都営住宅
一度は住んでみたいと思う団地(公営、営団、都営、市営・・・)に住んだことが無い。単純に住むきっかけが無かったからである。でも住んでいる人は何人も見たことも、遊びに行ったこともあるし、現在の住まいの近くにもあるので歩いていると見かける。民間マンションとは違う雰囲気を感じる。
実際に自分で住んだことが無いので、団地住まいと言うと家賃が安く、敷金礼金も要らず、敷地内の緑も多く公園が付いているところもあるといったイメージくらいしか持っていない。かつ、そんな私のイメージが正しいのか間違っているのかも良く分からない。
都営住宅に住んでいると言う人で、ある人の悲痛の話を聞いた。母子家庭で親子3人で住んでいて、3DKファミリータイプで最初は母子家庭の生活保護だったので、家賃が2万円とかだったと言う。
しかし子供が成長して一人独立して都営住宅を出て行くと家賃は5万に上がり、さらに一人独立して出て行くと家賃は8万に上がり、その間に生活保護からも抜け出し、自分の収入も増えてきて、今回は家賃が11万に上がるとか。「収入の半分近く家賃に取られるんじゃ生活が成り立たない」と嘆いていた。
でも、家賃の安い田舎ならまだしも、東京23区内に住もうとすると収入の4割が家賃に飛んでいくというのは民間マンション暮らしだと当たり前なのではないのだろうか?
この人はそのような一般世間を知らずに、生活保護でぬくぬくと暮らしていたから、現実が少し見えて来るだけで大変だと思い大騒ぎをするのだろうが、それは単に準備が足りない、世間知らずとなってしまうのが哀しい。23区内で3DKが11万で住めるなら、一般的にはむしろ安いと思える。
しかし、11万が高いと言うなら、自分の身丈にあった部屋に引っ越せば良い。一人暮らしなのだから1LDKでも、1DKでもワンルームでも住めると思うのだが、そう思う私は間違っているのだろうか?
あるいは広さに拘りがあるなら23区内をやめれば良いだけ。東京都下や神奈川県、ましてや埼玉県の通勤圏なら十分に安い物件があると思う。広い一戸建てもあるだろう。
今までの生活が恵まれていただけで、現実から逃避するのも良い歳の人が何だかなぁ~、と冷静に思ってしまうのは私だけだろうか?
#note #エッセイ #高齢者 #フリーター #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))