去があるので嘔吐してしまうことに対して人並み以上に恐怖してしまう。飲もうか飲むまいか迷った末、保留に。勇気がある時に飲めばいいや。

2024/11/20（水）
急な冷え込み。ヒートテックを着て暖房をつけるが、まだ寒い。今日は捨てる日だなと思い、毛布にくるまって一日中ベッドで過ごす。昼寝をしていたらなんだか幸せな夢を見た気がするが、目覚めたら忘れてしまった。気づくと目から涙が出ていた。

2024/11/21（木）
新しい靴を履いて散歩していたら靴擦れを起こしてしまった。一回休み。
今日は友人の誕生日だったので「誕生日おめ！」と友人にメッセージを送った。そしたら「ありがとう！でも、もう歳とりたくないから誕生日嬉しくない（笑）」と返信が来た。そうか…。そういう考え方もあるよな。でも友達と一緒に歳とっておっさんになるのも悪くないと思うよ、俺は。だから祝うよ。二人でカッコいいおっさんになろうぜ、なあ？

2024/11/22（金）
今年も忘年会の誘いが来る。行くか迷う。一ヵ月先の自分なんて想像がつかない。当日になって行く気がなくなったらどうしよう、と思う。平気で数ヶ月先の予定を組める人はすごいな。気分屋の俺には到底真似ができない。未来のことをうんうんと悩んでいたら、なんだか全てが不安になってきたので考えるのを止めた。こういう癖をいつか治したい。

2024/11/23（土）
毎日知らない歌を一曲聴くという習慣が続いている。タイトルの読み方もわからない海外のアーティストの曲とか。知らない言語が頭の中に流れてくると、ちょっとだけ遠い場所に行けた気がして気持ちがふわっとする。そうやって手軽でお金のかからない優しいトリップを楽しんでいる。

2024/11/24（日）
最近、人間関係の失敗が気にならなくなってきた。なにか人前で失言したり、失礼な態度をしてしまった時、「やってしまった…申し訳ない…」と思うのだが同時に「僕みたいな大したことない人間、失敗するのは当たり前だ。この失敗は次に活かそう」と自然と前向きに思えるようになった。今まで人間関係の失敗をすると「ああ死にたい死にたい！」と心の中で叫んで喚いて大反省会が始まっていたのだけど、近頃そういうのが少なくなってきたのだ。自分が大したことない人間だと気づくとこんなにも生きやすくなるのか。こういうことに気付けるのなら歳をとるのも悪くないなと思った。

2024/11/25（月）
白いジャングルジムがある公園に居た。その遊具に群がって子どもたちが遊んでいる。子どもたちは皆、一様に服装が白い。子どもたちは楽しそうだ。周りをよく見ると、公園のすぐ隣にゲル（モンゴル式テント）のような建物がたくさんあり、これもまた真っ白で綺麗だった。建物の中に入ると、巨大で荘厳な十字架があった。怖いくらい美しかった。気づくと隣に父がいた。正確には父のような姿をした〝何か〟だ。父は「おまえはこの町で暮らした方が幸せなんじゃないか？」と言った。「この町は美しい。お前もきっと気に入る」と。俺は「この町は美しいけど死んでいる。俺は東京に戻るよ」と答える。父は「そうか」と言った。「じゃあ車に乗ろう。次の町まで送る」と言った。俺は車に乗る。窓から白い町が見えた。もうここには戻って来れないなと思い、少しだけ寂しかった。
そこで俺は目が覚めた。昼寝をしていたら夢を見たようだ。妙にはっきりとした不思議な夢だった。あの白い町はなんだったのだろうか？