珍しい氏
昨日の名前に続いて、氏=苗字の珍しいものも書いてみたい。いろいろ仕事で人と接することが少なくないのでアレッ?!と思う氏に出会うことがある。
例えば源川と書いて「みながわ」さん。皆川なら知っているが、源川さんの祖先は川の源泉とか水の源泉とかに住んでいたのでしょうか?
山内とかいて「さんない」さん。やまうちさんと読むと怒られます。
音だけを聞いても漢字が全く思い浮かばなかった石間伏(いしまぶし)さん。ネットで調べたら全国に190人くらいしか居ない氏だそうである。
駄栗毛(だくりげ)さんの場合は、栗毛の文字は浮かんでも、「だ」って何?と思ってしまった。この氏などはネットで調べると全国で10人くらいらしい。超珍しい氏だろう。
一文字苗字で、ありそうであまり聞かない「幸」と書いてミユキさん。
苗字ではなく名前かと思ったが、考えれば凄く良い氏に思えてくる。
そして、阿南さんはアナン。日本人では無いのかと思った。
同じように金春さん。かねはるでもなく、こんしゅんでもこんはるでもなく、コンパルさん。外国人のような破裂音(パ)が付く氏が日本人にあるとは知らなかった。文字から入ったのなら、かねはるさんですか?と尋ねただろうが、対面で会って音声で「コンパルです」と名乗られたので混乱してしまったのだ。
コンパルさんに会ったとき私は、「失礼ですが、顔は日本人にしか見えないけど、外国の方ですか?」と思わず聞いてしまったくらいである。しかし金春さんは、日本の由緒正しい血筋の氏のようである。氏は不思議な世界だ。
日本人の苗字は漢字の書き間違いや読み間違いで、同じ名前なのに漢字が違うものがある。有名なのがサイトウさんで、斎藤、齊藤、齋藤、斉藤・・・などがその例である。これを間違えて「俺は斎藤ではない、齊藤だ(あるいは斉藤だ)」と怒られたことがある。その人が言うには「斎藤だと斎場になってしまうじゃないか!」と、サイトウさんの中でも偏見や誹謗があるようだ(笑)
これらは、書き間違え読み間違えで勝手に漢字を作ってしまった結果と言われている。それ以外に読み方を変えずに独自性を出すために敢えて別の字を使って届け出た才藤、西藤などが有名だ。
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【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))