生活保護制度は社会に貢献しているか?
大阪に、釜ヶ崎と呼ばれる西成がある。JR新今宮駅、御堂筋線と堺筋線の動物園前駅、南海電鉄の萩之茶屋駅の三角地帯の場所が西成である。
昔は日雇い労働者の町だったが、かつての労働者も高齢者となり、今は福祉の町になりつつある。現に町に出ると車いすの人も多く、介護ヘルパーと一緒にスーパーマーケットに買い物に来ている人も多く見かける。かつ生活保護を受給されている人も多く、生活保護受給者を相手にしたマンション物件も一杯立ち並んでいる。
スーパー玉出(たまで)という信じられないくらい超激安スーパーマーケットがあり、朝の8時からオープンする立ち飲みホルモン屋もいくつもあり、更には大正時代からある飛田遊郭もあって、西成で閉じた町ではなく、方々から人が流れ込んでいる町なので、ある意味では町そのものは賑わっている。
この風景は、あしたのジョーの東京山谷と比べても、現在においても活気のある西成のパワーを感じ取れる町だ。東京の山谷はもう完全に終わっている。だから私は、関西に行く機会があれば西成を観察に行くことに決めている。まずはジャンジャン横丁と新世界と通天閣を望んでから、西成へと足を延ばし町観察をする。
生保は社会の役立たずだと言う人々はいるが、本当にそうだろうか?
国は生保のお金を渡し、何もすることがない彼らの時間を、パチンコや酒やたばこで暇つぶしをさせていると同時に、それらに関する業種の人々を通して経済を回していることは確かな事実である。福祉的にも「その人らしく、その人の生活を送る」ことに繋がる・・・のかも。
そして時間つぶしができれば、犯罪の発生率も少しくらいは軽減する可能性があり、社会の治安にも繋がるので、それをダメだと言うことは無いのではないだろうか、と考えると別の風景も見えてくる。
#note #エッセイ #高齢者 #フリーター #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))
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