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立飲みにも女性客が

「若輩高齢者」の域に入ってからは飲みに行く回数は随分減ったが、せんべろとか立飲みとかの安酒場が好きである。お金を払えば美味しいものが食べられるのは当たり前で(高くて美味しくなかったらクレームものである)、安くてもここまでの物を提供するぜ!という意気込みが好きなのである。

大昔、多分私が20代の頃からある店だが、池袋北口に大都会という、吞兵衛にはパラダイスのような店がある。生ビール4杯で1,100円、角ハイボールや酎ハイは3杯で600円/5杯で1,000円。かつ酎ハイの種類も多いので飽きない(ウーロン、緑茶、青りんご、レモン、プレーン、ライム、巨峰、カルピス、あんず、男梅、グレープフルーツ、シークワーサー、パイナップル、どれも同じ値段)。

おつまみも280円のものも多く、ちくわ磯辺揚げ、じゃこ天、塩辛、オニオンスライス、冷ややっこ、きゅうり1本漬け、枝豆、キムチ・・・などなどである。300円台のものだと、じゃがバター塩辛のせ、アジフライ、揚げたこ焼き、イカゲソ揚げ、川海老唐揚げ、水餃子、ししゃも、たこ酢、もつ煮、揚げ出し豆腐、芋餅カマンベール、軟骨揚げ・・・など様々なものがある。

400円台になると、各種刺身や肉類が出て来る。完全にセンベロできる店で、かつ24時間オープンというのも素晴らしいパラダイスである。昔は、この店にくる連中は小汚いオッサンか草臥れた中年サラリーマンくらいだったが、最近は若者が半分くらい席を埋めている。それもカップルで来ているのも令和になって随分変わった風景である。

さらにソロ活女子の流行なのだろうか、若い女性の独り酒という客もパラパラ見かけるという具合だ。良いことなのか否かは分からないが、オッサンのパラダイスに若者や女性が進出している昨今である。その分、店は少しは小ぎれいになり食べ物も少しはおしゃれ化の流れにあるかもしれない。

JR神田駅前には、大松という立飲みではあるが新鮮な鯵料理を出してくれる店があり、小さな店であるので、オープンと同時に客で一杯になり、足の踏み場もないくらいの賑わいになる。ここの良いのは立飲みとは思えないクオリティで、日本酒も美味しく安価である。もちろん、女性客も多いので、これからは女性客が入るか否かも立飲み安酒店の指標になるのだろう。

写真は神田の大松である。
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【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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