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たこ焼きパーティ

障害を持たれている人々とのたこ焼きパーティに参加した。立場としては障害者の同行支援の支援者としてである。たこパの場所を無償で提供してくれる人が居て、かつ参加費無料という太っ腹で我々を招待してくれるイベントだった。

手作りのイベントだったので、会場に集合してから買い出しに行くところから始まった。最近はタコが高くなっていて、世間ではタコが入っていないたこ焼き屋が出てきているというニュースもやっていた(代わりに鶏肉を入れているとか)が、聞くところによるとヨーロッパではタコが人気で、場合によっては和牛よりタコの方が高いという場合もあるというので驚きである。

そもそも欧米ではタコは悪魔の化身と思われていたので今まで食べられることはなかったのが、日本食の影響か何かは分からないが、タコの美味しさを知った彼らはこぞってタコを食べるようになったので、需要と供給のバランスが崩れタコの値段が高騰しているとニュースでは説明していた。

タコが高くなったからではないが、せっかくのパーティなので色々な味があった方が良いとの考えで、メイン具材に色々なものを入れることになった。具体的には、タコ、海老、ウインナー、チーズ、牛肉・・・などである。

参加者は色々な味を楽しんでいたが、私は固定観念があるためか、やはりタコのプリプリ食感が良いと思う。ただ、意外だったのが牛肉だった。牛肉を入れたたこ焼き?は実に美味しかった。

障害者とスタッフは2対1くらいの割合で参加しており、全員で20数名の内、3分の1が支援者で、3分の2が障害を持つ人々だった。知的障害や発達障害や身体障害者の人々でたこ焼きを食べ、お菓子をつまみ、ジュースやビールを飲んで会話を楽しまれていた。私は支援者の一人なので、もちろんアルコールは飲まずジュースとお茶でやっていた。

障害に理解があり、お祭りやイベント好きの人々が増えて行けば良いと思う。流行の言葉で言えば「誰も取り残さない」となるが、そもそも取り残すとか、取り零すとかと考えるのではなく、誰もが素朴に、気兼ねなく楽しめる日常を持続させることが大切なのだろう。

その為には、お互いの理解がもっと深まり、もっと楽しむことを大切にする姿勢が大切であり、かつ持てる者から持たざる者への分配や寄付も大切なことだろう。お互いに楽しまさせてくれてありがとう、の感謝と思いやりが広まって行けば良いと思う。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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