名称独占の資格と、業務独占の資格
世の中には星の数ほどの資格があり、今でも多くの民間資格が生まれているが、そのほとんどが名乗れるだけのもので、どれだけ有効性があるのか、社会に役が立つのか良く分からない。
国家資格と言われているものでも、業務独占(その資格が無いと業務に関われないもの)の資格だけではなく、名称独占(その資格を有していることは名乗れるが、その業務はその資格を持たなくても出来る)資格も多い。
分かりやすく言えば、医師や歯科医師や看護師や弁護士等は業務独占で、資格のない人間がそれに関する業務をすると違法で捕まってしまう。
民間資格のケアマネや、国家資格の電気工事士など電気系、小中高の教諭、民間資格の日本語学校教師なども資格が無ければ業務が出来ないので、業務独占と言える。車のドライバーもそうだ、運転免許が無ければ即逮捕となるので業務独占。
対して、社会福祉士や介護福祉士や中小企業診断士等は名称独占である。無資格の人間が社会福祉の仕事をしたり介護の仕事をしたり、企業診断の仕事をしても誰からも文句は言われないし捕まることもない。
私の過去の仕事であった情報処理技術者や高度情報処理技術者国家資格、プロジェクトマネジメントの国際資格も名称独占の資格となる。また、国家資格の公認心理師、民間資格の臨床心理士なども名称独占であり、誰がその仕事をやっても問題はない。
役に立たない私は、時間だけはあるので、ある資格を取得しようと思った。以前の投稿で「私は資格が嫌いだ」的な記事を書いたことがあるが、業務独占の資格となるとそうは行かなくなる。その仕事も面白そうなのでやってみたいなと思って、かつ業務独占の資格を要する仕事に該当すれば、これは仕方がない。仕事をしてみるのを諦めるか、嫌いな資格取得を我慢して資格にチャレンジするかの二択になる。
まず受験を希望するには要件があり、その要件が満たされた場合は色々と提出するものがあり、それで審査されることになる。審査が通過した場合は、約2か月間くらいの講習を受けることが出来る。この講習が大変で、何せ毎回の宿題の多さが対応時間を要した。宿題がNGになれば、その時点で講習は受けられなくなる。高い受講料も戻らない。何とか最後まで講習を受講できたとしても、最後に試験があり、70%以上の点数を取らなければ資格取得にはならない。
かつ、資格取得後1ヶ月以内に登録しなければ業務が出来ないどころか、せっかく合格した資格も無効になってしまうという類のものだった。私は資格要件を充たし、毎回の宿題もクリアし講習を受講することができ、最後の資格試験受験まで行った。現在は合否結果待ちの状態である。役立たずで、お金はないけど、多少の時間は捻出可能な私としては、新たな刺激を得るためにチャレンジしてみた。しかし試験を受けた今となっては、やはり何とか通過したいものである。
余談ではあるが、資格不要の職業も多くある。別の言い方をすれば世の中の仕事の多くは資格を必要としない。よって皆が自分がやりたい仕事を気軽にすれば良いし、リスキリングで職種を変えることも大いにやれば良いと思う。
ちなみに大学教授、経営コンサルタント、大学や専門学校の日本語教師、国会議員、都道府県知事、大臣、総理大臣、心理カウンセラー・・・などは無資格である。なろうと思えば誰でもなれる仕事に過ぎない。
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【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))