副業詐欺まがい
楽して働きたい人が多くなったせいか、副業が事実上解禁になったせいか、なんちゃって業務委託が市民権を得たせいか・・・良くは分からないが、近ごろは副業詐欺まがいの事件を多く聞く。
イマドキの小学生でも、世の中にはウマイ話などないことは知っているのに、どうして30代、40代、50代の人が簡単に騙されてしまうのだろうか、不思議でしかたがないが、それだけ欲深い人間が多い世知辛い世の中なのだろう。あわよくば上手く行くかも、自分だけは騙されないという根拠のない考えに欲深さが負けてしまっているのだろう。
SNSでの儲け話に乗ってしまった女性の話を聞いた。
30代の女性で、業務委託で自分のペースで仕事が出来ると思ったので始めた。研修が有料であり、別に受講しなくてもSNSの仕事はできるという話だったが、受講するとよりよくSNS運用ができるようになる内容だったので受講契約もしたという。
受講料の支払いは毎月3万円で、コースで200万とのこと。どんな頭を持っていたらそんな契約がすぐできてしまうのか、私には若い人の頭の構造がさっぱり分からない。何かの感覚がおかしくなっていることは確かだと思う。
怖い話はまだある。
これも女性から聞いた話だが、旧姓で作った銀行通帳を何度かの引越しの中で無くしてしまったらしい。どうせもう使わないのだからと、何もせずにそのまま何年も放置していて、放置していた事すらも忘れてしまっていたとのこと。
そんなある日、地方裁判所から訴状が届き、その無くした旧姓の通帳を反社会勢力の人が使い、犯罪のお金のやり取りの口座として使ったらしく、莫大な損害賠償金の請求を、今、訴えられ慌てふためいているとのこと。
どのようにして無くした銀行通帳をクレンジングしたんだかロンダリングしたんだか、何をしたんだか、されたんだか分からないけど、とにかくある日突然訴えられ被告となってしまい困っているという話。
どうにも怖い世の中である。物を無くしたままで放っておくということは、とても怖いことなのかもしれない。
#note #エッセイ #高齢者 #フリーター #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))