6.無宗教葬(自由葬)と直葬(火葬式)のすすめ
まず画像の説明として、ガーナやアメリカのニューオリンズ などだと陽気に歌って踊る葬儀がある。
無宗教葬
宗教家を呼ばず、音楽家を呼んだり、湿っぽい型通りの葬儀ではなく、宗教や慣習や儀礼にとらわれず自由に式をする。寺を呼んだりしないので、お金ともてなしの煩わしさが少なくてすむ等のメリットあるので人気上昇中。割合だと15%ほど?。
関東圏のアーバンフューネスという葬儀会社調べでは、2008~2018年で無宗教葬2倍になった
無宗教葬をすすめる理由
とある無宗教葬のCMの宣伝文句「無宗教なのにお坊さん要りますか」は合理的だし自然。単純に説得力ある。こんなCM流れるとは日本も変わった。
宗教に無頓着な日本人が故人に思い入れもない寺を招き、あまつさえ高額で葬儀執行を任せるって凄い違和感。 まあ、寺を呼ぶのは慣習や(意味不明な)義務感もあるが、けじめつけるためにそれっぽい人に執行させたいからというのもある。
a.寺側からの説明
そもそも僧が葬儀を執行するのは執着(葬儀なんて執着の代表格)を離れることを目的とする仏教上タブー。
ほぼ知られていないが、6世紀に仏教伝来して、13世紀後半?に一般人の葬儀を遁世僧が執行し始めて、17世紀に寺檀≒寺請制度により半強制的に寺の葬儀執行が慣習化した。今でも、華厳宗(奈良の東大寺)などは葬儀執行しないらしい。
b.喪主や故人側からの説明(こっちが重要)
故人遺族側に仏教への知識や信仰心はまずなく、坊主丸儲けや葬式仏教と揶揄し、生臭坊主や坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという嫌悪の表現(例えば宮司や神主さんにはこんな侮蔑表現はない)がある寺が腐敗堕落し信仰心や謙虚さや誠実さなどないことに気付き不信感を持ち信頼度が低いのに、特に考えなしにor体裁を気にして、コロナ前だと過半数が大切なはずの故人の葬儀執行を寺に任せている。明らかに変である。また、寺への世話等は面倒臭いし、お金も勿体ない。
直葬(チョクソウかジキソウ)or火葬式
通夜などせず火葬場に直送して終わり。割合だと20数%。執着から離れることを説く仏教では、これがおすすめ。教義に照らすなら墓も要らないので0葬(焼骨は火葬場引き取りか海や庭に撒く)。
経典にみる死への対応
最古の経典スッタニパータSN585前後:「泣いても死者をどうすることもできない、泣いても自分が痩せて醜くなるだけであり、無益である。」
一日葬や家族葬
余談だが、一日葬や家族葬を葬儀場で見るようになってきた。火葬式(直葬)や無宗教(自由葬)の看板もみるようになってきた。頻度も名称も地域差がかなりある。
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