
免責
仕事柄、生活保護受給者関係のトラブル話が頻繁に入ってくる。20代後半の女性で生活保護受給者、仕事もせずに歌舞伎町のホストクラブに売掛で通い、売掛金が380万円になってしまったとのこと。
・・・聞いていて、タメイキしか出ない話である。
まぁ、ホストクラブには悪いが、生活保護受給者に売掛した方が悪いので(客をチャント見なかったことに問題あり)泣いてもらうしかないだろうが、そもそも裁判所が自己破産の免責を認めるのだろうか疑問である。
ギャンブルや投資や遊興の類は免責不適格事由になるので、普通に考えれば裁判所は認めないハズだが、生活保護と言う事や、初犯?(借金することに問題はないが、踏み倒すことに問題あり)ということなどを考慮して、実務上は免責を認めてしまうと言う「不適切な対応」をしてしまうのかもしれない。
それはそうと、ホストの雇用形態は従業員というより業務委託だと思うので、そもそもホストは真面目に納税しているのか?も大きな疑問がある。業務委託だと個人営業の形態になるので、売掛金の回収が出来なくても損金扱いで処理できるだろう。そもそも客の見る目が無かったとしか言えない。
一般的な自営の人でも、納税しない事を自慢して話す人がいる。例えば「売り上げは1千万円あるが、利益はゼロだ」と自慢げに言う。では、どうやって生活をしているのだろうか、素朴に考えても不思議であるが、全ては操作しているだけである。
また、とんでもない弁護士もいて、依頼者が自営の場合で婚姻費用請求事件の場合は「収入をゼロにする」と平気で言う。明らかに前年度の収入が多かったと思えるのだが、「前年度収入を出せと言うなら事件を長引かせて、来年度収入をゼロにする」と平気で言う。
これは弁護士倫理規定に抵触しないのだろうか?と思うが、モラルがないとしか思えない。そして結果的に自分の成功報酬額を増やそうとしているだけなのだ。サラリーマンが可哀そうになってくる。
NHK朝ドラ虎に翼の中に、「法律とはきれいなお水が湧きでている場所」というセリフがあったが、現実は使えるモノは如何なる解釈をしても使いこなす技術として扱われている感がある。理想は幻想で、現実は哀しいだけなのかもしれない。
それでも人として、やはり教育とモラルを考え続けることは、大切な事だと思う。
#note #エッセイ #高齢者 #フリーター #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))